アイコンタクトの活用

私は、普段から子供たちにアイコンタクトをすることが多いです。

アイコンタクトを使うと、
「褒める」、「認める」、「理解する」、「指示をだす」「叱る」、「注意する」、「抑止力」など言葉で伝えなくても、気持ちや考えを伝えることができます。

特に、大きな声で指示を出せないとき、周りの音が大きいときなど、便利ですよね。

私の経験からだと、声を出さなくても、声で指示を出すことと同じぐらい気付いてもらいやすく、伝わりやすいと感じています。
(ジーと見つめると、意外とこちらを気付いてくれます。視線は感じ取りやすいですよね。)


また、子供たちにアイコンタクトについて質問をした時、
「先生からできてるって目で教えてもらえて嬉しかった」
「先生に見られていると思ったから、ちゃんとしなきゃと思った」

と、目で合図を出すことは子供たちにとって嬉しいと思ってもらえたり、「やばい、ちゃんとしなきゃ」としっかりとこちらの意図が伝わっているのも分かりました。



アイコンタクトをすると、指示が伝わりやすいという理由の他に、私自身、普段指導をしていて、感情的にならないようにするためでもあります。

どうしても、子供たちの態度や言動にイライラしてしまうこともあります。

そんなとき、感情を言葉に出してしまうと、子供たちを怖がらせてしまったり、威圧してしまったりしてしまいます。

子供たちを威圧しても、その場では指示をまもってくれるかもしれませんが、絶対にその歪みが出てしまいます。


自分自身を落ち着かせるためにも、まずはアイコンタクトで、こちらの感情を伝えて、しっかりと子供たちがその状況を察知してから、伝えるようにしています。

必要以上に叱ることも少なくなると考えています。

しかし、
支援が必要な子供たちの中には、視線が合わなくてアイコンタクトが難しい子がいます。
アイコンタクトは、日常生活で相手の目を見て話したり聞いたりするのにとても重要です。

アイコンタクトが難しい子への支援としては、
目を合わせる練習をするとよいです。

私が行っている支援としては
①「これから、先生(お母さん、お父さん)の目を見てみて」と、目を合わせる練習をします。
目が合ったら、「今目が合ってるね。オッケーだよ。」と、目が合う感覚を掴ませてください。

②「◯秒間目を合わせてみようか。」と時間を測って、目を合わせ続ける練習をします。
始めは、3秒から5秒ぐらいでやってみてください。結構それも難しいと思います。

③「目を合わせて、先生(お母さん、お父さん)はどんな気持ちか想像してみて。」と、実践的なアイコンタクトの練習に入っていきます。しかし、ただ目をじっと見せるのではなく、顔の表情をしっかりとつくってください。アイコンタクトといっても、ただ瞳を見るだけではないですよね。目を合わせて、顔の表情を読み取ることに意味がありますので、その練習をするとよいかと思います。


ぜひ、アイコンタクトを意識して、コミュニケーションを取ってみてください。