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「悪徳の栄え」ならば殷賑に繁盛する国家になった21世紀第2四半期「日本」は「日本一流国家論」とは無縁の3流国になりはてたのか?

 ※-1 日高義樹『「日本一流国家論」を嗤う!』1986年が語っていた21世紀における日本の姿-対米服属国の素性-

 日高義樹(ひだか・よしき,1935年6月22日- )という日本のジャーナリストがいる。今年で90歳になるこの日高は,現在もアメカ合衆国在住らしいが,ハドソン研究所客員上級研究員,全米商工会議所会長首席顧問,ハーバード大学ケネディスクールタウブマンセンター諮問委員をつとめてきた人物である。

 とくに,たくさんの著書をもつ日高義樹であるが,本ブログ筆者はたまたま,以前から『「日本一流国家論」を嗤う!』飛鳥新社,1986年を差してある書棚の位置がいつも目線の高さであり,家のなかでいつもその前をいったりきたりする機会が多く,そのせいで自身の記憶から遠くになってしまうことがなかった。

♠ 人物紹介 ♠

 そこで本日,そうえば最近の日本がすっかり「衰退途上国」のなりさがってしまった現状を,この日高の『「日本一流国家論」を嗤う!』1986年が40年近くも前に公刊された本であったものの,前世紀に発行されていたこの本が,今世紀の現段階にまで至っているこの国の「現状・実態」を,真正面から適確に指摘していた点を思い出し,その要点からまず紹介しておくことが必要と感じた。

 日高同書が語る日本「論」を適宜に拾って紹介する。

 a)「日本人が『我々は工業力,経済力で世界を闊歩しているのだ』と考えているときに,アメリカ政府の首脳は,核戦略や世界政治のワクの中では日本はまったくおよびでないと思っている」

 「日本が現在〔1980年代のこと〕の経済力を政治力におきかえる努力をしないかぎり,やがては世界から孤立し,その繁栄もあやういものとなるのではなかろうか」

 「いま,日本はその政治力をまったくもっていなし。そして現在のように,『日本のシステムは優秀だ。世界は見習うべきだ』といった思いあがった態度でいるかぎり,そうした政治力をもてるようになるとはとても考えられない」(〔はじめに〕7頁,9頁,10頁)

 補注)以上の引用はあくまで1986年時点における日高義樹の「日本批判」であった。

 b)「第2次大戦でも,優秀なる日本海軍は局地戦では敵を圧倒することも多かったが,トータルな戦いでは緒戦を除いて,じりじり押されるばかりであった」

 「自動車,テレ気,コンピュータなどなど,『局地戦』では勝ち抜いてきたかもしれないが,日本がいま,相手のシステムの力をみすごして傲慢になっていたりすれば,こんどは経済の戦いの場で,歴史が繰り返されることになりかねない」(23頁)

 「『アメリカの基幹産業はもはや日本なしでは生きられない』などといっているのがお人好しの日本人であり,アメリカは日本のシステムのなかで使い捨てにしていこうとしている」「アメリカはシステム作りの天才であり,日本人は一部改良の天才である」(33頁)

 c)「アメリカが望んでいるのは,日本を中立に追いやらず,かつアメリカの協力はコントロールのもとに,近代的で強力な軍事力をもたせておく,ということである」「そして現在日本は,このアメリカの望む『状況』の達したと判断している」

 「『堀のない』ことにさして気をとめない日本はまた,こうした事実--日本の防衛力がアメリカの政治的な判断によって,いいように左右されていることにも注意をはらっていないようである」(186頁)

d)「つまりアメリカは,日本に『アジアにおける大国』になってもらいたくないのである」「日本はアメリカに協力してくれるだけでよいのであって,アジアのリーダーとして地域大国になることを期待していない,ということである」

 「ソビエトに対抗しているアメリカの『助力』をしてくれ,ということである」「こうしたアメリカの本音について日本人はあまり認識がないように思われる」(190頁)

 e)「ソビエトを抑えるためならイギリスを助けもしようし,日本はもとより,共産主義国家の中国の助けすら期待しようというのである」「日本に期待するのは『強力な助け』であり,日本の軍事力が無制限に増強されることではけっしてない」

