竹田恒和の息子「竹田恒泰」の遊弋ぶり
※-0 本記述の履歴は2017年12月12日初出,2021年1月1日更新であり,本日2024年9月9日,いままでお蔵入りさせていたこの文章を引き出し,再公開することにした。ただしもちろん,本日なりに補正・改筆した段落もある。
最近,ユーチューブ動画サイトのなかには,サムネイルの小さな見出し画像を観ただけでも,あの「▲マ面」を得意げにさらし出しているというか,明治時代に増繁殖させられてきた皇族関係の子孫の1名の立場からか,それもY遺伝子の持主である事実(オトコならみなそれは遺伝子をもっているが)を,大いなる〈自身の誇り〉にしえたかのような人物が
たいそうに封建遺制的な自意識まる出しというか,もしかしたらそれよりもさらに大昔に由来する意識かどうかいまだに不詳なのであるが,21世紀的に嫌韓・嫌中に相当する政治社会意識をムキ出しにした状態でもって,その「旧皇族末裔のY染色体継承者」の立場から,あれこれと迷論・珍説をかかげ,言論活動に迷走する姿を世間にさらしてきた。
※-1 竹田恒和の息子「竹田恒泰」の傍若無人
旧皇族の血筋(ただし「明治謹製」のそれ)をもつ人間になると,いかにも自分はエライという心理を常時もっていることの,そのもっとも分かりやすい実例が,この竹田恒泰によって披露されていた。
本稿の記述は,この天皇・天皇制問題をこじらす言動・行為をしてきた旧・元皇族的な子孫1人竹田恒泰が,そのネトウヨ的発想の低劣・下品さ,なかでも「在日差別を当然視」させていたがごとき言動に注目した考察をおこなってみたい。
あらかじめ一言断わっておく。在日差別の問題は,日本社会に奥底に実在するあらゆる「他種の諸差別とも通底するそれである事実」から目を背けてはいけない。それでは「日本にはどんな差別があるか」?
女性の人権問題
子どもの人権問題
高齢者の人権問題
障がい者の人権問題
HIV感染者などの人権問題
服役を終えた人などの人権問題
同和問題
アイヌ民族の人権問題
琉球問題
後方に挙げられている3問題(3項目)が半世紀も以前であったならば,日本の社会におけるもっとも代表的な差別問題として,すでに明確に意識されていた。だが,最近はそれ以外の太字の表記にしなかった諸問題も,より明確に実在する差別の問題として認識されている。
日本における天皇・天皇制という政治制度,それも憲法で堂々と第1条から第8条まで規定されている天皇条項のことであるから,この国の人間全般に対する理解・位置づけに関連させて深耕するさいには,そうとう深刻な問題性がしこまれたままである事実から目を背けるわけにはいかない。
前段で人間の生物学的な遺伝子の話題にかかわり「Y染色体」に言及していたが,現状は,日本の天皇には男性の皇族しかなれない決まりになっている。現在のところ,つぎの天皇になる予定の人物は悠仁(18歳)である。
※-2「あの大嫌いな竹田恒泰氏の講演を,敢えて聴いてきました」『わたしの意見』2014年04月19日,https://ameblo.jp/hirai-h/entry-11827485639.html から
最初に引用・紹介するこのブログの筆者は,自身の信念をつぎのように披露していた。
竹田恒泰氏の講演会「大阪竹田研究会」が開催された大阪倶楽部(2014. 4. 15)。竹田恒泰氏(1975. 10. 24- )38歳,学問的能力は,どうひいき目にみても三流以下。
先日(〔2014/〕4/15),大阪市内で開かれた竹田恒泰氏の講演会に出席しました。(会場:大阪倶楽部,出席者数:約350人,時間:2時間40分)
開始前に驚くべき出来事がありました。「君が代」の起立斉唱。 私は起立も斉唱も拒否。 すると周囲から非難をこめた怪訝な視線を一斉に浴びる羽目に。出席者のほとんどは竹田信者なので仕方ない。
a) まず大まかな感想から。 経済学者で評論家の池田信夫氏が指摘した「竹田恒泰氏は,頭がおかしいというより,単なるバカ。マスコミが相手にするのはやめるべき」を,実際に本人を目の当たりにし,なるほどと納得。
