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ソニー系の「バイオ・ノートパソコン」の破壊故障に関する話題,製造物責任の問題を事業経営史に即して考える
※-1 製造物責任法(Product Liability Law)という決まりが,1994年に正式に制定されていた。
この法律は,製造物の欠陥により人の生命や身体,財産に被害が生じた場合,製品の欠陥を証明することにより,その製品の製造者に対して損害賠償責任を負わせることを定めた法律である。PL法(Product Liability;製造物責任)と呼ばれる。
その対象となるのは,農水産物などを除く加工された製品で,製品事故に関し,被害者による企業の過失立証責任を緩和し,製品欠陥による損害発生の立証責任を損害賠償請求の要件に変更した。
また製造業者は,製品を流通に置いた時点における科学知識の水準では発見できなかったときは免責される(開発危険の抗弁と呼ばれる)。
このPL法の制定により,事故原因究明機関や紛争処理あっせん機関の設置がすすめられ,損害賠償の立証が容易になったといえる
本日のこの記述は,いまから9年も前になる思い出話をもちだすのだが,当時(2015年10月30日までさかのぼる)において,わが家で購入した「ソニー系の「バイオ・ノートパソコン」の「破壊故障:不具合に関する話題」を,いまごろとなるがあらためてとりあげるさい,
単に製品の壊れ方かげんを具体的に紹介し,その不満・不平をグチとしてこぼすのではなく,当時における評判としてすでに,「丈夫になったというバイオ・ノートパソコンであったけれども,それほど頑丈ではなくて壊れやすかった筐体」に関する記憶について,
「製品の出来具合」「その完成度」の問題を吟味してみる角度からとなるが,単にバイオの問題だけとしてでなく,より広角度にまで論点を拡げられる内容にする努力をしてみたく思い,以下につづく本論を記述することになった。
※-2 ソニーの21世紀になってからの業績変遷,「ソニー5年ぶり黒字 4~9月最終 1159億円,半導体好調」『日本経済新聞』2015年10月30日朝刊1面などから
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氏名は歴代社長
平成14年とは2002年
平成26年とは2014年
a) 当時,ソニーの業績と株価
ソニーが2015年10月29日発表した同年4~9月期の連結決算(米国会計基準)は,最終損益が1159億円の黒字(前年同期は1091億円の赤字)になった。同年上期の最終黒字は5年ぶり。
電機のなかで出遅れていた構造改革の成果が出はじめ,戦略分野と位置づける画像センサーやゲームも好調だ。長期低迷からの復活の道筋がみえてきた。
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2016年3月期通期は,3年ぶりの最終黒字1400億円(前期は1259億円の赤字)をみこむなどとする従来予想を据えおいた。吉田憲一郎副社長は会見で「過去に何度も繰り返した下方修正は避けたい」と達成に意欲をみせた。
2015年4~9月期の純利益の水準は,パナソニックや日立製作所など電機6社のなかでもっとも多い。株式売却益などの特殊要因もあるが,見逃せないのは,課題だったエレクトロニクス分野の収益改善だ。
前〔2014〕年同期に1760億円もの損失を計上するなどリストラを急ぐスマートフォンは,販売台数が28%減ったが,赤字額は435億円と1300億円近く縮小した。新たな牽引役と期待する画像センサーなどのデバイス事業の部門営業利益は58%増えた。買収を決めた東芝の大分工場の半導体製造設備が稼働すれば収益押し上げ要因になる。
ゲーム機の「プレイステーション(PS)4」は売れゆき好調で,今期の販売計画を1750万台と従来予想から100万台積み増した。
