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返事をすることがとても大切です

支援学級で日々子供たちと接しているときに、よく思うことが、声をかけても返事をしてくれない場合がよくあります。


その場では
「返事を返そうね」
と指導をしますが、ふと支援学級の担任をしていて、その子のことをよく分かるから、返事がなくても、そこまで嫌な思いはしませんが、それ以外の方から何か言われたときに、返事がなかったら、、、と思うととても不安になってきます。

返事だけではく、あいさつもそうですよね。

やはり、反応を示さないと、相手はとても嫌な気持ちになってしまいます。

実際に、支援学級の子供たちが、通常学級の子供たちや先生に注意をされている場面がありましたし、その注意した方の気持ちを考えるとごもっともだと思います。


返事を返すこと、相手の言動に反応することは気持ちよく生活する上での大切なスキルです。

知らず知らずのうちに、相手を傷つけてしまい、離れていってしまわないように、自分を守るためにも、返事を返す練習や反応する練習は必要不可欠に感じます。


では、実際にどのように練習をするのか。

まず、私が試してみてあまり成果が感じられなかったのは、事後指導だと思っています。
こちらが声をかけて、反応しなかったら、
「返事をしなさい」
「返事を返さなかったら、相手がどんな気持ちになると思う?」
「あいさつしているのに、反応しないと、無視しているみたいだよ」
「次は、反応してね」
という言葉をかけるのですが、その場は理解できるものの、また次に同じ失敗をしてしまうことが多くなってしまいました。


それよりも、
◎意識付け

◎正しい反応の仕方の練習機会をつくる

この2つを本人の気分がよいときに、行うようにしました。

【意識付け】では、これから学級以外の子供たちや大人に会うときに、
「あいさつが聞こえたら、笑顔であいさつしてね。」
「何かを指示されたり、いいですか?と聞かれたりしたら、『はい』と答えるんだよ」
と、具体的な指示をして、これから誰かに会ったときに返事をするんだという、意識をもたせてあげないと、対応することが難しいと思います。

【正しい反応の仕方】では、
子供と大人とマンツーマンで、反応する練習をすることです。

ソーシャルスキルトレーニングやロールプレイングでも行うのですが、

「これから、相手が嬉しくなる反応の練習をするよ」
と、内容を説明して
「おはよう」と言われたらどう返す?
「ちょっといい?」と言われたらどう返す?
「〇〇してほしいんだけどいい?」と言われたらどう返す?

など、具体的な生活場面であり得る言葉をかけてあげて、反応の仕方を確認する機会をつくることが大切だと思います。

そのなかで、間違えた反応をしてしまったときは、
「そのときは、〇〇というと、相手が嬉しい気持ちになるよ」
と、教えてあげるとよいですね。


そして、この2つがうまくいったら、たくさん褒めてあげて、実際の生活場面で反応することができたら、さらに褒めてあげると、反応することへの意欲が高まります。


日々の積み重ねが大切になってきますので、ぜひ試してみてください。

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