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小池百合子の本性がとうとう隠しきれなくなった2024年7月の都知事選挙,この動向に注目して論じる「古狸」の話題

 ※-1 小池百合子の本質

 小池百合子71歳,この「灰色の狸」としての老醜的妖怪性が,いまやバレバレになった。

 小池百合子は,都知事選に向けて都民たちに向けて開催すべき公開討論会「設定」を妨害するだけでなく,ともかくひたすら逃げまわる「喰わせ者的なおためごかし」さを,遺憾なく披露している。

 しかも「学歴詐称疑惑まみれのエセ政治屋人間」であったこの女性都知事は,過去,2期8年間の都政担当者として観るに,ただ都政をさんざん食いものにするだけで,つまり,私物(死物)化だけに励んできたのだから,この日本の首都がよくなる創造的な実績は,なにひとつ挙げられなかった。

 仮にこの都知事に3選させたら,東京都政は完全に「ブラックボックスとしての伏魔殿」どころか,この「雌狸専用の魔窟:居城」に朽ちはてること必定である。

 都知事選は7月7日が投票日であるが,本日(2024年7月2日)午前6時前に「都知事選 予想」という言葉の組み合わせで検索すると,グーグルの結果はつぎのように出てきた。

都知事選2024 中間情勢分析

 ここに出ている5社,『読売新聞』『東京新聞』『毎日新聞』『日本経済新聞』『TBS NEWS DIG』の,都知事選に関する情勢分析(都知事選の中盤情勢を7月1日に報道)は,各社がこう見出しを振っていた。

 「読売新聞オンライン」⇒「小池百合子氏が先行,蓮舫氏と石丸伸二氏が追う展開」

 「東京新聞 TOKYO Web」⇒「小池百合子氏がややリード 蓮舫氏が続く 石丸伸二氏は追う展開」

 「毎日新聞」⇒「東京都知事選 小池氏が先行,蓮舫氏追う 毎日新聞中盤情勢調査」

 「日本経済新聞」(共同通信電話調査)⇒「小池百合子氏が一歩リード,蓮舫氏続)き石丸伸二氏猛追」

 「TBS NEWS DIG」⇒「小池氏ややリード 蓮舫氏激しく追い上げ 石丸氏が追う 田母神氏ら他候補は伸び悩み」

 『一月万冊』が7月1日夜に公開したつぎのユーチューブ動画サイトを視聴していると,ジャーナリストの専門的な立場・視野から,以上のように報道されていた都知事選に関する各社の見出し「表現」は,

 それぞれの報道機関としての立ち位置(現政権に対する親和:忖度の濃淡)は,各紙・各社なりにどのように,「思い入れ」的な解釈を注入したがっているかは,そのおおよそは観取できる。

 a) 『東京新聞』と『TBS NEWS DIG』の「小池:ややリード」といういいまわしは,僅差というか小差,だいたい5%くらいという意味だということである。

 b) また,『読売新聞』と『毎日新聞』の「先行」,『日本経済新聞』の「一歩リード」という表現は,その5%とそれぞれどのくらいの違いがありうるのか分かりにくいが,都知事選の情勢分析であっても,各社のイデオロギー的な立脚点によって,その表現には個性というか,はっきりいえば「好き嫌い的な傾向」が反映されないとはかぎらない。

 むしろ,その傾向そのものが実は,ひそやかにかつ隠微な作法でもって,記事の修辞のなかにもぐりこんでいる。そのように観ていたほうが,より妥当な理解に近づきうるはずである。したがって,そのあたりの解釈をめぐっては,各社「価値観」を見逃さないでよく観察したうえで,われわれ読者なりにきびしく評価しつつ受けとめておくべき余地があった。

 要は,『日本経済新聞』や『読売新聞』は,小池百合子の3選を期待する新聞社である(と断定してもかまわない)。体制擁護派であるこの2社はとくに『読売新聞』は露骨であって,小池百合子の応援をしていると解釈されて当然の余地が,タップリある点までうかがえた。