補注)途中でさきまわりして断わっておくと,こうした2010年代においてソニーがたどってきた足跡を回想するのは,本日の話題である「わが家で当時購入したバイオ・ノートパソコン」が,意外と早くに〈ぶっ壊れてしまった〉という不愉快な記憶,そしてその関係で生活上の迷惑もこうむった事実に後段で触れることなるからである。一言さきに,この関連を指摘しておくことにした。
b)「ソニー復活に道筋 5年ぶり最終黒字 リストラ一巡」『日本経済新聞』2015年10月30日(ここでは)朝刊3面「総合2」から
ソニーは2015年10月29日に発表した同年4~9月期の好決算で,完全復活に向けた着実な歩みを示した。不振が続いたにもかかわらず,長い時間を費やしたエレクトロニクス事業のリストラがようやく一巡した。画像センサーなどつぎの稼ぎ頭を育て上げ,かつての輝きをととり戻せるのか。ソニーの改革はこれからが本番である。
「いたずらに規模を追わず,他社と差別化した商品に特化する戦略が浸透してきた」。吉田憲一郎副社長はこの日の決算会見で,エレクトロニクス事業の現状をこう自己分析した。
スマートフォン(スマホ)事業で巨額の損失を計上し,2015年3月期決算で初の無配に転落すると発表したのが1年前。
平井一夫社長が「不退転の決意で立てなおす」と表明して以降,この日までの経営陣のコメントを追っていくと「大がかりなリストラは終了したが,半分は病み上がり」(4月),「効果は出ているが収益力は十分でない」(7月)など,徐々に前向きな内容へと変化してきたことがわかる。
リストラ続きの体質からは脱却できそうだ。前期までの10年間で計8000億円の構造改革費用を計上したが,今期は350億円と小規模にとどまる見通しだ。戦線縮小に手間取って出血が止まらなかったテレビに比べて,「スマホは合理化のとり組みが5倍ほど早い印象だ」(銀行系投資顧問)との声もある。
こうしたソニーの変化を株式市場は評価している。株価は1年で約7割上昇し,時価総額は4兆3700億円と,パナソニックや日立製作所を1兆円程度上回る。
ゴールドマン・サックス証券の杉山 賢氏は「業績の下振れリスクは小さくなっている。映画や音楽を含めた成長戦略をみきわめる局面に入った」と解説する。複数の国内証券アナリストは「ソニーがかつての勢いをとり戻せるかを占う節目の年」と口をそろえる。
日立やパナソニックは不採算事業を整理しながら,自動車や住宅,インフラ関連など自社の強みを生かして安定的に稼ぐ領域を確立した。少々の景気変動に見舞われても,大きく揺るがない収益体制をつくるのが電機業界共通の課題だ。これに対しソニーは,ヒット作の有無に左右されやすい映画,スマホやテレビなど競争環境が厳しい商品群をまだ多く抱えている。
〔2015年〕4~9月期の連結売上高は3兆7007億円と前年同期から微減となった。規模でなく効率性を重視する方針は数字に表われているが,そればかりが続くと縮小均衡に陥りかねないリスクもある。
決算発表後の10月29日の夜間取引や米国市場で,ソニー株は大幅安で始まった。劇的な急回復を見せた今回の勢いを今後も持続できるかどうか,まだ確信をもてない投資家は多い。
※-3 ソニー社本体は不採算部門であったVAIOを分離し,別会社にしていた
以上の記述に関連していうと,その間にこういう経過があった。2014年7月1日,ソニーが「VAIO」ブランドにて展開していたパーソナルコンピュータ事業を,日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡したのに伴い,このVAIO株式会社が設立されていた。
本社は,VAIOの生産拠点である旧ソニーイーエムシーエス長野テクノロジーサイト(長野県安曇野市)に置かれており,販売は,引きつづきソニーが携わるかたちで,ソニーマーケティング株式会社がおこなっている。VAIO OWNER MADE モデルおよび法人モデルはソニーストアなどでも販売される。
★VAIO株式会社 関連情報 ★
バイオ株式会社の「社業」は,主につぎのような経過をたどることになった。
2014年7月1日設立 ソニーマーケティングと販売総代理店契約を締結
2014年12月25日 日本通信と協業し,スマートフォン事業に参入する予定であることを発表。