補注)池田信夫のその意見:発言は「『頭おかしい自称皇族』『もっとまともかと…』 竹田恒泰氏 vs 池田信夫氏,『在日特権』で激突」(『J-CAST ニュース』 2013/11/14 19:23,https://www.j-cast.com/2013/11/14188997.html?p=all )に紹介されている。
この『J-CAST ニュース』の記述は,一部に池田信夫側に決めつけ的な発言があったことにも触れているものの,あとは竹田恒泰のほぼ敗北を示唆するほかなかった内容である。興味ある人は本日(2024年9月9日)の時点でも,上記ネット住所をクリックすれば,じかに読める。
なお,系付図は前段にかかげてあった。竹田恒泰氏の血統上のプロフィールは,ともかく明治天皇の玄孫(孫の孫:やしゃご)にあたり,旧皇族の子孫の1人となる。しかしまた,自分の意識ではまだ皇族そのものである〔ありたい〕意識が強烈である)。竹田恒和日本オリンピック協会(JOC)会長の長男であった。
補注)竹田恒和はすでにだいぶ以前に,JOC会長職から離れていた。2020東京オリンピックの招致問題に関してはたとえば,つぎのように説明した記事も掲載されていた。恒和はこの被疑者となった一件のためにJOCの業務に携われなくなった。
〔記事に戻る→〕 竹田恒泰は,慶應幼稚舎からエスカレータ式に慶應大学法学部を卒業。〔2013年11月で〕38歳独身〔2024年だと49歳になる〕。典型的な苦労しらずの金持ち良家のおぼっちゃまといえそう。現在,作家,歴史研究家,慶應大学非常勤講師(憲法学)。
補注)2014年5月2日の訂正追記。竹田恒泰は,慶應大学非常勤講師を,同年3月末をもってクビになっていた(この点は後段でさらに間接がある)。
b) 読売テレビのバラエティ討論番組「たかじんのそこまで言って委員会」にレギュラーコメンテーターとして毎週出演。そのほか,その家柄の話題性と口のうまさからテレビ出演増加中。
その竹田恒泰氏の最大の使命は,天皇崇拝国粋思想や皇国史観で無垢な大衆を洗脳すること(この日の講演会もその一環)。日本の国体(天皇を中心とする国家体制)は,万世一系(しかも男系に限る)の天皇と国民とによる「君民共治」にあるとの持論を喧伝し,また嫌韓・嫌中論者として強硬・執拗に下劣な発言を繰り返す。
この日の講演でも,日本は神武天皇による建国以来2千年以上ずっと天皇と国民とがともに相携えて政治をおこない国を統治してきたと熱弁。 同氏はそれを,他に類をみない世界に唯一の「君民共治」の国体(国家体制)だと絶賛する。
補注)神武天皇を「神話」的にではなくて,本当に歴史において実在した「歴代天皇の1人であった」かのように観念(想像・誤認)できる人は,実は,天皇教信者以外にはできない一種独特の信仰告白を披露したことになる。つまり,とても非常にオメデタイ精神の所有者。
しかも,この点(皇室専用神話)を,その子孫:末裔に連なる人物が(といってもその連綿性がよりはっきりして来るのは明治以降においてのことだが),このように「オダ」をあげて,それもいい気になって自慢する発言を放っていた。
そこまで自画自賛をし,我田引水でしかないその種の「超特級的な選良意識」,すなわち「自分は旧・元皇族の一員であるから」などと,いいたい特権的な感覚が,恥ずかしげもなくまる出しの格好で表現されていた。
その精神的なあり方:態様は,一筋縄では縛れないくらいに深刻な,ある種の病的症状に近いナニモノかを露呈させてもいた。簡単にいって「愚の骨頂」である自身のその立場に陶酔しきれていた。
そもそも,日本が天皇が「建国以来2千年以上ずっと天皇と国民とがともに相携えて政治をおこない国を “統治してきた” 」歴史など,記録されてきたためしなど,全体を通して「ずっといつの時代にも」なかった。
そもそも,天皇は一環して天皇とは指称されてきておらず,大昔は「大王(おおきみ」と呼ばれていた。またしょせん,人民(臣民)の側は人民(あるいは「国民」)の立場として,また別個の社会集団であったかのように処遇されてきた。
そして,その区分・識別はいまも,まったく同じようなものとして貫いていこうとする基本的な姿勢が前面に押し出されていた。そもそも「古代史の基礎知識」は,なかったのか?
