ローカルマーケティングの基本施策Part1【店舗ビジネス向けSEO】地域名キーワードで上位表示するには?
こんにちは!ブランディングテクノロジーでSEOやMEOの運用をしている片岡です。
先日に続き、ローカルマーケティングのヒントとなる戦略、施策について書いていきます。
実店舗を経営されている方は、SEOの順位が店舗の売上に直結すると感じている方も多いのではないでしょうか。
実際に、地域系キーワードにおけるSEOの上位表示や、MEOに成功すると、お問い合わせ数や売上が増加する実感を得て頂いている方は多いです。
そこで今回は、実店舗のビジネス向けに地域系クエリでSEOを上位表示する方法について紹介します。
一般的な方法から2018年~2019年のSEO傾向をお話いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事の流れは目次に記載しているので興味のある個所から読んでください。
店舗ビジネスで上位表示させたいキーワードをGOクエリといいます
Goクエリとは何なのかと疑問に思った方もいると思いますので、GOクエリの説明からします。
GOクエリとはユーザーが、ある場所に行きたいと思った際に検索するキーワードのことです。
例えば、「渋谷+歯医者」や「銀座+ランチ」等の「地域名+サービス」のようなものや、
「近くの美容室」などのキーワードがGOクエリに当たります。
他にもGOクエリを含む、4つのクエリがあります。
詳しくは、Googleの公式資料(英語)「マーケターが知るべき4つの瞬間」もしくはドコドア株式会社社外取締役の住 太陽さんが解説しているこちらの記事がわかりやすく解説されています。
簡単に言うとGoogleマップが表示されるようなキーワードはGOクエリが含まれます。
では、どのようにしてこのクエリで上位表示していくのかについて次から解説します。
GOクエリを上位表示させるには
GOクエリを上位表示させるには、
「関連性」・「知名度」・「距離」
を大きな指標として考えましょう。
Googleマイビジネスのヘルプページ(Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する)説明が書いてあります。
Googleマイビジネスだけでなく地域系クエリのSEOでもこの3つが大事です。
上記の記事の「関連性」・「知名度」「距離」について簡単に説明すると
「関連性」について
検索クエリとHPの関連性の高さを表します。
サイト内にキーワードが含まれていることもですが、検索クエリに対してユーザーが欲しい情報(アクセス、料金表・サービス内容等)が含まれているかが大切です。
「知名度」について
オンライン・オフライン関係なくブランド力の高さが重要です。
つまり、全国に複数店舗を構える企業は上位表示されやすいです。
ただし、全国展開するという意味ではなく、「地域での知名度」を向上させましょうということです。
「距離」について
ユーザーが検索した地点から店舗までの距離のことです。
皆さんも店舗に行きたいと考えた際に、「お店が今の場所から近いか」や「家の近所」で探すことがあると思います。
Googleもユーザーが距離を大切にしているという理由から、検索結果をユーザーが検索した場所によって表示を変えているということです。
「距離」はユーザーによって変わってくるため、「関連性」や「知名度」の部分を改善することで、GOクエリのSEOで上位表示できます。
ここからは具体的にどのような対策があるのか解説させていただきます。
GOクエリを上位表示する具体的な5つの方法
ここからはどのような対策を行えば上位表示できるのかをご紹介してまいります。
大きく分けると5つの項目があります。
① サイト内部のタグを調整する
② ローカルビジネスの構造化データを入れる
③ ユーザーがお店を選ぶときに必要だと思う情報をサイトに追加する
④ MEO対策
⑤良質な被リンクを獲得する
① サイト内部のタグを調整する
検索クエリとサイトの関連性を高めるために、サイト内部の見直しを行いましょう。
優先度高く、修正してもらいたいものは下記の4つです。
・タイトルタグ
・alt属性
・h1タグ
・導線の見直し
ここを詳しく書きすぎると長くなってしまうので、細かい内容は省略しながら話します。
・Titleタグ
検索結果に表示されるタグで、ページの中には記載されません。
Titleタグに取りたいキーワードを入れることでユーザーが見ても関連性が高くなります。
各ページ固有のものを設定し、他のページと被らないようにしましょう。
・h1タグ
大見出しを意味するタグで、ページの全体の内容を表すような内容にしましょう。
各ページ固有のものを設定し、他のページと被らないことがおすすめです。
タイトルタグを同じになっても大丈夫です。
・alt属性
画像が何らかの原因で表示されなくなった際に、代わりに表示されるテキスト情報です。
この画像が何を表しているかGoogleに伝える役割があるので、設定することをおすすめします。
・導線の見直し
ユーザーやGoogleのクローラーが迷わないようなサイト設計にすることです。
理想は3クリック以内でページに到達できるような設計にすることです。
以上が①サイト内部の調整になります。
② ローカルビジネスの構造化データを入れる
検索エンジンは、文字の意味まで理解することができません。
ページの情報を記号として認識しています。
ページの情報に意味を持たせ、検索エンジンに伝える役割があるのが構造化データです。
検索エンジンが言葉の意味を理解すると、検索結果上でリッチスニペットとして表示されることもあり、ユーザーに有益な情報を伝えることができます。
最近の構造化データの話で言うと、Googleの「しごと検索」があります。
しごと検索とは、Googleの検索結果で検索情報を検索できる機能で、
Googleの検索結果に表示させるには、求人ページに構造化データを追加する必要があります。
※「しごと検索」について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
店舗ビジネスでも専用の構造化データがあり、WEBサイトへ構造化データを追加することでMEO対策にも効果があります。
具体的な構造化データについてはこちらをご参照ください。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "MedicalClinic",
"name": "屋号",
"image": "画像URL",
"url": "サイトURL",