 「そこで日本にブレーキをかけることにしたのである。「日本の軍事力は現在の水準で充分」「核兵器が要らないことはむろんのことである」「つまり日本は,アメリカの助手としてちょうどよい加減の軍事力をもった,と判断されたわけである」「本当に欲しいのは,軍事技術の共同開発だ」(191頁)

 f)「日本国民がアメリカとの共存を選ぶかぎり,いま第2の段階に入りつつある日米の軍事関係は,ただちに第3段階に進むことになる」「これまで平和一色だった日本の産業構造に軍事秘密のアミがかぶせられてくるのは,避けられないことである」

 「アメリカとの貿易摩擦はこうして,日本国家の根幹にまでかかわりあう問題になってきている」「日本はぬきさしならぬ段階に足を踏みこませられかかっている」

 「日本はアメリカの『リトル・ブラザー』でいることをやめ,現実の国際社会に仲間入りすることを要求されているのである」「これは日本が楽しんでいる繁栄の代償であり,これをどう切り盛りするかは日本人の器量しだいである」(195頁)

 g)「とまれ,現在の日本にもっとも必要なことは,国際政治の現実感覚をもっともつことである」「第2次大戦前,強力な軍事力をもった日本は国際的な現実感覚をまるでもたず,『天皇制』を戴く民族主義的な理念があまりにも先行した結果,国際的に孤立してしまった」(244頁)

 「日本は『井の中の蛙』になるまいと努力してきたつもりだ,気がついてみれば井の中どころか,『異次元』にすんでいると世界からみられはじめている」

 「それをしも『特別』といって自慢したいのならともかく,それではこの地球の構成メンバーから追いだされてしまうであろう」

 「まず現実的な国際政治力を身につけること。そのプロセスのなかで,日本の長期的な理想の場を手探りしていくほかあるまい。結局,世界は一刻一刻変わっていく生きものであるのだから」(245頁)

 --以上,日高義樹『「日本一流国家論」を嗤う!』1986年の「日本自身批判論」に当たる文意を適宜に,気になる頁からそれぞれ拾いながら引用してみた。

 40年近くも前にすでに日高義樹が日本(母国)に対して発信していたこのような警告・忠告・助言は,以上に引用できた文章の範囲内でいっても,現在にまったく生かされていない。実にみっともないというか,否,恐ろしい事態となっている「この国の現状」を,あらためて教えられ,沈鬱というか落ちこむほかない気分になる。

 ところで,最近出版されたそれもむずかしい専門書ではなく,新書版での教養本として公刊されている本から,つぎの4冊を挙げておきたい。

 山口二郎『日本はどこで道を誤ったのか』集英社インターナショナル,2024年6月。

 金子 勝『裏金国家-日本を覆う「2015年体制」の呪縛』朝日新聞出版,2024年9月。

 山本謙三『異次元緩和の罪と罰』集英社,2024年9月。 

 山崎雅弘『底が抜けた国-自浄能力を失った日本は再生できるのか?』朝日新聞出版,2024年12月。

 前段に引用,紹介した日高義樹『「日本一流国家論」を嗤う!』飛鳥新社,1986年が披露していた,それもいまから40近くも前に「日本」に関してあれこれ論じつつ意見していた話題の「ひとつひとつ・それぞれ」が,2025年になっている現段階では,まさに「耳に痛くひびく論点」⇒「現実問題」としてしか聞けない。

 前段に挙げた本4冊のうち山崎雅弘『底が抜けた国』という本は,この国のいまをとらえてだが,「底が抜けた」(ことばを補うと「完全に」)と嘆いた。もしかするとこのままの「日本は再生できるのか?」などと危惧している間に,この国はどんどん “かしいでいく” ばかりである。

 そうした現況をみるにつれ,それこそ政治家たちが本気になって猛省し,自国の再生・復活に取りかからないことには,いよいよ「衰退途上国」たる汚名のとおりのダメ国家体制を深めていくほかあるまい。

 なんどでも紹介するが,森嶋通夫の『なぜ日本は没落するか』岩波書店が出版されたのは1999年であった。君嶋通夫のこの本に語らせた,しかも「予預言」ではない「予測」は,すでに日高義樹の『「日本一流国家論」を嗤う!』飛鳥新社,1986年も同じに強調したところであって,「日本は警戒せよ,自戒せよ」と忠告していた。けれども,この国のダレも蛙の面にナントカで,まったく聞く耳さえもたなかった。

 本ブログ筆者は山崎雅弘のこの本を読んでみて,日高義樹の警告などいっさい無視してきたようなこの「日本・日本政府」のありさま・生き様には,本当に失望・落胆させられてきた,これまでの理解・認識を,さらに確信・硬化させるほかなくなった。


