あずまひと

九州生まれで関東在住、50代の地方公務員です。比較的順調に役人人生を歩んできましたが、若手が見切りをつけて次々と辞めていく現状を変えるため、20年ぐらい前向きに働けば、別な選択肢がある職場にしたいと思い、自らフロンティアを開拓すべく、試行錯誤しています。

あずまひと

九州生まれで関東在住、50代の地方公務員です。比較的順調に役人人生を歩んできましたが、若手が見切りをつけて次々と辞めていく現状を変えるため、20年ぐらい前向きに働けば、別な選択肢がある職場にしたいと思い、自らフロンティアを開拓すべく、試行錯誤しています。

最近の記事

叙勲は現役世代の負担が重い

 公務員の場合、公共のために尽力したということで、退職してから叙勲を受けるケースがあります。  基準は自分にはよくわかりません。  一般的に職位が高いと、より上位の叙勲の対象になるようですが、下位の叙勲については、最終の職位もバラバラで、全員が同じタイミングで叙勲を受けているわけでもないようです。  退職後、ある程度の年齢までは、推薦できる人数が地域ごとに決められ、かつ、分野ごとにも何らかの割り当てがあり、それぞれの分野のリストから、優先順位を決めてピックアップし、高齢

    • デジタル田園都市国家構想交付金は役立っているのか

      最近は、自治体DXを手掛けるコンサルティング企業が増えており、国や自治体を辞めた若手を採用したり、実績のある幹部を招いたりして、成長分野になっているようです。 ビジネスの柱としては、国のデジタル田園都市国家構想交付金に採択されるような事業を、それぞれの自治体で手掛けていくことがあるようです。 デジタル化により、住民の暮らしが便利になったり、職員の負担が減ったり、地域が活性化したりと、良いことづくめのように書かれていますが、現実、そうやってうまくいっているのでしょうか?

      • 定石通りなら動けない

        最近、転職の本を読み終え、中高年になっての転職がいかに難しいかを実感しました。 若い頃であれば、転職エージェントや転職サイトを通じて、第二新卒とはいかなくても、将来の可能性を買われて転職することは、さほど難しくはないようです。 現に、何人もの若手職員が、そうやって辞めています。 おそらく、瞬間風速としての給与水準は、公務員などより高いのでしょうし、福利厚生も遜色はないのでしょう。公務員であることによる制約も少ないし、生産的とは言えない議会対応からも解放される。 ただ、転

        • 激務かヒマの上級管理職

          ■役所的には、総じて忙しい中堅管理職のゾーンを抜けると、人によって業務量の差が大きくなります。すなわち、処遇として置かれているようなポジションもあれば、激務のポジションもあり、中間的な忙しさのポジションというのは、あまりないように思います。 ■結局、判断権限が部長や局長といった、特定のポストに集中しているため、その人の個人的な考えが判断に影響することが大きく、次長や副部長などと言っても、最終決定権者でないため、相談する方も、される方も、気合が入りません。 ■部局のトップは

          夏休みが取れそうで取れない公務員

          ■公務員でも、夏休みがなかなか取れない、そうした悩みを持っている人ばかりではないでしょうし、私も最初の配属先は、時代的にも職場的にも穏やかで、夏休みはフルに取れて当たり前、といった感じでした。 ■夏休みどころか、有休自体も、取ろうと思えばフルに取れましたし、そもそも議会とか予算とかもほとんど関係なかったので、いつでも海外旅行に行けた、うらやましい自由な身分でした。 ■そうした時代は30代の入り口までで、それ以降は、議会中に大手を振って休むことができない雰囲気にあり、特段の

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          楽な部署も今や楽ではない

           公務員は組織の中で働かないと決めてしまえば、組織内における尊厳とかやりがいと引き換えに、いわゆる楽な部署に生かされて、あとは組織内のローパフォーマーとして処遇されることになります。  ただ、こうした職場で静かなる退職ができたのは昔の話で、いまは全般的に人手不足で、いわゆる楽な部署のほうが精神衛生的にきつかったりもします。  そういう職場はいろんな人を抱えており、メンタルで出たり休んだりを繰り返している人、スーパー高学歴だけどそれを仕事に結びつけるだけのコミュ力とか応用力

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          いまと同じぐらい稼げるか

           公務員から転職するうえで、特に年齢が上がってから外に出るにあたり躊躇するのは、表題のとおり、現在もらっている収入を維持できるのかという点にあると思います。  ふつうに転職しようにも、同業者の役所で中途採用しているのは、即戦力である中堅の、しかも技術系職員や、児童相談所の専門職員のような分野が多く、あとは役所とは別な世界から人を招く、たとえばシティプロモーションを担ってもらうマネージャーのような特異なポジションであり、内部の管理職に外部の行政経験者を呼ぶというのは、行政の潜

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          公務員転職クリエイターさんの記事を貪り読むところから

           今週の土日はいろんなイベントが目白押しで、こんな時間になってしまいました。明日(今日?)からはフルスロットルの1週間のはじまりです。 エナジードリンクを大量に用意し、日々のスタートダッシュに備えます。  今はどこの職場も、幹部職員の負担が重いです。出先機関は、業務的にはそれほど多くなくても、採用難に加え中途退職のあおりで、あちこちで欠員が出ており、正規職員は人事も無い袖が振れず、臨時職員を採用することで、埋め合わせています。ただ、どこも人手不足なので、臨時職員も良い人はな

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           私は、別なクリエイター名を使い、noteには3年近く記事を投稿しています。そちらでは、公務員であることはわからないように書いており、本名も当然、名乗っていません。  また、別ネームで投稿する記事は、仕事のことだけでなく、プライベートのこと、自分の中にあるマイノリティの面についても、書いており、特にこの2年は、連続投稿を続けてきたこともあり、いろんな人と出会い、お互い、会ったこともないけれども、価値化を共有できる人も何人かおり、書くことで、そして他の方の記事を読ませていただ

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