2015年3月12日 日本通信と共同で,Androidを搭載したスマートフォン『VAIO Phone』を発表。
上記のような経過を経ていたバイオ株式会社であるが,『産経新聞』2014年5月15日が,「ソニーは復活できるのか-『電機再建』か『エンタメ』か…揺れた戦略」( 7時55分配信)との見出しで,関連する報道をしていた。
この記事は冒頭から前半部分にかけて引用する。あくまで「2014年5月時点での報道」であった点は,前段までの記述を踏まえて注意してほしい,前後する時系列上の関係となる。
平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は平成24〔2012〕年4月の就任以来「ワン・ソニー」をかかげ,エレクトロニクス(電機)部門と映画・音楽部門などの相乗効果をめざした。だが,目立った成果は出せていない。
「経営目標を達成できず,株主ら関係者のご期待にお応えできないことを申しわけなく思っている」。〔2014年5月〕14日の決算発表会で,4月に就任したばかりの吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)の第一声は謝罪だった。
平成「25〔2015〕年度(26年3月期)にテレビ事業を黒字化」「〔平成〕26〔2014〕年度〔平成〕27〔2015〕年3月期)の営業利益率5%以上」。平井社長が就任時に示した経営方針はどれも達成不可能になったからだ。
ソニーの目標未達はいまや見慣れた風景だ。今〔5〕月1日に〔平成〕25年度の業績予想で3度目の下方修正をおこなったさいも,翌日の株価はわずかに下落しただけ。出井氏がCEOだった〔平成〕15〔2003〕年の「ソニーショック」のさいは,業績が想定を下回っただけで市場全体が大きく値を下げたが,投資家は冷めている。
叙上のような経過があったわけであるが,その翌年度はなんとか盛りかえすことができ,「ソニー5年ぶり黒字 4~9月最終 1159億円,半導体好調」という見出しのつけられた『日本経済新聞』の報道になっていた。
「エレクトロニクス(電機)部門と映画・音楽部門などの相乗効果をめざした」ソニーであったゆえ,パソコン事業部門はVAIO株式会社として分離させ,グループ外の別会社となっていた。
現在に至ってソニーグループの主軸は,つぎの図解のごとき各授業部門からなる。主要事業の柱として,エレクトロニクス事業,ゲーム事業,映画・映像事業,音楽事業,インターネットサービス事業,金融事業,その他事業などを立てている。
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2015年8月の段階であったが,別会社になったVAIO株式会社の代表取締役社長大田義実は,2014年7月1日設立されていた自社を振りかえって,こう挨拶していた。
◆ 社長メッセージ ◆
VAIO株式会社は,おかげさまで創業1周年となりました。
お客様に夢と感動をお届けするため,社員全員が「こだわり」をもち,主体的にみずからの仕事の幅を広げることで,日々成長しながら活動しています。
会社は小さくなりましたが,VAIOにかける熱意は,一人一人の社員の強い思いが積み重なり,むしろ,大きなものになっていると自負しております。
ぜひ,私たちと一緒に,熱意あふれるモノづくりをし,そして,世の中に感動を与える,思いのこもった商品を創出しませんか? VAIO株式会社は,意欲溢れる皆さんのご応募をお待ちしております。
代表取締役社長 大田義実
太田義実の画像,当時のものとなるが,ついでに紹介しておく。
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※-4 VAIO関係の話題を「2ちゃんねる」から拾ってみると(ただしここでは 2013年2月上旬分のみ)
つぎに,この表題をかかげて,VAIOに関係する「2ちゃんねる(スマホ版)の発言」の一端を聞いてみる。表題にも記したとおり,あくまで2013年2月上旬という時期から引用であった。なお,繰り返しに相当する文句の段落・部分,およびツイートの引用元などは省略してある。