"telephone": "03-000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "〇〇町1-7-11",
"addressLocality": "〇市",
"postalCode": "111-0000",
"addressCountry": "JP"
},
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.4",
"bestRating": "5",
"worstRating": "3",
"ratingCount": "11"
}}
"geo": {
"@type": "GeoCoordinates",
"latitude": "35.8603968",
"longitude": "139.96893180000006"
},
"openingHoursSpecification": [{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": [
"Monday",
"Tuesday",
"Wednesday",
"Friday"
],
"opens": "09:30",
"closes": "12:00"
},{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": [
"Monday",
"Tuesday",
"Wednesday",
"Thursday",
"Friday"
],
"opens": "14:30",
"closes": "21:00"
},{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": "Saturday",
"opens": "08:00",
"closes": "12:00"
},{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": "Saturday",
"opens": "14:30",
"closes": "17:00"
},{
"@type": "OpeningHoursSpecification",
"dayOfWeek": "Sunday",
"opens": "08:00",
"closes": "13:00"
}]
}
</script>
各項目の詳しい説明は省略しますが、事業内容、名前、WEBサイト、住所、マイビジネスのレビュー評価、位置情報、営業時間についてGoogleに伝えることができます。
作成したものが正しいかわからない時は、構造化データテストツールでチェックしてみてください。
ここまではサイトの中身の部分ですので、参考にしてサイトを修正してみてください。
③ ユーザーがお店を選ぶときに必要だと思う情報をサイトに追加する
当たり前だろ!と感じる方も多いと思いますが、
本当に自分のサイトはできているのか、
ユーザーに伝わりやすいように配置されているのか、
を改めて考える機会になると幸いです。
例えば、「歯医者」を選ぶときにユーザーはどのような情報を求めているのかを考えてみましょう。
実績や信頼のある先生なのか
スタッフの方たちはどんな人だろう
受けたい診療について詳しく書かれているか
高額な矯正やインプラントはいくらなのか、クレジットカードが使えるのか
口コミや評判はどうなのか
家から近いのか
「カフェ」であれば
どんなメニューがあるのか、
Wi-Fi使えるの、
充電できるのか
喫煙スペースあるか
おしゃれなのか(店内の画像あるかな)
というような情報が欲しいユーザーがいることは想定できます。
ターゲットによって内容は変わると思いますが、ユーザー目線で考えることが大切ですので、
競合と比較したり、WEBサイトを見たお客さんにアンケートを実施してみると新しい視点での情報が手に入るかもしれません。
④ MEO対策
普段、私も店舗のMEO対策をさせていただいていますが、
MEOで上位になることで、SEOの順位が上がったという事例がいくつかございます。
店舗ビジネスでは、MEO対策は大切です!
ユーザーにとっても便利ですし、電話で予約まで繋がりやすいため、
Googleマイビジネスの情報を充実されることをおすすめします。
Googleマイビジネスについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
SEOが上がった事例やどうすれば上位表示できるのか解説しております。
⑤ 良質な被リンクを獲得する
2018年の8月~2019年にかけて起きたGoogleのアップデートで特に大事になった部分だと感じています。
昔から被リンクは大切だと言われていますが、低品質なサイトからの被リンクがさらに厳しくなって順位を落としていると考えています。
被リンクは人気投票のようなシステムです。
その地域に詳しい方や業界に詳しい著名な方からの1票と、どこの誰かわからない方の1票では客観的に見ても信頼性が違いますよね。
店舗ビジネスで信頼性が高いリンクとしては、
・大学や公共機関からの被リンク
・雑誌やテレビなどのサイトからの被リンク
・業界で有名なポータルサイトからの被リンク
・同じ地域でビジネスをしている方からの被リンク
などが含まれます。
重要な被リンクは、他にも様々ありますので改めて紹介できればと思います。
良質な被リンクを集めるのは大変ですが、様々な方に声をかけてみたり、ポータルサイトに登録してみたりすることをおすすめいたします。
今回は上記の5つを紹介させていただきました。
地域系のクエリでは、以前のようなブログを更新してページ数を増やしていく対策は優先度低く、どのような被リンクを構築していくかを考える必要があります。
まとめ
店舗ビジネスでSEO上位表示させる方法をご覧いただきありがとうございます。
2018年8月のアップデートから順位が大きく変わってしまった方は、
今回の考え方で対策を行っていただきたいです。
今回の要点をまとめさせて頂くと
・店舗ビジネスのキーワードはGOクエリと言われる
・GOクエリでは、「関連性」・「認知度」・「距離」が重要
・店舗ビジネスでは、良質な被リンクと来店ユーザーが欲しい情報を届ける
(コンテンツSEOをすればいいという訳ではない)
・上位表示するには、「タグの修正」「MEO対策」「サイトの情報」「構造化データ」「被リンクの質」が大切
(コンテンツSEOを行えばよいという訳ではない)
が今回の記事の大きなポイントです。
引き続き、ローカルマーケティングのヒントになる情報を、noteにて発信していきますのでお楽しみにお待ちください!