 だから,『日本経済新聞』や『読売新聞』は,体制批判を基本的にはしないというかできない。だからまた,もともと「社会の木鐸」だなどとは,口が裂けてもいえるような新聞社では,けっしてありえなかった。

 とりわけ『読売新聞』は権力・支配側の手先・三下になっており,そちらのために一生懸命に働くようなジャーナリズムの遺伝子が,21世紀になったところではより明快な特性になっていた。


 ※-2 小池百合子の2期8年の都政を総括どころか,ろくすっぽ批判からしてしない大手マスコミ・メディアは,いまや死に体同然の報道機関

 マスコミ・メディアは「第4の権力」の立場にあったつもりならば,政権批判をする立場は,それぞれに「先進国である国々」において,当然の価値観であり自社の基本方針になるべき基本理念であった。

 ところが,いまの日本の言論機関はすっかり腰抜け状態も同然になっており,「忖度の精神」だけがしかも洗練された高水準を維持しえたかっこうで,平然とまかり通っている。

 批判なくしてなんの報道か? 安倍晋三に長期間忖度してきたがために,この国はますます凋落への道を,まるで加速度がついたかのように,お尻に火が点いたかのように,急進している最中になっているのではないか?

 安倍晋三の第2次政権は,いまとなっては,この国を完全に “だめだめ化” してきた最大の悪要因であった。この事実はいうまでもなかったが,その悪政の最中に都知事になって登場した小池百合子の存在は,

 「安倍晋三の国家愚政」にくわえてこの「小池百合子の都の拙政」が二重に被さった日本の政治構造が構築されたがために,2020年代になるといよいよ「先進国落ちしてしまった」この日本国の「惨状なる政治と貧困なる経済」を招来させた真因を,それぞれなりに提供したことになる。

 なかんずく,日本はいまでは完全に「衰退途上国」=日本となった。円安はますます昂進するばかりで,7月2日現在(いまの午前9時前の時刻)における「ドル円レート」は,なんと 161円42-44銭まで下落した。

 アベノミクスをそれでもまだ称賛できるのだと吠えられる「大うま・シカさんたち」が絶えないこの国の言論界であった。アベヨイショ本もたくさん発行されているこの国の出版界でもあった。

 そうであるがゆえ,この国は今後も落ちていくこの先が,いったいどのあたりまで進むのかすら予測しにくい状況になっている。

 以上の話題は,『日本経済新聞』の基本的路線は『読売新聞』ほどに露骨さを正面には出さないものの,基礎面においては,まったく「同じ穴の狢」同士であった事実を語るために触れてみた。


 ※-3 小池百合子が都庁高級幹部たちを三井不動産に天下りさせるのはなんのためなのか?

 都民向けの住宅用ビルを大量に建設したはずの晴海フラッグ用の敷地が,なんと時価相場の9割引きで開発業者(三井不動産)に手渡されていた。その後,実際に竣工したあとは一時期,2020東京オリンピックの選手村に使用されたのち一般都民向けに販売された。

この一覧表をみれば意味する点は明瞭である
この資料を発掘した日本共産党の記事はつぎのリンク先住所を参照されたい

 
 けれども,その後における実際の商況はとみれば,法人企業に投資用にまとめ買いされたり,あるいは海外の投機筋から買いあさられたりで,都民向けに全棟が活かされてはおらず,その分本来の目的にはまったく寄与しない住宅地域になっている。

 しかも,現状を観察すると夜になるとはっきりと反映される晴海フラッグの一体は,半ばゴーストタウン的な雰囲気を漂わせている。すなわち,「眺望は日中はシービレの開放感いいけど夜は寂しい」といった感想も寄せられているのは,それなりに理由があった。