神武天皇という名の天皇が「架空の想像上の人物(?!)」であった「事実」は,天皇教信者ならばさておき,まともに日本(古代誇大)史の勉強をした者からすれば,ごく簡単に理解できた基本点である。
ところで,竹田恒泰は本当に「日本における天皇史」を本格的に勉強してきたのか?
いずれにせよ,そのいいぶんはきわめてズサンであったというか,日本史全体に関してならば,ひどく身勝手で狂信的にも聞こえる「デタラメな〈俺様〉のお説」の開陳にしかなりえなかった。
非常に残念であった。ともかく,冗談はほどほどに,という言説だという印象以外抱けなかった。竹田恒泰が語ったごとき,つぎの日本国憲法に関する「天皇理解」も,極端に一方的ないいぶんでしかなかった。
〔記事に戻る→〕 現在,法律は国民が選んだ議員が国会で成立させ,天皇がそれに署名押印(御名御璽)する「天皇の国事行為」を経て初めて法律として公布・施行される。 それこそ「君民共治」だという。 首相の任命も同様だとのこと。
そして,大日本帝国憲法(旧憲法)と日本国憲法(現憲法)との連続性を強調。 現在学会で主流となっている,いわゆる8月革命説に対抗して,あくまで旧憲法の改正に過ぎないと説く。終盤あたりになると,絶叫調になり,トランス状態で講演を終える。
補注)こういう解説をしておく。「トランス(英: trance)状態」とは「通常とは異なった意識状態」,つまり変性意識状態の一種であり,その代表的なものである。 入神状態あるいは脱魂状態,恍惚状態とも呼ばれ,リハビリテーション・教育・スポーツなどの幅広い領域に応用されてもいる。
このトランス状態は意図的に作り出すことも可能だといわれているが,一般生活のなかではまだ,その方法が確立されていない。
だが「変性意識状態」を無理に求めると,非常に多くの問題を引き起こしやすく,たとえば,強烈な変性意識状態はいわばトンデモ状態ともいえ,まさになんでもありの状態を現象させる。変性意識状態に入る安易な方法として「飲酒」がある。
すなわち,竹田恒泰は自分のシンパみたいな聴衆を相手に講演会を開催しては,自分のいいたいことだけを,いい気分で勝手にしゃべりまくる演者であった。いま引照しているブログの筆者はだから,つづけてつぎのように,竹田のその問題点を批判していた。
〔記事に戻る ↓ 〕
c) この日の竹田恒泰氏の講演を聴いての感想は,以下のとおりである。
天皇の「国事行為」には,実質的な意義はなく,まったく形式的儀礼的行為でしかないのに,それをもって「君民共治」とは荒唐無稽も甚だしい。
補注)形式論としてこの批判は正論であり妥当する。だが,現行憲法の制約のなかであっても,天皇の国事行為そのもの,そしてこの枠組からははるかに超え出た「実質的な意義」が,天皇家の一族たちによる公的行為や私的行為そのものとして,現実においては多種多様に発揮されている。国事行為なる規定は,皇室行政的に際限なく肥大化させられてきた。
要は「天皇の政治的な利用」という現象は,実際には盛んにその実効性を発揮してきていた。一般に,国事行為にかかわる皇室的な行事の「一端」として演出されるものが,憲法においても一定の意味を有するのかと思えるほどにまで,大きく膨らまされてきた。
すなわち,天皇主権が実在しているかのように映る光景が,本当に出現していたかのような現象が,日本国内においては年中行事としてだから,まさしく持続性をもって意図的にそれが一生懸命に提供されつづけてきたと形容してよい。
日本国全体を通してとなっているが,そうした雰囲気を漂わせるための「空気づくり」が,宮内庁を所轄の役所(要衝:拠点)にして,絶えず努力されている。たとえば東京であれば,こういった風景に偶然にでも出会いみることができた人たちが,けっこういるのではないか?
