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1.月給20万で就職。その後の年収推移。どこの会社で、何の職種がいいのか。
どの職種を選ぶべきか、どこで働くべきかは、
簡単には決められないし、なかなか分からない。
有能な人が安い給料とよくない待遇でいたり、
同じぐらいの働きでも、高い給料をもらっていたり、
世の中はよく分からない。
私の例をここに記す。(個人が特定されないように多少脚色しますが、年収の移り変わりはそのままです。)
これまでの年収の増減をざっと記載してみる。
私が20代の頃、就職したときは、
就職氷河期に近い時期だった。
10社ぐらい受け、半分ぐらいは面接に行く前に筆記とかで落ちた。
会社はIT系をたくさん受けた。
職種は、システムエンジニア、プログラマー。
もともとパソコンは得意だから、というだけで決めてしまった。
初任給は、20万円ぐらいの中堅のソフトウェア会社になんとか1社だけ受かって就職した。
1年目の夏のボーナスは数万円で、
冬からは一ヶ月分ぐらいは出た。
1年目の年収は、たぶん320万ぐらい。
基本給270万円+50万円は残業代。
プログラムは学生時代から好きだったので、
すぐに仕事にはなじみ、馬車馬のように働かされた。
当時は何も分からず、ただ目の前の仕事をした。
2年目は振り返ると、またものすごく忙しい年で、
その頃は残業規制もなどもなく、
土日も出て、平日終電はざら。
徹夜もよくあり会社に泊まり込むことも
日常茶飯事だった。
年収は2年目いきなり500万ぐらいになったが、
残業代が200万ぐらい。
基本給は月20万ぐらいで変わってない。
まさに身を削って得たわけで、、、。
もうあんな仕事のやり方はできないと思う。
1ヶ月の土日全出勤で、休みなしの月もあった。
今聞いたらブラックな会社かも。
その頃は他の会社もソフトウェア系は
にたりよったりだったと思ってた。
唯一良かったのは、
残業した分はすべて出してもらえた点。
2年目の基本給は月数千しか上がってない。
ボーナスは夏冬でたが多くはない。
3年目は450万ぐらい。
残業が減って、なんとか人間らしい生活はできるぐらいにはなった。年収は減。
基本給はほぼ変わらず。
その後も、20代の約8年。
年収400万から550万ぐらいをいったりきたりだった。
20代の頃は、ケアレスミスは多く、プレゼンは苦手だったし、打ち合わせの説明もうまくはできなかったけど、、、、、。
得意なのは、綺麗なプログラミングと、
問題やバグを見つけることだった。
特に問題解決は、論理的に詰めていけばいいわけで、
それはゲームのようでおもしろかった。
あまり詳しくはまた別に書こうと思うが、当時の開発はいろいろとやり方の問題も多く、要件定義も設計の段階、プログラムの仕方を含めて。
その後、世の中の流れは、オブジェクト指向、テストファースト、アジャイル開発とか、いろいろとやったが、バグがなくなることはなかった。
年収は、残業が多い年は増えて、少ない年は減った。
7年目ぐらいでも2年目と同じぐらいの
年収500万弱になったことがあり、
全然給料増えてないなと感じた。(ただ残業の割合が徐々に減り、基本給が少しずつ増えた。)
30代前半になって600万を超えるようになった。
もちろん残業はそれなりに多くしている。
まあ20時より前にはまず帰れず、
月に1、2回は土日出勤して、代休はない感じ。
そして有給休暇はいつも使いきれない。
有給残は、たまる一方で使わないまま消えていった、、、。
35歳を前に、初めて転職をした。
同じく中堅のもう少しだけ資本力のあるソフトウェア会社。
この転職により、35歳で年収700万を超えた。
まあね、残業代がつかない固定給の給与体系だったので、
転職で基本給はかなり増えた。
でもどれだけ残業しても給料は増えないのがね、
いいのか、悪いのかなんとも言えなく賭けだった。
結果は働いてみないと分からない。
まあ、私の場合は、
ホワイトな会社だったので、残業が減って、
給料は増えたので、めでたしめでたしだった。
