謝れない子たちの支援
子供たちが何か間違えてしまったり、トラブルになってしまったりしたときに、その状況を解決するために、
「ごめんね」
と、悪かったことを謝りますよね。
謝ることは、相手に許してもらえることと、「今後はしないよ」という宣言、そしてトラブルになっている状況を終わらせるといった役割があると思っています。
謝るのは、自分のためというよりは、相手や周りの人のためにするとった感じだと思います。
しかし、この「謝ること」がものすごく苦手な子供たちがいます。
●その場から逃げる
●黙って話さない
●ずっとイライラしている
●謝らないと強く主張する
●はじめから時が過ぎるのを待っている(無視する)
など、相手からすれば、今後は関わりたくないと思われてしまうような態度をとってしまうこともあります。
しかも、本人が落ち着けば、何事もなかったかのように周りに接してしまって、
「あの人、反省していない」
と、思われてしまうことも考えられます。
原因も様々なことが考えられます。
・経験上、謝らなくてもなんとかなってしまっていた
・どのように謝ったらよいか分からない
・どこが悪かったのか分からない(納得がいかない)
・自分のやったことを覚えていない(知的な問題も)
・悪気があってやったわけではない
など、1人1人に合わせた対応が必要だと思いますが、
謝れないどんな子でも、言えることは、
『1人で謝るのはハードルが高い』
ということです。
私は、謝れない子に対して必ず、
「1人で謝れる?」
と、聞くようにします。
そして、できないといった反応だったら、
「友達の気持ちがあるし、変わりに先生が謝ってあげるのはどう?でも、心の中では一緒に言ってね。」
「一緒に声を揃えてだったら言える?」
「一緒に、頭を下げるのはどう?」
など、一緒に謝ってあげることが大切だと思っています。
それを続けていくと、少しずつ小さい声でも言えるようになってくる場合がありますし、その場から逃げることもなくなってきます。
謝った後は、
「一緒に謝ってくれたね」
「失敗は、誰でもするから、こうやって謝って次は気を付けよう」
など、なるべく謝ることにネガティブなイメージで終わらないようにしてあげるのも大切かと思います。
ご家庭でも、兄弟喧嘩などで謝らせる場面があるかと思います。
そのときに、困っていたら思い出してみてください。