家族の理解や協力
特別支援学級や通常学級で支援が必要な子の保護者の方と面談をする機会があるのですが、話に上がるのが、
『お子様の理解のことで、家族のなかで協力が得られない』
といった問題です。
正直、直接面談に来ていただければ、私からも説明することができるのですが、経験上、面談に来られない方の方が多いので、悩みを受け止めるだけで、なかなか改善に至らないことがあります。
協力を得られない内容の中で多いのが、
『お子様本人が学校で困っていることに気付いていない』
『学習の内容が理解できず、教室にいても時間が過ぎるのをまっている状態になっている』
『友達や先生とのトラブルが多く、1人で孤立していたり、周りの信頼を得られなかったりしている』
『登校しぶりや不登校の現状を知らない』
『「発達の遅れ」「障害」などとういう言葉に過度に拒否反応を示してしまう』
『時間が経ったり、クラスが変わったりしたら状況が変わると考えている』
など、これらの理由から家族の中で、意見が合わず、お子様の状況が改善されないことが多いそうです。
確かに、そのように感じる気持ちも分かります。
教員であれば、様々な子供たちのことを見てきているので、ある程度客観的に見ることができるかもしれませんが、そうでないと、小学校時代の自分や兄弟、友達しか比較できる情報がないので、理解をするのが難しいと思います。
そして、やはりお子様の現状を受けいることに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
私自身も、今の時代、『障害』のことや『発達の遅れ』などについての情報がたくさんあって、良い部分もあれば、不安になってしまったり受け入れられなかったりする部分もあるかと思います。
私も保護者の方とお話しさせていただいていて、直接的ではありませんが、伝わってくることがあります。
各ご家庭のことですので、なかなか具体的なアドバイスなどができないことが多いと思いますが、
一つだけ、私が必ずお話しさせていただいていることは、私が教員になった15年ほど前よりも
「支援学級や通級(通級指導学級)(特別支援教室)、特別支援学校、教育相談、医療機関、特別支援に関する関係諸機関、放課後デイサービスなど、たくさんのお子様をサポートするサービスがたくさんでてきているので、それらを利用(活用)して、現状を改善して過ごしやすいようにしていくのはどうかな?」
と、
自分に合った道具を使うように、
お子様に合ったサービスを使っていく。
今はそれに対して、環境が整ってきていて、世間に周知されてきているということを家族のが中でお話ししていただいています。
やはり、子供たちが安心して生活するためには、ご家族のお子様への理解や協力がとても重要になってきます。
今悩まれている方もいらっしゃると思います。
そんなに大事に考えずに、気軽に特別支援について話し合える世の中になっていってほしいなと願っています。