19時より前に帰れる日も、
有給休暇がときどき使える会社であった。
あれ?、前の会社はなんだったんだろう、
もっと早く転職すべきだった、
と思った。この気づきがとても大きかった。
福利厚生も教育研修、人間関係もよかった。
自分の働きや能力は同じでも、待遇や給料の多い会社があるし、待遇悪く給料が少ない会社と仕事の内容はあまり変わってない。
人の評価は会社により違い、自分は面接受けは悪いので、面接で嫌なこと言われたり(逃げで転職するならどこにも受からないから止めた方がいいと言われたり)、転職活動もかなり難航したけど、そんな自分でも評価してくれる会社があり、最終的にいいところを引き当てた。
転職活動はやらない手はない。結果的に転職しなくてもいいし、気長に数うちゃ当たるてきにでも転職活動した方がもしかしたら、すごくよく評価してくれる会社にめぐりあえるかもしれないこと。
(ただ先に会社を辞めてから転職活動はきついと思う。ブラックすぎたら緊急避難的に辞めるのは仕方ないと思うが、とりあえず、毎月給金が出てる状態のが、会社もこれはというとこしか応募しなくてすむし、待遇下がるところに行く必要はないわけで、良い結果になりそうで、個人的の考えだけど会社にいたまま転職活動がよいと思う。また安易な妥協はしないで、いいところが見つかるまで探すのが良い。今よりいいとこがなければ転職しなくてよいわけなので。)
会社によってこんなに違うのか、と思ったし、
その会社でずっと働くつもりでいた。
40代を前に年収は800万ちょい足りないぐらいまできた。
程よい残業で、有給休暇を年に20日使いきれた年もあった。時代も変わり、徹夜とか過重な残業も減ってきた時期でもあった。
でも以下のことに気づいてしまった。
待遇は、会社によって違う。
とりたてて前の会社より、仕事ができていないのに、給料も多いし、休みも取れる。
では、もっといい待遇の会社もあるのだろうか?
40になって、最後の転職のつもりで探してみた。
もし、自分をもっと待遇いいところがあれば転職し、
なければ、このままでもいいつもりだった。
そして結局転職。かなり大手のソフトウェア会社。
こんなとこ入れるような能力ないのにと思いつつ、
転職時にオファーされた内容は年収1千万円だった。
1年目は半分は前の会社在籍だったので880万円ぐらい。
2年目の昨年は1千万円になるはずが、950万円(ボーナスの幅が業績によりある程度変動するため)
今年はボーナスも予定よりよく、1000万超えになりそうだ。
能力はないけど、
それなりにたたきあげのプログラマーから初めて、
開発プロジェクトのあらゆることや、プロジェクトマネージメントには精通はしてる。
でも20年も毎日毎日やってきてるわけで。
それだけ長く経験していれば、誰だって精通するんだと思う。
そういう意味で特別な能力はいらない、と私は思う。
IT系の職種についても、今後詳しく書こうと思うが、
20代前半なら未経験からでも十分で、非常にどこも人手不足なので、経験をつめば、転職はしやすいし、転職すれば給料もあがりやすく、長年やれば技術はどこでも通用するので非常に良い職種だと思う。
まあもちろんここ20年で言えばであり、今後20年も同じことが言えるのかは、分からない。
どうなるかは分からないので、いろんな情報を集めて、いろいろと考えるしかない。
あと2回目の転職が良かったかどうかについて。
まあ会社はオープンでいい会社でだとおもうが、
前の会社よりはシビアに評価されるのと、給料は業績により幅がある体系なのが違う。残業代もちろんつかない。
そして責任は重くなりつつある。
1技術者として転職したはずだったのに、やはりマネージメントもしないといけなくなって、そこは少しつらい。
とくに今は重い責任があり、年収は増えたけど、転職してよかったのか、なんともいえない。
今は忙しく、休みはとりずらい。またでも時期にもよるので休みが取れないわけではない。ホワイトな会社だと思う。
ざっくりのこれまでの私の年収の推移を書いた。
今後、仕事や転職について、
それぞれの詳しく書きたいことを書いていきたい。