補注)つぎの画像は,ジョン・F・ケネディの娘,キャロライン・ケネディが,第29代駐日米国大使として日本に来たが,彼女が皇居に出向いて天皇に信任状を手渡すさい,宮内庁側が「用意した馬車に乗って」出向いた風景。その前に東京駅と行幸通りの地図と風景の画像を掲示しておきたい。
【参考資料】-敗戦直後における宮内庁職員数の変化を学述論文に聞く-
〔記事に戻る→〕 「君民共治」などというのは,竹田恒泰氏の頭のなかだけにある「お花畑」みたいな幻想。他の歴史学者から相手にされないのも当然。
補注)しかし,この「お花畑」状態に頭脳が花盛りになっている日本の憲法学者や歴史学者が,ほかにも全然いないのではない。それは,最近における日本の関連諸学界の一部に露見され現状になっていた。
自民党極右の議員・政治家たちをはじめ,本気でそのような「君民共治」が好ましいと思いこんでいる人たちがいる。「主権在民」と「主権在君」の融和が可能であり,実現できると盲信している人びとがいる。
〔記事に戻る→〕 さらに同〔竹田〕氏は,戦前,とくに戦時中の天皇の利用のされ方が,大きな問題だったことを認識できていない。「天皇」が,「靖国神社」とともに無謀な戦争を強行するための軍事装置として機能し,国民に大きな犠牲を強いたことに考えが及ばない。その無能さに呆れる。
補注)そのとおりであった。21世紀のいまでもたとえば故・安倍晋三や,この安倍のブレーンになっていた八木秀次などは,天皇を特定の政治的な装置として悪用する意向,いいかえれば「玉」としていじくりまわす,つまり,自分たち権力側に都合のよい天皇・天皇制として操作する底意を,いつも抱いていた。
〔記事に戻る→〕 やはり,おぼちゃま育ちの皇族気分の甘い考えの人間といえそうである。竹田恒泰の著書を読み,今回の講演を聴いたかぎりでは,その能力と歴史認識では,学問の世界で成功するのはとうてい無理だと思える。 代わりに,その口のうまさを生かして,電波芸人になった方がましである。(※-2の引用終わり)
d) 本ブログ筆者はいま〔ここでは2017年12月〕から1年以上も前,竹田恒泰の本を1冊だけだったが調達し,読もうとしたことがあった。しかし,これまでどうしても読む気になれないまま放置してあった。そしてとうとう先日〔いつだったかの日付はもう記憶にないが〕,古本屋に売却,処分していた。
その本は『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』(PHP新書,PHP研究所,2011年9月)であった。
この本は,なんどかは実際に手にとって読もうかと意欲を出してみたとたん,そのたびに放り投げたくなってしまい,結局,そのまま手つかずにされていた。とてもじゃないが,中身を読む気分にはなれなかった。
より正直にいえば,「読むに値しない」本であった。だから,それでもパラパラとめくってみて卒読した個所はあったのだが,そのうち結局,この駄本,古書店に売却された。
だいたい,竹田恒泰の本を1冊でも購入したところからして,すでに大きな間違い(無駄づかい)だったと,あとになってみて反省したしだいであった。それでも,日本社会のなかではネトウヨ君・嬢たちなどからは,竹田の著作物に対してそれなりに需要があるらしい。竹田の本を制作・販売する出版社側にとてみれば,ともかく「売れる本がいい本である」から,それはそれでよし。
※-3「竹田恒泰が慶応大講師でなくなった理由」『ゴー宣道場』2014/05/02,https://www.gosen-dojo.com/blog/9194/
a)『週刊文春』〔2014年〕5月8日・15日号に,「二股疑惑 竹田恒泰 『皇族の末裔だから側室OK』発言の過去」という記事が出ていた。
「ちょいキモ殿下」のスキャンダルじたいに関してはその記事をご覧ください。ここでぜひ紹介しておきたいのは,竹田から「慶応大学講師」の肩書がいつの間にか消えたことについてです! この件について,竹田氏を講師にした小林 節慶大名誉教授が,つぎのようにコメントしているのです!
「慶応の講師」の肩書を名乗らせることすら恥である人物を,皇族にしたいと思っている連中がいる! もうすでに「宮様」「殿下」と呼んでる連中がいる!! これこそ「日本の恥」という以外ありません!!
