石原なんでも通信 令和6年度 No.9, 京都へ行こう! 第2弾です。
2週間前に投稿した「京都へ行こう!」の第2弾です。「静かで落ち着いた」京都を探索する方針に変更はありません。訪れたのは4月22日、「桜」の季節が終わり、「つつじ」の季節が始まる前、山々は まだらに「新緑」が輝きだす初々しい瞬間でした。
今回は京都の「西山」地区。 京都の西といえば、通常は「嵐山」あたりが思いつくのですが、今回は、もう少し南に下がった「大原野」地区です。
「大原野」は、思わず 「だいげんや」とでも読んでしまいそうですが、 正しい読み方は「おおはらの」です。豊かな自然環境はもちろん、今年の 大河ドラマのヒロイン・紫式部が訪れたといわれている大原野神社ほか、 在原業平に所縁ある社寺も残っていて、悠久の歴史の中で培われた文化力 豊かな、四季折々の里の風景が楽しめる、魅力あふれる地域です。
1. 大原野神社
784年に桓武天皇により長岡京に遷都された際に藤原氏の氏神である 「春日大社」から分祀されたのが始まりと言われています。
876年清和天皇の女御となった藤原高子の行幸にかつての恋人であった「在原業平」が付き従った際、次の歌を高子に贈ったと言われています。
“大原や小塩の山もけふこそは神世のことも思出ずらめ”
(大原野の小塩の山も(高子様)の行幸を祝して、ご先祖の神が降臨した昔の事を思い出していることでしょう、
といった意味ですが、業平の高子への未だに熱い思いを詠ったものと言われています。)
「在原業平」は天皇の孫という高貴な家柄であり、和歌の評価も非常に高かった人物です。
2. 正法寺(しょうぼうじ)
大原野神社からすぐ。
「西山のお大師さま」と親しまれる真言宗のお寺。東山連峰と京都市内が 一望できる石庭は、うさぎや亀、フクロウなど16種の動物に見立てた石が並び、「鳥獣の庭」と呼ばれています。
3. 十輪寺
上述の在原業平の隠棲地として知られ、「なりひら寺」とも呼ばれて
います。高廊下、茶室、御殿の三方に囲まれた「三方普感の庭」では、春になると高廊下の拡がるしだれ桜が天蓋のように 咲き誇ります。
正しく桜が天蓋のように咲き誇っています。
4.善峯寺(よしみねでら)
「こんなところに、、」といったら恐縮ですが、 これまでの京都観光では頭にまったくなかった「西山地区」に非常に立派なお寺がありました。
下の写真はこの寺に相応しい立派な山門です。
徳川5代将軍 綱吉の母、桂昌院が復興したお寺です。後背の山腹で3万坪にも及ぶ広大な境内は、多くの堂塔も残ります。
境内から京都市内も遠望でき、ハイキング気分で来たほうがよさそうです。
「日本一の松」、天然記念物 「遊龍の松」のほか、桜や紅葉でも有名 です。初夏はつつじ、梅雨時期は約8千株 の紫陽花が咲き乱れ、四季折々の花模様が楽しめる寺です。
「日本一の松」と言えば、高松っ子にとっては「栗林公園の松」ですが、 確かにここの松はすごい。幹の拡がりは37mにも及びます。
「西山」の散策は いかがでしたでしょうか?
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「散策の途中で見つけました。まだ知らない場所がある。知らない話が
ある。それがうれしい。」
今回の散策は正しくこの気分でした。
「さあ、次回も 知らない場所、知らない話を探しに行こう」
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