叱られてるのに笑ってしまう
叱られているのに、笑ってしまう子供たちがいます。
反抗的な態度で笑うこともあると思いますが、そうではないのに笑ってしまう子がいます。
こちら(大人)が本気で話したり、叱ったりしているのに、笑われると、正直バカにされている感じがしますし、話が伝わっていないんだと思ってしまいます。
反省していないように感じますよね。
私の感覚ですが、支援が必要な子の中にも叱っているのに笑ったり、ニヤニヤしたりする子は少なくないなと感じます。
どうして笑ったり、ニヤニヤしたりしてしまうのか、落ち着いた後、本人に聞くと様々な理由があることに気付きました。
◯叱られるとどうしたらいいのか分からない。
◯どうして叱られているのかが分からなくて、機嫌よくなってもらいたいからニヤニヤする。
◯どんな表情で聞けばいいのか分からない。
◯楽しいことを考えて、叱るのが終わるのを待っている。
◯泣かないようにニヤニヤしてしまう。
など、その場を耐えるために笑ってしまったり、どんな表情でいればいいのか分からなくてニヤニヤしていたりするそうです。
一人一人理由は様々かと思いますが、とにかく自己防衛で笑っていたり、どうしたらいいのか分からなくてそんな表情をしてしまったりすることが多いことが分かりました。
子供たちも叱られて、その理由が分かって反省できるのであれば、笑顔になったり、ニヤニヤしたりすることはないですよね。
それができないからどうしたらよいのか分からないのだと思います。
私もなるべく理解ができるように話をしますが、それでもニヤニヤしてしまうときは、話のレベルがその子に合っていないのだと考えるようにしています。
ただ、私はそのような子たちに質問ができたから分かったことで、そうでない人がその子のことを思って叱ったり、話をしたりしているときにニヤニヤされると、腹がたちますし、余計に叱られて、子供たちの失敗体験が増えてしまいます。
ですから、私はニヤニヤしたり、笑ってしまったりする子に対して、
「もし、言っていることが分からなくても、ニヤニヤをするのを止めることに集中しよう」
と、止めることに集中させて、ニヤニヤしないような対人スキルを覚える方が大切だと思って、そのように指導するようにしています。
おそらくご家庭でも同じように、叱っているのにニヤニヤしてしまうお子様もいらっしゃると思います。
理解できているのかの確認と、もしニヤニヤするのが困っていてしているのであれば、ニヤニヤを止めるような言葉かけが必要なのではないかと思います。