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友達の言動に引っ張られる

学校生活の中で、先生からこんなことを言われたことはありませんか?

「〇〇さん、自分からやったわけではないのですが、友達と一緒にイタズラをしてしまったようです。」

「友達に一緒に落書きしようと言われて、楽しくなってしまって、やってしまったようです。」

など、自分からやったわけではないのですが、周りの友達に誘われたり、友達を見てやってみたくなったりして、一緒にトラブルを起こしてしまうことがよくあります。


通常学級だけではなく、特別支援学級でもよくあります。

言うなれば、流されやすいということですね。

仲の良い友達だったらなおのこと流されやすいと思います。


よく、そのようなトラブルを起こしてしまった子に、
「何で、友達を止めることができなかったのか?」
と言葉をかけることが多いと思いますが、

おそらくその時の気持ちとしては、
①楽しそうで、止めるという判断ができない

②悪いことだと一度頭の中で考えたけど、楽しそうだからやった

③悪いことだと分かっていたけど、友達との関係から止めたり、自分だけやらなかったりすることができなかった

だいたい、この3パターンに分けられることが多いかなと思います。

このそれぞれのパターンで、叱るべき言葉が異なると考えています。


まず、①のパターンのときは、周りの友達に流されたことを叱るよりも、トラブルを起こしてしまったことを中心に叱った方がよいです。

善悪の判断ということを覚えるところから始める必要があると思いますので、はっきりと、
「〇〇をしてはいけないんだよ。」
「〇〇をしてしまったら、あなたが大変な思いをしてしまうことになってしまうよ。」
と、なるべく自分事になるように話してあげてください。損得勘定に訴えるのも効果的です。



②は、悪いと一瞬でも分かっていたら、あなたも同罪になってしまうという観点から叱ってあげてください。

例えば、万引きは悪いことだと子供たち全員が知っています。
友達がとったから、自分もとっていいもいうわけではないですよね。

この例を出すと、納得する子供たちも多いです。

はじめにやったから悪い。
後からやったから、少しだけ悪い。
なんてことはないんだよ。と伝えてあげてください。



③は、助けを求める方法を教えてあげてください。

本人の中で、友達の目もあるし、なかなか本人に「ダメだよ」と注意できない場合もあります。

そのときは、近くの大人や先生に助けを求める大切さを教えてあげてください。

具体的な方法を伝えるとよいと思います。

例えば、友達の目や、言動が気になるときは、
◎家に帰って、お家の人に相談をする。
◎友達がいないところで、先生に相談する。そのとき、先生には「〇〇さんが言ったって言わないでね」
と、伝える練習も大切かと思います。


自分も守り、尚且つ友達のよくない言動を正す手伝いができるように、そして自分も結果としてやってしまったのであれば、どんな理由であれ反省をするように、促してあげてほしいなと思います。


友達に流されるのは、とても難しい問題ですよね。そこからトラブルが大きく発展してしまうこともあります。

ぜひ、パターンを意識して、適切な言葉かけをしてあげてほしいなと思います。 

状況や環境も異なりますので、参考程度になさってください。

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