◆ 絶対買ってはいけないパソコンのは,SONY VAIO ◆
1 :名無しさん:2013/02/09(土) 18:58:36.01 0
毎日のパソコン修理現場から,絶対買ってはいけないメーカーをお知らせ。パソコンを購入時にはしっておく必要。絶対買ってはいけないパソコンの一番目は,SONY VAIO。
2 :名無しさん:2013/02/09(土) 18:59:45.95 0
なんで? 対応悪いの? ps3 の対応も悪いし,当たりまえか。
補注)PS3 とは「プレイステーション3」のことで,ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が発売した家庭用ゲーム機。2006年11月11日に発売され、プレイステーション3の後継機種であた。
--ここで途中の 3 と 4 は中略--
5 :名無しさん:2013/02/10(日) 09:29:14.58 0
PC修理業者のつぶやき。パソコンを購入時にはしっておく必要。 絶対買ってはいけないパソコンの一番目は,SONY VAIO。
理由1 修理部品を販売店に出荷しないため,修理会社では一切の修理ができません。少しでも販売店で修理すると,以後メーカーから修理受付を拒否されます。〔つまり〕販売店では一切のサポートができないメーカー。
理由2 メーカー修理料金が法外に高い。市場価格の2倍以上の修理料金。修理用の部品を絶対出荷しないため,販売店での低料金,即日修理は一切望むことはできません。簡単なこともすべて高額なメーカー修理に。
理由3 リカバリDVDを販売店に絶対出荷しないため,修理会社ではリカバリさえできない。リカバリ用のDVDを即日出荷するメーカーと比較し,サポート上もっとも扱いにくいメーカーです。
理由4-1 市販高性能,低価格ハードディスクに交換すると修理を受け付けない。ユーザー無視の身勝手なメーカー。ハードディスクは日々高性能,大容量,低価格化したものが市販されています。
理由4-2 数年で必ず故障するハードディスクはユーザーでも簡単に交換修理可能です。それを5倍以上の料金で強制的にメーカー修理させている危険なメーカーです
6 :名無しさん:2013/02/10(日) 09:29:45.63 0 (以上の「PC修理業者のつぶやき」の続き)
理由5-1 構造が異常で,もっとも分解・清掃がしにくいくく,サービス性無視の,コンピュータを知らないメーカー。
理由5-2 頻繁に保守が必要なものが,独自の異常設計で,いまだに「独自」ということを勘違いしているメーカー。VAIOの存在は,保守会社からみると迷惑でしかありません。結果,もっとも損害を受けるのはSONYパソコン利用者。
理由6 販売店に技術情報を公開しないため,販売店ではSONYパソコンのサポートには一切協力しません。不便,不利益を被るのはいつもVAIOユーザー。
理由7 部品を出荷しないSONYパソコンは,理由1~6のため販売店からは一切のサポートを敬遠されます。修理技術のある保守会社でもSONYパソコンはサポートできません。
以下は,以上に引用した話題をまとめている文章。
「絶対買ってはいけないパソコンの一番目は,SONY VAIO。保守部品を即日出荷するNEC・富士通の保守体制は,SONYのまったく逆」
「ユーザーの立場で考えると,比較できないほどの差があります。必らず保守が必要なパソコンは価格・性能ではなく,このことを最重要視すべき」
本ブログ筆者は,以上のように「当時指摘されていた」話題(ソニーのノートパソコン:バイオに関した顧客側からの批判)を,ひとまずそのまま素直に聞き入れ,ここではバカ正直に呑みこんでおく。
つぎの画像は,ソニーの VAIO Fit 15A を宣伝した該当のページから,本日2024年12月27日に検索してこれを切り出し,紹介している。
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さて,本ブログ筆者はすでに,時期としてはその2013年11月には発売されていたSONYのVAIO「ノートパソコン」( VAIO オーナーメードモデル SVF15N1A1J )を購入したのち,つぎのような体験をしていた事実を説明してみたい。
