結果を出せる「ポートフォリオメディア」 ⑤ デザイナー新卒者へ向けて
皆さんは初めは、インターンシップをするにしても、バイトをするにしても、あるいは就職を希望するにしても、会社が求人をしているかどうかを気にするのはやめてください。求人している会社は当然、他の応募者との戦いになります。自分のポートフォリオが多くの選択肢の中の一つになります。比べれられますし、内定をもらう確率は当然落ちます。
では、求人していないところへの自主的に応募をするとどうでしょうか?
当然先方は求人していないため、「今探していない」「いらない」と言う返事を多くもらう事になるわけですが。
ここであきらめないでもらいたいんです。
でも、もし本当に「その会社」が好きなのであれば、どうしても入りたい会社なのであれば、一度の拒絶で食い下がらないで欲しいんです。
しつこくラブレターを送ってもいいんです。毎月作品を送りつけても、確かに迷惑がられるかもしれませんが、思いは伝わるはずです。アプローチを呆れるくらいやってみてもいいじゃないですか。
なぜここまで言うかというと、
「専門職として人生初の就職先と、そこでの経験」
これがどれほど重要なのかを説いている人は、私は知りません。
だから私が喋ります。
第一社目は、
皆さんの今後のデザイナーとしての力量や、考え方、デザインの仕方や見方まで「大きく変える」ほどの影響が間違いなくあります。
未経験の方はいわばスポンジです。
言われたことを素直に吸収できる柔軟性に満ちた、水を全く含んでいないスポンジなわけです。
いいものもよくないものも、判断がうまくつかないほどの純粋な精神に対して、初めて教えを受ける先に、自分が望んでいない人や会社を選ぶのは意味がないどころか、悪影響でさえあります。
なぜかというと、これです。
「人は一度気づいた「基準」を、後に簡単に変えることができません」
ここでいう基準というのは、デザイン制作に携わる、思考や作り方に影響する「根本の考え方」と言えます。
そのため、この初めのスタート位置を「どこに据えるか」はすごく重要なんです。
私が独立前にいた会社でアートディレクターをしていた時ですが、入社してくる後輩を見ていてつくづく感じました。やはりデザインに対しての「熱量」や「思考」というのは、業界2、3年の中途採用の人たちでさえも、すでによくも悪くも出来上がっていました。彼らが作るものを見ていて、考えに触れていて、あとで基準を変えることがいかに難しいのかを感じました。
技量というのは、あとでもいくらでも育てられます。
「根本的なデザイン的思考」というのは、幼いひなが初め見たものを「母」とみなすのと同じように、あとで簡単に変えることができないんです。
そしてこれは学校では中々おそわれません。よほど現場レベルで活躍する講師がいれば別ですが、やはり厳しい仕事の現場の中で磨かれるものでもあります。
皆さんのスタートラインをどこに据えるにしても「妥協」はしないように。
一社目で、自分の未来を「ベース」をこれから作ります。
これまで話してきた「ポートフォリオ」とは、このベース作りを皆さんにとって望ましいものにするための「武器」なんです。
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