 ※-2「悪徳の栄え」だけはめざましく育成されてきたけれども,往時の「経済大国風だった日本」のいまは見る影もない 

 ※-1のなかには,金子 勝『裏金国家-日本を覆う「2015年体制」の呪縛』朝日新聞出版,2024年9月を指示してみたが,ここではたとえば,『日刊ゲンダイ』のつぎの記事を紹介してみたい。

 裏金問題で一番の問題は,国会議員(それも自民党議員)にかぎっては,平然と税金逃れができるだけでなく,これを国税庁も検察庁も犯罪次元にまで至っていた,しかも「この連中の銅臭で脳みそまで腐ってしまった金銭感覚」を,いいように手加減して追徴もしない,起訴もしないといったふうに

 国民としての3大義務である「教育・勤労・納税」のうちでも,国会議員の立場からの勤労の義務もろくに果たせもしない連中が,企業団体からの政治献金を受けているだけでなく,国から支給される政党交付金からして無税であるところにくわえて,議員自身の開催になる政治資金集めのために開いたパーティ券売上げ金をちょろまかしては,そもそも党全体までが共犯的に税金逃れまでするといった無法ぶりは,

 彼ら自身がいまでは,特権階級である社会意識にどっぷり漬かるようになっていて,おまけに,とくに自民党内は世襲議員がワンサと群れをなして国会付近を遊泳していおり,この連中は自分たちが「地盤・看板・カバン」を祖父母の時代から受けついでいるからこそ,国会議員に当選できている現実を,自分の立場として当然なのだという「その意識すらなしでの封建遺制的感性」に溺れているがごとき構図のなかで頻発していた。

 ブログ『くろねこの短語』2025年1月 9日の記述が,「裏金について『政治的にはここで一区切りという気持ちだ』(萩生田光一)・・・一区切りと言うなら,とっとと政界から退場しろ!!」http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-377006.html と,あの安倍晋三のイチの子分だったみたいだった,萩生田光一君に向かい,こういう啖呵を切っていた。

 自民党が裏金事件の「政治的けじめ」として寄付した8億円について,壺売り・萩生田君が「原資が党費であれば,党員の納得感がないと理解しづらい。『こういう考え方でした』と説明するべきだ」って吠えたってね。

 当然,ネットでは,「そんなことより自分の裏金について説明責任を果たすのが先だろう」と野次が飛び交っている。ところが,こちらについては政倫審に出席したことを振りかざして,「政治的に一区切りをつけた」ときたもんだ。

 こうした言い草からも察しが付くように,政倫審はしょせんは「説明責任は果たした」というアリバイ作りのための茶番だったってことなのだ。これには,党執行部とも話し合いがついていたっていうから,語るに落ちるとはこのことか。

 「世の中の人が許さないなら,いつまでも批判は受けなければいけないが,政治的にはここで一区切りという気持ちだ」って居直ってるけど,なにを勝手なこといってるんだろうね。

 これって,国民に喧嘩売ってるよね。「政治的に一区切り」ってんなら,とっとと政界から退場しやがれ。

『くろねこの短語』いわく

 この『くろねこの短語』が参照せよと挙げていた記事のなかには,つぎのように書いているものがあった。

 萩生田光一氏が自民党の「8億円寄付」について説明を求めているようだが,みずからも2728万円もの「裏金」を作っておきながら「知らぬ存ぜぬ」を繰り返して有耶無耶にしようとしている癖に,なにをいっているのかまったく意味不明。自民党も萩生田氏も国政に存在している時点で論外。

 ともかく,いちおうは「選良」ともいわれ,いささかならず尊敬もされていたはずの国会議員たちであったが,いまでは “ジャリさ加減” ばかりが目立つその玉石混交ぶりである。


 ※-3「石破首相が “安倍派切り ”に打って出るのか… 裏金問題は年明け国会も継続,『金庫番』招致で与野党攻防」『日刊ゲンダイ』2025年1月6日,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365844 に読み取る日本政治の4流ぶり


 この『日刊ゲンダイ』の記事,過半数割れしているが公明党のあいもかわらずの「自民党の下駄のク▲」的な一群の国会議員や,そして,昨年の10月27日に実施された衆議院解散総選挙の結果,せっかく野党が過半数の議席をが実現させたにもかかわらず,

