嘘をついてしまう
日頃子供たちを指導していて、心配になったり、直してあげないなと思ったりすることは、
『すぐに嘘が出てきてしまう子です』
何か失敗があったとき、自分を守ろうと、なんとか嘘をついてその場をやり過ごそうとする子がいます。
もちろん、子供たちの話を信じたいですし、疑っているわけではありませんが、
周りの友達からの発言や本人が話した内容のねじれなどから、質問を重ねていくと、嘘だということがバレますよね。
もちろん、バレた後にもう一度指導されるので
嘘をつくと、
『失敗をしてしまって叱られる』
➕
『嘘をついて叱られる』
の2つの面から叱られるので、状況は悪くなる一方です。
子供たちもそのことを分かっているのに、本当のことが言えないのは、一つの癖になっている可能性が高いと思います。
これまでの経験の中で、
●嘘を通しきれて、叱られずにすんだ経験
●嘘を信じてもらえた経験
●嘘をついてもバレなかった経験
●嘘をついて、自分が得をした経験
など、嘘をついたことによって、変な成功体験をしてきてしまった。
このことが、何かあったときにすぐに嘘をついてしまう原因の一つだと思います。
この積み上げてきてしまったものを、一度壊して、本当の事を伝えられるようになるにはとても大変です。
しかし、それをしてあげないと、困ることがもっと増えてきてしまいます。
改善のステップとして、
私が意識していることは、
①始めに話を聞く前に、
「本当のことを話してくれないと、しっかりと解決できないから、お願いね。」
と、話してからお話を聞いてあげてください。
②話のねじれがないかどうか、何度も質問をして、聞いた側(大人)が、時系列や状況、言っている内容に間違えがなければ、それを信じても大丈夫です。
しかし、「何かおかしい」「話の辻褄があっていない」と感じたら、嘘をついている可能性が高いと判断してもよいと思います。
③嘘をついていないかを確認します。
話のねじれがあること、話の辻褄が合わないことなどを指摘して、嘘をついていないかを確認します。
それで、もし嘘をついていたと言ったら、
「もう一度話してくれる?」
と、聞いてあげてください。
④それでも、嘘をついていたら、
「始めに、本当の事を話してね。って言ったよね。」
と確認してください。
「嘘をつかれた気分で悲しいし、あなたも自分に嘘をついていることになるけどいいのね?」
と、気持ちに訴えるようにしていきます。
⑤それでも嘘をついている様子でしたら、
「納得できないけど、あなたを信じるよ」
と、折れても構いません。
そこまで、繰り返し質問することに意味があります。
子供たちも少し「まずいな」という気持ちにさせることが大切です。
嘘が常習的になると、そこまで考えずに嘘をついています。
それに気付けるように、支援してあげることが大切だと考えています。
本当の事を言わせるのはかなり根気のいる事です。
だんだんと大人の方が嘘を見抜けなくなってしまいますので、その前に、事実を伝えられるような練習をするとよいと思います。