 そうした当然の風景は,実際に居住用に購入できて入居している世帯・家族が少ないゆえ,昼間は目立たないものの,夜になると閑散たる「夜景」になる事実に関して抱かれた感想のひとつが,前段に紹介した声である。

 ここでの議論に関しては,つぎの『田中龍作ジャーナル』の記事などが参考になる。


 小池百合子が都知事を2016年から2期連続して就いていたが,当初,百合子は都庁のことを伏魔殿だと非難し,都政はブラックボックスだとまで批判していた。

 にもかかわらず,いまとなってはこの黒百合・小池自身が,そこの大地主気どりになってもぐりこみ,しかも,三井不動産にバーゲンセールよろしく,あたかもバナナのたたき売りの要領で,その土地を9割引きにまでして譲渡した。

 そんな・こんなで,現地の状況は『田中龍作ジャーナル』がレポしたとおり,東京湾内埋め立て地域でもまったくの異界になりかわっていた。そこには「なにをかいわんやの履歴だけが残された」ことになる。

 読売巨人軍は現在の東京ドームは自前の球場ではない理由があって,その本拠地の移転先を別のどこかを探してきたなかで,東京都が開発した湾内の埋め立て地域あたりにその移転先を求めようとしている。

 だからか,そういった事情もあって『読売新聞』は,都議選に関しては小池百合子が先行していると報道し,選挙民がさらに小池百合子でいいやと諦めてこの人に投票させたいかのように,都議選の情勢分析をおこない報道もするという,実にこざかしい戦術を使っていた。

 そして,『日本経済新聞』のほうは,小池百合子が「一歩リードだ」と抑えた見出しにするかたちで,都知事選の経過を報告していた。『東京新聞』や『TBS NEWS DIG』のように「ややリード」だと表現するのではなく,数字的には5%の差があると受けとればよい,この「ややリード」という表現は採らないことにした。

 新聞の報道が中立・公正だというのは,その新聞社の社是の「偏向ぶり」を踏まえたうえで解釈しておく余地のあったそれであったから,各紙・各社の世論調査・情勢分析はときに〈眉ツバ〉的に接する必要となる。


 ※-4 都議選のための公開討論会から逃げまわる小池百合子の狡猾さにすけてみえる小心者の本心,これを許す報道機関の虚けぶり

 ここに来て,小池百合子が都知事選のためにとくにテレビキー局の各社が「公開討論」の場を設けてこれを放送したいと希望し,百合子に対してもちろん,その申しこみ(オファー)をしてきた。ところ,蓮舫が選挙遊説演説のなかで,ある放送局の関係者から聞いた話として教えたところでは,黒百合・小池が絶対にオーケーを出さないため,その公開討論会が実現できていなかったという。

【参考記事】-『日刊ゲンダイ』から-


 その間の2024年6月24日,公益財団法人青年会議所が「東京都知事選挙 ネット討論会」を主催して実施した「小池百合子・蓮舫・石丸伸二・田母神俊雄」の4名による討論会では,黒百合・小池も出席していたが,この時の内容は小池の黒百合さを,あからさまに露呈させてしまう舞台になった。それに懲りた小池は,今後において討論会の場には絶対に出なくなったと解釈してもよい。

 その「ネット討論会」のなかで小池百合子は,事業者側(三井不動産などか?)から企業献金を受けとっている事実を否定できていなかった。事実であったからこそこれを否定すれば,自分の政治生命は切断されるかもしれないと,彼女は恐れるあまり,終始すっとぼけた応答を重ねていた。

 結局,青年会議所が主催した「東京都知事選挙 ネット討論会」で小池百合子は「狸のシッポ」じたいをを隠せなくなった。嘘つきの口舌を乱用する自分の本性を暴露させられたのである。

 その討論会をユーチューブ動画サイトで視聴した人たちは,ニタニタ笑いながらそれもアイマイにごまかそうとするだけの「彼女の応え方」をみせつけられた。こうなると,視聴者の立場からでも「ああ,百合子もパー券裏金的問題」を抱えているな,本当のことをいわないでゴマカしているなという印象をいだかせるハメになった。

