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言葉が与える印象の違い

私自身が子供たちに指導している中で、1番気をつけているのは、
『言葉』です。

子供たちにとって、大人から発する言葉はとても影響力が強いです。

意味が同じ言葉だとしても、使い所や使い方を間違えてしまうと、信頼関係か無くなったり、何度も注意しても効果がなかったりしてしまいます。

反対に、相手を思いやる言葉遣いができていると、落ち着かなかった子供たちが、安心して落ち着いて生活できるようになってくることが多いです。


少し落ち着かない子供たちの学級を見に行く機会もあるのですが、そのような学級の特徴として、大人や子供たちのから発する言葉に思いやりが感じられないもの(その言葉を使うことによって、相手がどう思うか)が多いと感じます。


例えば、
お子様が後ろから人が来ているのに気付かず、通路の真ん中を歩いていた時、どのような言葉をかけますか?

◎「後ろから人が来てるから、はじによって」
◎「後ろを確認して」
◎「後ろから来てるから、どけるよ」

と、その子に今の状況を教えてあげようと思ったら、このような言葉がでてきますよね。


相手のことを考えないと、
まず、はじめに
「邪魔だよ」
と、嫌なイメージを与えてしまう危険があります。

しかし、意外と日常会話で
「邪魔」という言葉を使ってしまいますよね。

何も考えずに、咄嗟に出てくる言葉というのは、意外と相手を思いやれていない言葉が多いと思います。

●邪魔
●ダメ
●なんでいつもできないの
●どうしたらできるの?
●どうせ〇〇でしょ
●何やってるの?
●やめて

などが考えられます。


私も、なれない頃は咄嗟に一言で静止させるようなきつい言葉を言いそうになってしまいした。

そこで、
意識していたのは、
『注意ではなく、教えてあげる』
『止めるよりも、〇〇した方がいいよと、代替案をだす』
『「〇〇した方がいいよ」「〇〇してごらん」など、語尾を和らげる』
『一度深呼吸をしてから、伝える』

これを意識していました。
今では、無意識でも、子供たちが嫌な気持ちにならないような言葉かけができるようになりました。


しかし、
緊急の時は別です。
自分が怪我をしそうなとき、誰かに怪我をさせそうなときは、反対に怒ったように言ったり、大きな声を出したりして、その危険を避けるようにすることも大切です。

その後、
「さっきは、危険な状況だったから、強い言い方をしたんだよ。怪我をしたら大変だったからさ。」と伝えたら、子供たちも分かってくれます。


ご家庭にいる機会が多いこの時期、言葉かけを意識してみてください。