 国民民主党と日本維新の会は,元来の第2自民党的な本性丸出しにして,野党側でしっかり結束して国会運営をする気がもともとないのだから,少数与党となって登場した石破 茂のほうであっても,腹の中ではニタニタ笑いながら,また解散・衆参同時選挙(7月がその時期)をちらつかせる余裕までみせる始末に触れていた

 といった前口上を述べてからこの『日刊ゲンダイ』の記事を引用する。

 --石破自民にとっては,不吉な年明けだ。〔2025年1月〕24日召集の通常国会に向けて,与野党の攻防が激化。最大のテーマは依然として裏金問題だ。

 野党が巨額の裏金づくりに手を染めた旧安倍派の “金庫番” の国会招致を求めているのに対し,自民党は消極姿勢。ただ,少数与党下で,自民の思惑通りには進みそうにない。年末年始に東京・紀尾井町のホテルニューオータニに引きこもっていた石破首相は,頭を悩ませていたに違いない。

 「野党は衆院予算委員会に,旧安倍派の会計責任者・松本淳一郎氏の参考人招致を要求。招致は全会一致が慣例ですが,与野党で意見集約できない場合,委員長判断による多数決も認められる。委員総数50人のうち野党議員は26人で,委員長は立憲民主党の安住 淳氏です。彼は昨年末,『年明けに一定の判断をする』と発言。多数決となり,松本氏招致が決まる可能性が高まっています」(ある野党議員)

 予算委の野党議員のなかには,与党寄りの国民民主党や日本維新の会に所属する議員もいる。しかし,松本氏招致に反対するメンバーはいないという。「反対すれば裏金自民に手を貸したと受け止められかねない」(同前)からだ。

 それどころか,野党議員の間では「松本氏招致を通常国会の予算案審議入りの条件にすべき」との強硬論も浮上。予算案を “人質” に取られれば,与党は大ピンチだ。年度内成立と引き換えに石破首相の退陣が問われかねない。そんな事態を避けるため,「石破官邸は松本氏招致を容認するのでは」(官邸事情通)とみられているのだ。

 ▲-1 松本氏にゲロさせれば「みそぎ」になりうる

 「松本氏はすでに政治資金規正法違反で有罪が確定。参考人招致が実現した場合,焦点となるのは旧安倍派幹部との証言の食い違いです。ポイントは,パー券収入の還流が一度は中止されたのに,のちに継続が決まった経緯。

 旧安倍派幹部は政治倫理審査会で『知らぬ存ぜぬ』を繰り返しましたが,松本氏は公判で『ある幹部から還流継続を要望された』との趣旨の発言をした。野党議員の追及で,松本氏が継続を望んだ幹部の実名を明かせば一大事ですが,あくまで旧安倍派の問題でしかありません。

 先の衆院選で大量落選し,還流継続の経緯を証言した現職の元幹部は事務総長経験者の西村康稔,世耕弘成両氏しかいない。彼らが炎上しても石破総理本人は無関係。総理はむしろ,松本氏にゲロさせれば『みそぎ』にすらなり得る,と考えているフシがある」(同前)

 石破首相は「安倍派切り」に打って出る可能性があるわけだが,事が簡単に進むかは見通せない。

 ▲-2 森元首相への「飛び火」も

 「松本氏は公判で検察側から『(虚偽記入を)派閥幹部にやめようといったか』と問われ『いまの幹部ではなく,昔の幹部に何度か話したことはある』と証言。

 参考人招致されれば『昔の幹部とは誰なのか』と問われるに違いない。下手をすれば,派閥会長を務めた森元首相にまで “飛び火” する展開もあり得る。リスクの方が大きいのではないか」(自民党関係者)

 もはや,打つ手なしか。新年早々,石破首相は立ち往生必至だ。(引用終わり)

 このように,石破政権,きびしい立場に置かれている事実に変わりはないものの,いつまでも自民党議員たちに絡まりつづけている「政治資金問題としての裏金問題」は,政党交付金が制度的に保証されているところに,さらに企業団体からの政治献金の存在と一体化して,日本の政治を3流どころか4流の姿にしかみえなくしてきた。

 ※-4 日本の政治・経済,社会・文化が完全にヘタレテきたのは,第2次安倍晋三政権以降

 つぎに参考にしたいのは,以下にかかげるユーチューブ動画サイトである。なぜ,この動画「アベノミクスを徹底総括せよ」をとりあげるかといえば,既述した論点になっていたが,安倍晋三の第2次政権以後,「この国は本格的な溶融現象(雪崩的な崩壊現象)を起こすハメ」になっていたからである。

