6.本当はいつも楽をしたい。楽な仕事もある。大変で苦労する仕事もある。どちらが良いのだろうか。
楽な仕事はある。自分の能力と経験からは、まあ簡単な仕事。あまり何も問題のおきないような仕事、ぬるま湯にどっぷりつかれる仕事。
若い頃、楽な部署は、ちょっと私はうらやましかったけど。私は本当になまけものだとの思う。
レガシーな技術の仕事で、ちょっと他の部署とはまた違ったそれ専用製品の技術で、もう製品は枯れてたけど、まだ保守は残っているから、部署はほそぼそと残ってて、人員も少ないけど、仕事も時々しかない、そんな部署があった。
そこにときどき、お願いしないといけないときがあった。でも依頼しても、いつもなんだかんだ、仕事は遅かった。
お役所的に、暇なのに、依頼して急ぎでと言っても、
何営業日前に言ってもらわないと無理ですよとか言って、定時で帰ってしまう。
見積もりはとても高い。他でできないから。顧客も仕方なくそれで払うしかない。
それだから、利益は平均的にでて、かつ仕事量は少なく、のんびり仕事してる人たちがいた。
それ自体は悪くはない。
半日の仕事で、保守の顧客先の北海道出張して、一泊してゆっくり帰ってくるとか。
いつも楽な出張でいいな、と若い頃の私は思ってた。
(ただまあ楽だけではないのかもしれないけど、外からはそう見えた)
いつも都内とかの顧客の仕事でも、直帰で戻ってこない。
本当に1日かかる仕事なのか疑問。
こっちは、毎日終電なのに!。
内容がだいぶ違うから、なんとも言えないけど。
たぶん6-7年ぐらいはそんな状態がつづいたろうか。
(人員はさらに減っていった。)
私も途中から、あまりその部署とのかかわりはなくなって、わすれてたけど、いよいよもうその製品の保守も終わりになった。
部署もなくなった。ちりぢりに、いろいろ違う部署になったはずだけど、他の部署とは、少し系統の違う技術だし、多分他の部署では使えないレガシーな技術だったので、
異動先の部署では、今までのような仕事のやり方はできなかったんじゃあないかと思う。
その人たちが、どうなったかは詳しくは把握してないけど、なんとなく聞こえて来た話では、それぞれやはり、いろいろその後、苦労してたようだった。
楽な仕事がいいに決まっているけれど、
(私には想像できないが、楽な仕事が嫌な人もいるのだろうけど。同じ給料なら、楽がいいと思ってしまう。)
楽をした分は、そのつけが回ってきて、
後で結局、苦労しないといけないのかもしれない。
なんとも言えないけど。
差別化して楽をできるなら、それはアリなんだろうし。
大変な仕事で、顧客が厳しかったり、問題がいろいろ起きたり、そういう苦労した経験は、そのときは大変だけど、切り抜けるための試行錯誤は、知らず知らずに力がつき、自分を成長させてくれていると、後から気づく。
だから、苦労した分は、また少しだけ、そのあと、楽をできたりもして。
まあそうでも思わないと、やってられないときも
あるってことだと。
楽ばかりな仕事では、成長しにくい。
そのときはよくても、長い目で見ると。
でも毎日大変ばかりでも、つらくなるので、
ときどきは楽はしたい。楽な出張もいきたいよ。
その辺のバランスがあるといいかな、ってことで。
実は、いまは結構大変な仕事で、毎日が大変。
だけど、今後の楽を手に入れるために
いまはなんとか、がんばろうと思う。
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