 ともかく小池百合子のその応え方は,ただに「他者を騙すための口舌行使」として一貫させられていた事実が,まさしく具体的に表面化させられた場面となって,その討論会の舞台においてより明白になった。

 それゆえ事後,小池は討論会開催の申し出(勧誘)があっても,結局は「三十六計逃げるに如かず」の要領でもって,ただ逃避するしか対応できないでいる。彼女はなんともみっともない姿を,都民有権者たちにさらけ出しはじている。

 たとえば,小池百合子の一番汚いやり方のひとつは,都民のうちでも低所得層の人びとに対してとなったが,事前投票が始まる時期を狙い,6月7日,全都民720万世帯のうち190万世帯あるその低所得層の世帯に対して1万円の商品券(など)を支援すると発表していた。

 そうしたたぐいの,小池百合子が自分の地位を乱用した有権者都民への買収工作は,あからさまに現職である都知事の権力を悪用していた。それゆえ公職選挙法に抵触していると捜査当局ににらまれ事件化されても,なんらおかしくない事例である。

【参考記事】-『日刊ゲンダイ』から-

いい加減小池にだまされるのはやめよう


 ※-5「ややリード」と表現の意味

 以上のごとき話題はひとまず置き,今回,都知事選の途中情勢分析に関して,『東京新聞』と『TBS NEWS DIG』が「小池:ややリード」と評価した点が気になる。

 要は,小池百合子有利だとみられていた今回の都知事選に関しては,蓮舫がじわじわとかなり接近してきた,比率でいうと5%位の差だと観察できなくはないというのが,この「ややリード」という〈報道の文句〉の含意であった。石丸伸二がもっぱら小池の票に食いこんでいるというのが,その分析による説明であった。

 「ややリード」いういいまわしは,僅差というか小差,だいたい5%くらいのその差だという意味だという。本日は7月2日火曜日であと5日しか残さない都知事選の選挙期間のなかで,小池百合子がいまや,かなりあからさまに(とても露骨に?)選挙活動の舞台から「逃げ隠れしているような状況」が,7日の投票日にどのような影響を与えるか見物である。

 小池百合子は6月29日,北千住駅前ではじめて遊説をした。だが,その実際の場面をユーチューブ動画サイトで視聴してみたところ,現場はまるで「警察やSPたちに護られての選挙活動」かのように映った。

 聴衆が現場に集まりその駅前に進むさい荷物検査を受けさせられるといった厳戒体制もあってか,ユーチューブの動画を観たかぎりでは,小池の演説そのものはさておき,その現場そのものが半ば騒然としていて,小池自身も集中できていない光景にみえた。


 手書きの小さいプラカードなどをかかげて,「反・小池百合子の意思」を表明する人たちもまざっていたりで,小池百合子自身の表情をみても,ふだんから非常に厚かましいあの顔面が,気のせいかまったく冴えない表情にみえた。

 これからも小池百合子は,公開討論会を断わりつづけて逃げまわるほかない「自身の立場」の不利は,よく承知しているに違いない。7月7日の投票日まで首をすくめながら都民の視線になるべく自分が映らないようにしているとしたら,この現職都知事は相当に意気地なしに映る。

 「責任者出てこ~い」といいたいところだが,もう彼女は首を引っこめた亀同然になっている。

 今後の彼女は「ゲリラ遊説」に励むつもりだと報道されていた。だが,いつからこの「えげつない・くのいち」は,逃げ隠ればかりする「卑怯なナオン」になったのかと感じる。印象の悪いことといったら,このうえない。

 それにしても,なんとも姑息で愚図な「都知事政治屋:小池百合子」が,その本当の姿を現わしたことになった。こんな人の運営で都政が善くなるわけなどありえない。落としてあげようではないか。

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【参考記事】


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