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日本プロ野球界の将来のビジョンとは…②


1つ前の投稿にてNPBは将来的にどのようなビジョンを描いているのか方向性をいち早く示すべきだと書いた。

2024年より新規2球団が2軍リーグへ参入。

目的は「野球界の裾野拡大と地域振興」

これを考える時に真っ先に決めなければならないのが日本独立リーグとの関係、連携を今後どするのかということではないだろうか。

独立リーグとの関係・連携を今後どうするのか



2005年に初めての独立リーグ「四国アイランドリーグ」が設立されて以降複数のリーグが立ち上がっては消えたり、現在何チームあるかご存知だろうか…

私もきちんと把握できていなかったので改めて確認すると、現在8リーグで合計31チームも存在する。

・北海道 6チーム
・東北 1チーム(福島)
・関東 7チーム(茨城、群馬、栃木、埼玉、神奈川、千葉2)
・北信越  4チーム(新潟、石川、富山、長野)
・関西 5チーム(大阪2、兵庫2、和歌山)
・四国   4チーム(香川、徳島、高知、愛媛)
・九州   4チーム(福岡、熊本、宮崎、大分)

プロ野球12球団と新規2球団の本拠地(計13都道府県)以外の都道府県に拠点を置く独立リーグのチーム数は15にものぼる。
合わせて28都道府県。全国47都道府県には到底及ばないが半分以上にはなる。

では、31ものチームが存在する独立リーグの活動が地域密着、地域振興に繋がっているのかと言うと、NOとは言わないまでも細々とやってるようにしか正直第三者からは見えない。
(当事者や地元にとっては地域密着、振興に貢献できているかもしれないが…)

四国アイランドリーグが設立されて約20年。

その間選手をドラフトでNPBに輩出したり、NPBのOBが監督をしたり、NPB2軍や3軍と試合をしたりと、NPBとの繋がりは継続されてはいるものの、リーグ自体の知名度も1試合あたりの観客数も数百人程度と伸び悩んでいる…

最終的に2軍参入を断念した熊本火の国サラマンダーズの社長自身も参入を希望した理由として、「独立リーグ日本一を獲得してもそのインパクトが少ない現状に、独立リーグの伸びしろを信じつつも独立リーグでの活動には頭打ちである」とコメントしたそうだ。

おそらく独立リーグ自体がリーグならびに各球団の努力だけで経営面や人気面において今後劇的に良くなることはないだろう。


となると、NPBとして既に31チームも存在する独立リーグを今後どこに位置付け、独立リーグの役割とは何かを定義づけ、どう連携を深めていくかがより重要となってくる。

現在NPBの構成は、
1軍は12球団
2軍は14球団(来年より)
3・4軍は2球団(巨人、ソフトバンク)
となっている。

そこに独立リーグ31チームを現在のNPB3・4軍と並列にしてピラミッド構造を作るのか、1軍の球団数を増やす計画はあるのか、2軍を更に増やす計画はあるのか、全く見えないが…


独立リーグをNPB1軍を頂点とした大きな組織構造の中のこのカテゴリーに属し、その存在意義目的はこれだ、というのを明確にするだけでも、頂点を目指す野球選手の受け皿としての独立リーグの存在感を強められ、各チームの本拠地がある各都道府県における野球を通じた地域振興を一体感をもって図れるのではないか。

いずれにしても、将来のビジョンを早急に示してほしいと思う。

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