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同人誌『ギャラクシーマートF18惑星店より』刊行のお知らせ


こんにちは。サークル「インタース亭ラー」です。
私たちは12月1日に開催される文学フリマ東京37にて、新刊『ギャラクシーマートF18惑星店より』を頒布予定です。

本誌は各執筆者が歌会記、小説を「コンビニ」について書いた文集です。


『ギャラクシーマートF16惑星店より』表紙

イラスト:モッ(@moyapaint)
A5判 114ページ
価格   500円
頒布方法 文学フリマ東京39 12/1
ブース  K-47
※コンビニの前で佇む宇宙服のかわいいキャラとUFOが目印です!

それでは以下、『ギャラクシーマートF16惑星店より』の掲載記事についてご紹介します。


歌会記

歌会記 テーマ「コンビニ」

筆:岩田怜武(@sato39mu)他

 短歌をみんなで持ち寄って、その場でひとつづつ批評していく会を短歌の世界では「歌会」とよびます。今回はサークル内でやってみました。読み物として楽しめるように編集しましたのでぜひどうぞ。

岩田
この歌で面白いなって思うのは、やっぱり主体の精神状態ですよね。

鳥原
そうだね。

岩田
微笑んでるポスターを見て「安心な他人」だっていう風に自分の中で解釈できてるくらい落ち着いてるのに…。

モッ
けど、次の現れる行動が…。

岩田
そう、次の瞬間に、「なんだお前目潰し」っていう、攻撃性の方に転じていってる。一瞬にして自分の攻撃性が出ちゃうみたいな瞬間、こういう時ってあるよなっていう。

本文より

小説

駐船場のアリア

筆:葉入くらむ(@Kuram_Haily)

 地球への帰還の途中、“運び屋”、モリノ=アサヒはコンビニに立ち寄る。細やかに作りこまれたSF描写がストーリーに絡んで、頭の中に映像を立ち上げてくる一作です。

「……おしっこ、したい」
 操縦席のリクライニングを倒してやっと脚を伸ばせるほどのコックピットで、モリノ=アサヒはつぶやいた。目の前のモニターには、運航速度、バッテリー残量、消費エネルギー、三次元マップに夥しい物理的なパラメータが表示され、申し訳程度のサブモニタには見飽きたメロドラマが流れている。ひときわ大きく映るのは、はるか彼方から届く無数の恒星の光。

本文より

コンビニエンス・サーガ 〜矜比如来再誕の章〜

筆:モッ(@moyapaint)
 とあるコンビニに集められた5人の強者が立ち向かうのは、戦仏「矜比如来(こんびにょらい)」。スピード感のある展開と、奇想天外な戦闘描写が読ませます。

「ああ、欲しい、欲しい。」

「”戦い”が欲しい……!」

男は餓えていた。餓えた狼の瞳にゴリラの筋肉、人並み外れた身体を持て余していた。彼の名は黒鉄煉我(くろがねれんが)。かつては裏の闘技界に身を置いていたが、ただ強すぎるが故に彼と戦う者はいなくなっていた。そして今、彼はモップを持ってコンビニの床を清掃していた。

本文より

コンビニ部活動日誌! 〜0店舗目〜

筆:マルチビタミン(@YamaiZen)
 主人公は県下最悪の底辺高校、県立オオワシ高校の改革を掲げる生徒会長のアレコレに巻き込まれていく…。独特なギャグテイストの文体が面白い作品です。

 県立オオワシ高校は、だ。廊下にはポイ捨てされたタバコの吸い殻が散乱。割れた窓ガラスの補修は追いつかず、一年中ブルーシートが被せてある。教師は職員室に閉じこもり、授業はほぼ自習。購買は万引きが横行し潰れる。ウォータークーラーの水はクソぬるい。最悪の環境で勉学に身を入れる者などいるはずもなく、一日中マージャンと賭けチンチロ、カツアゲの恫喝に精を出す生徒の叫び声が学校中にこだまする。

本文より


以上『ギャラクシーマートF16惑星店より』の紹介でした。

どれかひとつでも気になったら、お手に取っていただけると幸いです。

既刊の再販売のお知らせ


当日は既刊

『鬱と僕と…』

『ワクワク・依存ライフ』

『カカリマカ・スマリカ』

も販売しますので、興味のある方は過去のnoteをチェックしてみてください。

文責:岩田怜武(『ギャラクシーマートF16惑星店より』編集)

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