b) ところで「皇室詐欺」という項目を説明したウィキペディアの記述がある。https://ja.wikipedia.org/wiki/皇室詐欺 という記述のなかには,こういう説明として書かれている。それからは,つぎのふたつの段落を引用してみたい。
以上にくらべて竹田恒泰の場合は,明治以来に創設された宮家の子孫として,れっきとした正真正銘の皇族(旧・元)の末裔1人である。したがって「詐欺」でもなんでもなく,皇族の末裔である自分の立場(系譜・血統)を売り物にすることができた。
ただし,みずから喧伝してきた諸文句・諸主張は,学問以前というか,それにはほとんど無縁に近い駄説・盲論の提唱・展開を得意にしていた。「在特会」に付和雷同する竹田の姿勢をみると,この人は本当のところでは,これまでまともな勉強をしてきたか,基本から疑われた。
c) 熊沢天皇の場合は,敗戦直後に混乱していた日本社会のなかに登場した「自称天皇」であったが,だいぶあとの時代になっても,皇族を偽装する者たちがいた。
たとえば,「有栖川宮詐欺事件! 坂本晴美は 現在その後も 有栖川を名乗り活動中?」『Paperback』投稿日:2017年6月27日,2017 更新日:11月30日という記述が,つぎのように回顧していた。
--2003年4月,日本のメディアを一時さらった有栖川宮詐欺事件が発生した。この事件は華族・有栖川宮の承継者であると偽った男女が偽の結婚披露宴を開催し,祝儀などを騙しとった大胆な詐欺事件であった。
名だたる有名人も式に参列し,詐欺被害にあっていた。有栖川宮詐欺事件はどんな事件だったのか振りかえり,新婦を演じた犯人坂本晴美のその後についても説明したい。
有栖川宮詐欺事件とは?
2003年4月,東京・赤坂にて,とある皇族の夫婦の披露宴がおこなわれた。列席者のなかには,ダイヤモンド☆ユカイ,エスパー伊東,石田純一,デーブスペクターなど数々の有名人も勢ぞろい。家名は「有栖川宮」であり江戸時代初期から大正時代に存在した宮家であり,世襲親王家のひとつ。
世襲親王家とは,江戸時代において,天皇との血統が離れているにもかからず代々,当時の天皇の猶子(他人の子と親子関係を結ぶ制度)となることにより,親王宣下を受け親王の身位を保持しつづけた宮家である。
この有栖川宮の祭祀継承者であると偽った男が偽の披露宴をあげ,約400人の招待客から祝儀等1200万円もの大金ををだましとった詐欺事件となった。
犯行を起こしたのは,夫役が北野康行,妻役は坂本晴美であったが,この2人本当は有栖川宮とはなにも関係なく,しかも恋人同士でも夫婦関係になかった。披露宴も異様なものであった。どういうことかというと,
■ 料理が安っぽかった
■ 引き出物はバームクーヘン
■ ブロマイドを販売するグッズコーナーあり
■ 夫婦との2ショット写真を撮るさいには料金1万円を取った
■ 会場の飾りは手作り製
ダイヤモンド☆ユカイ氏は,音楽担当としてギャラ25万円で披露宴に呼ばれ,ライブを開催。ギャラの支払いでこじれ,ホテルの一室にて,マフィア映画のように積まれた紙幣からギャラを受けとる,という異様な光景であったという。
やがて,この披露宴がされたことを報道でみた人の通報により詐欺だと判明。警視庁による調べがおこなわれ,この2人は有栖川宮とは無関係であることが明らかになり,逮捕された。裁判では,懲役2年2ヶ月がいい渡されました。
註記)以上参照した記事の住所は,https://thepaperback.net/arisugawanomiya-jiken/ であったが,2024年9月9日現在で再度,リンク先住所を検索したところ,削除状態。
d) つい最近の出来事であったが(ここでは2017年の話題),国政選挙のとき出馬する予定の党員たちが「党首代表とツーショットの写真」を撮るとき,一金3万円也をとられていたという話題があった。
こういうことであった。「希望の党が,衆院選の公認候補予定者から小池百合子代表(東京都知事)と並んだツーショット写真の撮影料として1人当たり3万円を徴収していたことが話題になっている。画像はポスターなどに使われるが,党代表との撮影が有料なのは異例といえる」。
註記)「衆院選 希望の党・小池百合子代表とのツーショット写真に3万円…公認候補予定者から徴収『産経ニュース』ウェブ版,2017.10.2 23:23,http://www.sankei.com/politics/news/171002/plt1710020118-n1.html
