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思ったことをすぐに口にする

子どもたちの中には、頭の中で思ったことや感じたこと、考えたことなどをすぐに口に出てしまう子がいます。


反射的に言ってしまうことが多いとは思うのですが、生活の色々な場面で困ってしまうことがありますよね。

『今言わなくてもいいよね?』

日常的にこの言葉を思うことがあるのではないでしょうか?


まだ、家族に対してだったら、我慢できるかもしれませんが、

それが、友達や先生、公共の場でたまたま居合わせた知らない方に対して、思ったことを口に出すと、それが相手を傷つける言葉であったら、トラブルにつながってしまうことがあるかもしれません。

聞いているこちら(大人)としては、ヒヤヒヤしてしまいます。


友達に対して、自分よりも点数が低い子に、「点数悪いじゃん」と言ってしまう。

先生に対して、「先生、面倒くさいからやりたくないです」と言ってしまう。

電車やバスで、「何か変な匂いする」と言ってしまう。

もしかしたら、そこまで悪気もなく、ただ思っただけだから、言っている可能性が大いにあります。

しかし、一度
「今その言葉を言ってしまったら、どうなるかな?」と頭の中のフィルターをかけずに言った言葉は、相手を傷つけてしまう危険が高いです。

そんな、思ったことをすぐに口に出す子たちへの支援として私が考えていたり、実践したりしているのは、
『意識付け』

『「今それは言うべきではない」と何でも口にだすべではないことを伝えること』
です。

意識付けは、日頃の生活の中で、「こんなこと言いそうだな」と予想して、その活動や出来事が始まる前に、
『公共の場面だから、〇〇は言わないでね』
『公共の場面だから、言葉は出さずに心の中で言ってね』
『もし、言いたくなったら、ヒソヒソ話で耳元で教えて』
と、あらかじめ対応策を話してあげることが大切だと思います。

今は話すべきなのか、そうではないのか、その区別を付けるためにも、
『〇〇しているときは、言葉を出さないようにする』と具体的なアドバイスが必要だと思います。

※中には、意識してしまうと、その言葉が嬉しくなって、わざと使って周りの方を面白おかしく傷つけてしまう子もいます。
そのような子には、別のアプローチが必要になってくるので、今回の言葉かけは使わない方が良いと思います。


あらかじめ伝えて置いたのに、言ってしまった場合は、
『今その話は必要ある?』
『その話は、周りにいる人が嫌な気持ちになるから言ってはいけないよ』
『その話をしても、あなたはスッキリするかもしれないけど、周りの人は良い思いはしないよ』
と、正しく教えてあげてください。

それがないと、周りの状況を意識しないまま、成長していってしまい、本人が困ってしまうことになります。


この2つを意識することで、少しずつ、場面の理解や自分の心の中で消化できるようになってきます。

困っている方も多いと思いますので、試してみてください。 

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