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弟、妹と比べて、劣等感を感じる
保護者の方(特別支援学級)とのお話の中で、
「最近、弟、妹に対する当たりが強い」
「お家ですぐイライラするようになった」
「お母さん(お父さん)に、攻撃的な言動が増えた」
「『どうせ私なんて』と、悲観的な言葉が増えた」
「何をするにも意欲がなくなった」
といった相談が、よくあります。
特徴としては、
学校では穏やかなのに、家で荒れてしまっているとのことでした。
原因としては、
自分よりも年下な『弟、妹』なのに、自分よりも出来るということに気づき始めてきたことにあります。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが特別支援学級に通っていて、弟、妹が通常学級に通っている状況だと、上の子が荒れる確率が高くなるように感じます。
別にケンカになるようなことがなくても、
ある年齢(大体3、4年生ぐらいですかね)になると、急に下の子と自分を比べて、悲しくなったり、イライラしたりすることがあります。
そこで、適切な対応や言葉かけをすればよいですが、
●学力を比べる
●生活力を比べる
●上の子のことを話しているのに、下の子を引き合いにだす。
●「〇〇(弟、妹)は、すごいね」と、意識してしまうような言葉を言ってしまう。
●「〇〇(弟、妹)は、できているよ」と、間接的に出来ないことを伝えてしまう。
など、自分は下の子よりも、『劣っている』と伝えたり、感じさせたりすると、上の子の自己肯定感が一気に下がって、攻撃的な言動にでることがあります。
それだけではなく、お家の方への信頼感がなくなって、1人で孤立するようになり、社会へ出られなくなってしまうこともあります。
上の子も、トラブルが起きてしまうかもしれませんし、学習もなかなか進まないかもしれませんが、それでも、日々成長しようと努力しています。
そうでなくても、今後色々な方から比べられることがあるかもしれません。
そのときに、安心できる環境を作ってあげられるためにも、保護者の方の言葉かけや対応がとても大切になってくると思います。
◎その子の頑張りや努力を比べずに、認めて褒める。
◎本人が下の子と自分を比べていたら「だからどうしたの?」「あなたは、あなたなんだから、比べることないんじゃない?」
と、自分に向き合えるように軌道修正をしてあげる。
◎普段の生活の何気ない場面で、『あなたのことが大切だからね』と、本人が、自分のことを好きになれそうな言葉をかけてあげる。
このことができてきたら、下の子と比べることもなくなってくると思います。
本人が1番辛いと思いますので、
ぜひ、あたたかい言葉で、大切に包み込んであげてほしいなと思います。