共感するとは
日々、子供たちと関わるときに、
共感することをとても大切にしています。
気持ち、考え、体調など
子供たちから表現されることに、共感していかなければ、理解につながりませんし、信頼関係も気付けません。
『共感』をすることは、指導にとっても子育てにとってもとても大切になってきます。
ただ、この『共感』の意味を間違えてしまうと、子供たちが、こちらの言うことを聞かなくなったり、自分の思い通りにならないと怒ってしまったりするような危険もあります。
実際に、先生の中からも、
●子供たちの意見に共感するようにしていたら、指示を聞かなくなってしまった。
●注意をすると、逆ギレをされたり、無視されたりするようになって、困っている。
といった相談も受けました。
その先生も子供たちの意見や考えを大切にしていただけなのに、いつの間にか、関係性が崩れてしまっていたとのことでした。
私が思うに、
『共感』と『要求を受け入れる』ことを一緒に考えてしまっていたのかなと思いました。
『共感』とは、
子供たちの気持ちや考え、要求を『聞き入れる』こと。
『受け入れる』とは、
子供たちの気持ちや考え、要求を『叶えてあげる』こと。
だと思っています。
しっかりと、子供たちの気持ちや考え、要求を聞くことはとても大切です。ただあくまでも聞くことであって、受け入れることではありません。
時には、子供たちのためにならないことは、受け入れられないと、しっかりと伝えなければならないこともあります。
例えば、
お子様が、宿題をしたくないと言ってきたとします。
そのときに、どうしてしたくないのか、その気持ちや考えなどを聞くことはとても大切です。
ただ、だからといって、やらなくて良いという分けにはいかないですよね。
そこで、
「そっか、やりたくないなら、やらなくても良いよ」
と言ってしまったら、次から宿題をやらなくなる危険があります。
もし、気持ちや体調が原因で宿題をやりたくないと言ってきたら、その言葉を受け入れた上で
「少し時間をずらして、やるのはどうかな?」
「やる量を減らしてみたらどうかな?」
「休憩して、気分が変わったらやってみたら?」
と、全て受け入れるのではなく、お子様が成長するように、代替案を出してあげることが大切だと思います。
そのようにすれば、子供の気持ちや考えをしっかりと共感できて、なおかつ成長につなげることができます。
共感と受け入れるとは、似ているようで、似ていないことですので、ぜひこの違いを意識してお子様と接するとよいかなと思います。
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