 注記)この動画サイトは『デモクラシータイムス』が2024年1月8日に放送した「アベノミクスを徹底総括せよ! 失敗を認め困難から逃げるな【金子勝の言いたい放題】」2025年1月6日(こちらの日付は収録日)である。

 この動画は,アベノミクス(とそのアベノポリティックス)がどうして,完全に失敗していたか,その失政というか悪政の「負の成果」が2025年にもなっている現在にまで,それこそ反面からみて決定的に「悪徳の栄え」になりはてていたか,いいかえれば,その毒薬を盛られたかのようになってしまったのか,「この国の体たらく」の極地として説明している。

 この動画の本論はだいぶ長編であるので,興味ある人は早回しをかけてでもじっくり視聴してほしいが,このブログの記述では,この動画のなかに掲示されていた統計図表にかぎってとなるが,そのすべてを引用・紹介するだけでも有意義と思い,そのように以下に並べておく。

 
 この動画のなかで掲示された統計図表などを順に並べてある。

円安が激しくなったがために外国資本による日本国内企業の
買収がやりやすくなっている
円高であったころは80円以上の水準であったから
そのころからだと「2倍もの円安」となった
新型コロナウイルスに襲来されて以降
ロシアのウクライナ侵略戦争「勃発」以降
企業物価が本格的に上昇している
円安とインフレで庶民の財布はますます「軽薄」化
安倍晋三第2次政権は2012年12月26日発足した
日本が誇っていた自動車産業とくにトヨタ自動車でさえ5年さきは
どうなるか分からないかも・・・
消費税で国民たちをいじめる国
日常の食料品などはその税率ゼロでよいはずだが
アベノミクス(安倍晋三と黒田東彦)のリフレ政策は大失敗
しかしそうではないと誤認識したい愚かな人びとがいるというからビックリ
国債を日銀が大量に抱えこんでいるという奇っ怪さ
同前
庶民いじめでしかない消費税の運用
法人税だけが減税たっぷり
エンゲル係数はもうすぐ30%になるかという話題になっている
貧乏がさらに貧乏を呼ぶようなこの国
途中になるが別口からの〈画像をひとつ〉入れておく
後藤田正晴の至言
貧乏人には不利な「控除税軽減効果」
所得税は1億円を超えると税率が下がるという不思議
問題の本質をわきまえようという金子勝
財政民主主義が崩壊したなかで古い産業を温存しようとする政府の愚
「100年の大計」である教育をおろそかにする国は衰退の道を選ぶようなもの

 以上のように紹介してみた統計図表などは,視覚的に問題のありどころを教示してくれる。これらの図表に示唆される諸問題点については,途中で挙げた4名の著者がこの1~2年内に公刊した本をもって,説明している。

 なかでもとくに,山崎雅弘『底が抜けた国-自浄能力を失った日本は再生できるのか?』朝日新聞出版,2024年12月は,文章じたいがとても簡素でわかりやすいながらも,日本の政治問題における陥穽を確実に指摘,批判している。

 この山崎雅弘の本は発行されてから,年末・年始をはさんで一月も時間が経過していないけれども,アマゾン通販の書評(ブックレビュー)には,本日(2025年1月10日午前10時ころまでで)すでに28編の寄稿があった。

 ネットの一画面のなかで読み取れる範囲で,その「レビューの見出し文句」を,つぎのように任意につないで紹介してみる。〔 〕は本ブログ筆者の補足である。

 「全国民に配るべき本」「皆で読むべき本ではないかと思いました」〔というのは〕「 詭弁を多用した安倍晋三によって底が抜けた国の行きつく先に戦慄を覚える」〔からで〕

 「なぜこんなことになっちゃったのか」〔と思うに〕 「やっぱ,国民がバカだからじゃないですかね」〔というか〕「世界一従順な国民」〔だからか?〕〔それにしても〕「どうしたらいいのだろう?」

 --とりあえず,7月に参議院選挙があり,もしかすると石破 茂君,ついでに衆議院解散総選挙も併せて敢行するかもしれな。が,そのときは自民党や公明党や,癒党である国民民主党や日本維新の会などには投票せず,せいぜい,れいわ新撰組や日本共産党に投票するしかないのでは? これはどの政党が「好きだ嫌いだの問題以前の問題意識」があるならば,考慮に入れていいはずのひとつの投票の仕方である。

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【参考記事】


-----------【アマゾン通販:参考文献】----------


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