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「好き」を取り戻す~①藤田嗣治&フランス~

さて、自分は一体何が好きなのか?
良くも悪くも情報を吸収しやすく、かつ自分より他人に照準を当てて行動してしまうタイプなので一体自分は何が好きだったっけ?と思うことがある。好きなものを忘れてしまっているというよりは、この「好き」という感覚に自信が持てなくなっているのかもしれない。

人付き合いから距離をとり、情報をできるだけ遮断して半年以上経過して、ようやく自分の好きという感覚がよみがえり始めた。別になかったわけではないけれど、そういう感覚よりもほかのことを優先させてしまう日常を過ごし、うっかり日常に好きの感覚が埋もれてしまい、そのうち忘れてしまっていた。

この「好き」という感覚を取り戻し、自信をもつことが、自分軸を取り戻すことになるように思い、情報遮断しつつ、これは?と微かな自分の好きかもしれないセンサーを頼りにインプットをする日々。頭で考えず、なんとな~くこれが好きという感じでインプットしていると埋もれていた好きを思い出すことになる。

私のインプットは主に本、雑誌、you tube。
特にyou tubeは外に出なくてもいろいろと知ることができて、人に会いたくないと思っている私にとっては本当にありがたい。1~2年ほど前から好きになったのはフランスの蚤の市動画。

これらの動画を見ていて、ずっと自分に嘘をついていた、自分の好きに蓋をしていたのだと気が付いた。なにをかというと、本当はドイツよりもフランスの方が好きという気持ちをなかったことにしようとしていたのだ。なぜか?遊び・余暇を禁止するような家庭に育ったせいで、キラキラしているフランス・パリを好きと言うことが憚られ、それよりは質実剛健(?)なドイツを好きと言っておく方がいいと自己判断し、その際にフランス好きを封印した。もちろん、ドイツは好きで、特にローテンブルクが大好きだし、実際に行って、やっぱり可愛い!と本当に思っている。だけれども、、、それよりもフランス・パリの方が好みなのだ。

新しいものよりもアンティークの方が好きで、確かに若い頃は蚤の市(ヨーロッパならどこでも)に行きたいなぁって思っていたことを思い出した。お気に入りのyou tube動画を見て、「好き」が再燃し、その流れで、自分のフランス・パリ好きを自分に対して認め、その感覚を自分自身に許すことで長年封印していた好きの1つが解禁となった。

そうすると芋づる式に関連する好きが出てくるもので、思い出した。
以前、画家 藤田嗣治さんの終の棲家がテレビだったかで紹介されていた(調べてみると本が出ていました!)。なんでも手作りされていたらしく、「私もこんな家に住みたい!」とその時思ったのだ。藤田さんの一生は波乱に満ちていて大変だっただろうけれど、最期にフランスに戻って、腰を落ち着けてこんなに可愛らしいおうちに素敵な奥様と過ごされていたのだから良かったなぁと思えるほど、そのおうちは現実感のある幸せに満ちていた。

早速、you tubeで紹介されていないかと検索したらすごく丁寧に解説してくださっている動画を発見!住んでいたそのままを保存してあることに感動し、おうちの中の1つ1つのものを藤田さんご夫妻が大切にされていたのだろうなぁと想像を巡らして至福の時間をいただけた。ぜひ、直接見てみたいけれど、乗り物酔い&時差ぼけがひどいのでもう海外には行けない。。。

さらに、藤田さんの絵のテイストが好きだなぁと思い、地元図書館から画集を借りてきた。

これらの作品は、軽井沢にある「軽井沢安東美術館」にて展示されているらしく、世界でも初めての藤田嗣治の作品だけを展示する個人美術館だそうです。

こちらも紹介動画がyou tubeにあり、とっても素敵な美術館。個人宅に招かれたような温かみのある建物。。。今年は行けそうにないので、来年以降、少し復活できたタイミングで伺いたいなぁって思う。

自分の好きを見失わないように、自分のためにまとめておきました。
どなたかにも参考になれば幸いです。

サムネ画像:©Maison-atelier Foujita. CD91. Fondation Foujita. ADAGP2019


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