叙勲は現役世代の負担が重い
公務員の場合、公共のために尽力したということで、退職してから叙勲を受けるケースがあります。
基準は自分にはよくわかりません。
一般的に職位が高いと、より上位の叙勲の対象になるようですが、下位の叙勲については、最終の職位もバラバラで、全員が同じタイミングで叙勲を受けているわけでもないようです。
退職後、ある程度の年齢までは、推薦できる人数が地域ごとに決められ、かつ、分野ごとにも何らかの割り当てがあり、それぞれの分野のリストから、優先順位を決めてピックアップし、高齢叙勲とか死亡叙勲といって、最後には基準を満たした人は、叙勲を受ける仕組みにはなっているようです。
この叙勲、一人を推薦するための作業が、結構な手間なんですよね。
ただでさえ忙しく、社会的に多くの役割を担わざるを得ない現役世代に、さらなる負担を強いています。
叙勲対象の人は、退職してしばらく経過しているので、連絡先の住所とか電話番号も、合っているのか、そもそも生きているのかもよくわかりません。
一通りの作業を終えて、いざ叙勲の対象と決まってから、意思確認のため、対象者と連絡を取り、電話がつながらなければ直接訪問してというように、このデジタル化の時代に、実に前時代的なことをやっています。
個人的には、下位の叙勲など、全部廃止してしまえばよいと思うのですが、勲章を欲しい人は、いるのでしょうね。
高齢になったり、死亡してからもらったところで、棺桶に放り込むがらくたにしかならない、そんなふうに思ってしまうのですが。