それにしても,c) の話題(事件)では,石田純一やデーブ・スペクターらもノコノコと,この「偽者の元・有栖川宮家」を語る男女の結婚式に引き寄せられていた。彼らは,いったいなにを考えて,この結婚式に出席することにしたのかと批判されてよい。人を観る目がなかった。
きっと,旧皇族の子孫と仲良しになれ,ついでにできたら知遇をえられれば「あとでなにかいいことがあるのではないか」などといった〈色気:スケベ根性〉が,彼らをそうさせていたに違いない。それほどに『皇族の商標力(ブランド的な威光)』が,現代日本社会のなかには厳然として実在しており,これに魅力を感じる者が多くいることもまた事実。
※-4「テレビ局よ,こんなやつを何故使う? 人種差別主義者:竹田恒泰」『onidansyaku のブログ』2016年5月27日 06:21:12,https://ameblo.jp/onidansyaku/entry-12164500133.html。
この※-4に紹介する人物がとりあげたテーマは「ヘイトタレント・ヘイトコメンテーター」との由。
a) 旧皇族を売りに,日本ホルホル本とヘイト本でヘイトビジネスに成功している竹田恒泰が,ツイッターでまた爆弾発言をした。
補注)なお「ホルホル」とは尊大な態度でする咳払い,「エッヘン」に相当する擬声語であるとのこと。
『竹田恒泰 @takenoma ……小金井ライブハウス殺人未遂事件で逮捕された人物は「自称・岩埼友宏容疑者」と報道されている。自称ということは本名でないということ。なぜ本名で報道しない? ここが日本のメディアのおかしいところ。臆する必要はない。本名で報道すべき。これは私の憶測だが,容疑者は日本国籍ではないと思われる。』 --ネトウヨが犯罪者を在日認定することはオハコ十八番,であるが,ネトウヨタレントの急先鋒である竹田恒泰は,小金井ライブハウス事件の犯人,岩崎友宏を,たった自称とマスコミが報じた一点だけで在日認定した。これぞ,ザ・レイシスト〔差別主義者〕という以外,どういおうか。
お父様〔恒和〕は,オリンピックで世界を結ぼうという日本オリンピック委員会(JOC)会長であらせられるというのに・・・,中韓だけは,憎くて仕方がないのか,彼はたびたび,中韓や在日に対してヘイト発言を連発している。
とくに在特会を擁護する発言では,さすがに世間様からも大顰蹙を買ったようであるが,彼は,在日が,通称名を使うことに対してまったくの理解がない。 また彼の著作物は,なにか個人的な恨みでもあるのか中韓に対するヘイトというか憎しみに満ち溢れており,
『面白いけど笑えない中国の話』ビジネス社,2013年7月,
『笑えるほどたちが悪い韓国の話』ビジネス社,2014年3月
など,某雑誌で “読むに耐えないヘイト本” として紹介されたものを量産していた。
最近はテレビ局も彼を使う番組はネトウヨ番組に限られてきたが,そのうちトンデモ発言で干されていく運命にあるのは,火をみるよりも明らかである。
ま,せいぜい彼の大好きなコジキ(古事記)商売でもして,ニヤけた馬面を表紙に中韓をこき下ろして,ヘイトビジネスに花を咲かせつづけるのが彼の人生だろう。
あまり調子に乗ってると,そのうち,誰かにぶん殴られるだろうから,気をつけたほうがいいと思いますが・・・。日本人のなかでも彼を気持ち悪く思っている人は多いようで・・・,お気の毒様・・・。
b) 皇族(旧・元)を騙った「ふつうの日本人」(庶民:平民)もいれば,その旧・元皇族の正真正銘の子孫・末裔であっても,この血筋を誇ってのゆえなのか,ザ・レイシストと断定されるような言論・出版活動をしてきた。
ところで,在特会が提訴され,最高裁までいってボロ負けしたのは,何ヶ年前であったか? 最新の関連する別の判決もあったが,ここでは,それには触れずにつぎの判決に関する記事を引用しておく。
竹田恒泰はこの在特会を支援する主義・思想をもち,しかも旧・元皇族の子孫である立場から “在日差別に同調する言動” を,実際におこなってきた。それゆえ,そうした彼の基本姿勢の真っただなかには,「天皇・天皇制による朝鮮人差別」に関する「歴史の記憶」が確実に保存されていたと判断せざるをえない。
この指摘は,竹田という人物に関する必然的な推理であり,適当な説明にもなる。それにしても,そんな人物を慶應義塾大学の講師に呼んでいた小林 節先生は,まずい失敗を犯していた。
小林 節先生は事前に,この竹田の本性をみぬけていなかったのか。小林先生もなんらかの山っ気があって,竹田に目をかけようとしていたと推量されうる。だが,その賭けはハズレであった。
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