![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128299274/rectangle_large_type_2_e17cdb846745543faa1beaf436bccf74.png?width=1200)
医師でもある養老孟司は大手紙のインタビュー記事にたばこを燻らせる自分の画像を出させた
◆-1 最初に『毎日新聞』2024年1月15日夕刊2面「特集ワイド」に登場した「養老孟司のインタビュー記事」の画面を紹介したい。
![](https://assets.st-note.com/img/1705803075753-XyxsYf736u.png?width=1200)
それを以下に記述する
ところで,かなり昔の話になるが,国営事業体として存在していた3公社うち,たばこや塩の製造と販売を担当する日本専売公社は,1960年に『ハイライト』というたばこが発売をしていた。
そのころの,販売促進用キャッチ・コピーとして『タバコは動くアクセサリー』という文句が有名であった。それも,女性をターゲットとしたキャッチ・コピーとしてであったが,池内淳子・久我美子・司 葉子など名だたる女優を広告に登場させるかたちで,宣伝・広告を展開していた。
◆-2 「たばこは動くアクセサリー」ということばでネットを検索したところ,つぎのごときタバコの宣伝・広告,それも美人女優にたばこを吸わせるポスター(画像)などが,まとまってたくさん,ごそっと出てきた。これにはいささかビックリした。
![](https://assets.st-note.com/img/1705803568749-Ys2cu43NN7.png?width=1200)
その一部分(左上の領域だけ)を切りとったものである
◆-2 つぎは,札幌市の内科医院ホームページに出ていたタバコ関係の記事である。タバコが健康に与える相当に深刻な事実問題を説明している。
![](https://assets.st-note.com/img/1705804285779-YXjvQQ26uz.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705804314294-rlzB0L9Wxf.png?width=1200)
◆-3 要するに「東大理Ⅲ」を卒業して医師となり,解剖学者として,それこそ日本社会のなかでは,その名前をしらない人がいないくらい有名である養老孟司が,前掲してあった夕刊・インタビュー記事に自分の写真を,それも喫煙しているかっこうで出させていた事実に関しては,いくつか疑問を抱くほかなかった。
その疑問点はいちいち具体的にいわないでも,誰にでも簡単にあれこれ気づくし,分かるはずのものである。ここでつぎの画像資料を入れておくことにしたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1705812324780-LlAbSBr8lu.png?width=1200)
養老孟司は一般向けの啓蒙書として『バカの壁』という本を,2003年4月,新潮社から,新書版で公刊していた。この書名「ナントカの壁」はいろいろと,ほかの本の名称にも転用されて使われることになった。
養老孟司『バカの壁』は,なにしろ初版以来20年にわたって売れつづけ,総発行部数は2021年11月の時点で,460万部を超え,歴代ベストセラー第5位になっていたという。 「バカの壁」という刺激的なタイトルが奏功し,売れに売れた本であった,と説明されてもいた。
養老孟司はタバコを吸いつづけてきた人だと思われるが,86歳の年齢で日本人男性の平均寿命を超えて,いまも健康体で元気に生きているようにみえる。
本ブログ筆者の学生・大学院時代の友人のうち,相当なヘビースモーカーであった2人が居た。この2人はともに,60代の半ばを待たずにあの世に逝った。
彼らは,どう考えても早い死去だったと感じるし,大変惜しいことだと思った。しかし現実,両名とも生前においては,そばに近づくと,とにかく身体や衣服に染みついた〈タバコの残臭〉のものすごい発散ぶりときたら,これはもう我慢できないほどにひどくかった。
なお,2023年における日本人男性の平均寿命は 81.05年(前年比は0.42年減少)だというから,この平均余命の期間を考えると,養老孟司は前段に紹介してあった写真からみても,まだまだとても元気にみえる人で,これからもっと長生きできそうな健康の持主にみえる。
◆-4 以上のように記述してみたが,なかんずく,この記述がいいたいことはなんであったか?
結局,『毎日新聞』2024年1月15日夕刊2面のインタビュー記事に登場した人物「養老孟司」は,半世紀以上も前に専売公社がタバコを売るために考え出し,世の中に広めた「タバコは動くアクセサリー」というキャッチフレーズを,即座に,本ブログ筆者に思いおこさせてくれた。
そういうわけがあったりで,とりわけつぎのように遠回しになるが,いまどきどうして養老孟司は,前段のごとき「自分がタバコを吸う姿の写真」を,その紙面に出させていたのかという疑問を強く抱いた。
ともかくその写真をみたとき,とても驚かされた。この感想を通して,本ブログ筆者がなにをいいたい点は,こまかく説明しなくとも自然に伝わっていくものがありうると思っている。
要するに,本日のこの記述における話題は,「バカの壁」ではなく「タバコの煙り」に向けられていた。「たばこは動くアクセサリー」だといわれたところで,たばこの残り香のあのなんとも形容しがたい〈臭さ〉たるや,たばこを吸わない本ブログ筆者にとっては長年,非常な苦痛でありつづけてきた。
最近は街中でタバコの煙りを直接吹っかけられることは,ほとんどなくなったのが救いであるが,いまだにニコチン中毒症である人たちに対しては「タバコ,止めますか」それとも「人生の命,縮めますか」と問いたい。もちろん養老孟司さんにも同じに訊きたいセリフである。
◆-5 以上の「問題提起」的なタバコ批判論に対して,「煙に巻く」ような反論ではなく,まっとに総合的な反批判となりうる議論を返してほしいものである。
つづけて以下に掲示するアマゾンの通販による「参考本の紹介」については,これらの本の題名をみただけでも,タバコの問題は広範囲にまたがっており,「政治,経済,社会,歴史,伝統,文化」などに全分野に確実に関連づけて検討すべき論点があることが,おおよそ理解できるはずである。
------------------------------