購入してから半年も経たないで,説明するような状態になっていた(後段でその写真をかかげてある)( ⇔ ということで当初,この文章を書いていたのだが,その画像がいまでは紛失してみつからない)ので,これを証拠の現物して披露できないのが残念だが,
当時は,使用していた「デジカメ」でその画像を撮影してとった現物を目の前において,この文章を書いていたので,それなりに説得力はまだあるものと思いたい。
ところで,本日記述してきたこの文章は,本ブログが以前(2014年9月1日)に記述していた「商品の研究,ソニー,ノートパソコンSVF15Aの筐体破損,修理に出さないで使用中」を,以下に復活・再掲する。本日の記述としてすでに書いてきた中身と深い関連性があるゆえ,この再録には十分意味があるはずである。
※-5 2014年9月1日記述;「商品の研究,ソニー,ノートパソコンSVF15Aの筐体破損,修理に出さないで使用中」
ソニーのバイオ・ノートパソコンについて,つぎのような問いをネット上で呼びかけていた。
a) 【同じような破損を体験している人は,ぜひとも教えてください。2014年9月1日現在までで,このような破損は「報告がない」と,当該のサポートは応答してきました】
b) 【コメント欄にご教示ください。後日,情報を整理して報告します】
--サポートに預けなければ,電気・電子に関してある程度でも専門的な知識ならびに技倆のない,われわれ素人筋の立場では,パソコンじたいの本格的な修理そのものは,そう簡単にできるものではない。
かといって,メーカーに修理に出せねばならないほどにおかしくなったり,物的に破損したパソコンを修復させるためには,相応の時間とけっこうな修理代がかかることは,インターネット上でもあれこれ書かれている。
ユーチューブ動画サイトには半田ごても使いこなして,基板(マザーボード)に刺さっているコンデンサーなどの部品も,自分で修理できる人たちが自慢げに自身のもつその腕前を誇る姿が流されている。けれども,初心者であるわれわれからみたその技術は,ただ感心するばかりの光景に映る。
ところで問題というか話題にするのは,わが家で購入し,それも配偶者が使うために選んで調達したバイオのノートパソコンであったが,使用しはじめてから1年も時間が経たないうちに,壊れた。(その壊れた状態・形状については後段で説明する)
いまどきの時代である(すでに2015年の話題だが)。パソコンを使用できないと生活上で非常な不便があったため,ともかく,いちおう電源が入ってまだ動くので,死なないように気をつけて使用していくことにした。
というしだいで,もちろんサポートに連絡を入れた。ところが最初から,保証の契約内容がどうの・こうのとの応答があって,修理が有料になるほかないような示唆のありそうな話に終始した。ただ「配送関係の経費は負担する」と盛んに強調されていたが,これは枝葉末節だと感じ,かなり不快な印象を抱かされた。
なにやかや,サポートに時間をだいぶかけて相談したが結局,このかぎりではラチが明かなかった。しかたなく,そのままの状態で使用していくことになった。
以上のサポートとの当時におけるやりとりは,2015年元旦直後,まだ年頭の時期における出来事になっていたので,とくに(このやりとりは)その後になってもよく覚えていた。
しかし,そのやりとりをサポートと交わしたのちは,このバイオのノートはダメだネ,というほかなくなるような,あやしい・不安定な様子(稼働)をしだしたので,もはやこの代替機となるパソコンの購入を急遽検討するほかなくなっていた。
新しいノートはレノボの,格安だが,インターネットやメール使いには申し分ないもので,現在〔というのは2015年のことであったが〕利用中である。なお,次段からの文章では,説明を十分にするために今回,若干補・加筆した箇所がある。
壊れたバイオ・ノートパソコンの写真は,ここに「ご覧になれるとおりであるが……」と,いいだしたいところであったが,既述したように,その現物「画像」は,わが家の電子資料のどこかに紛れこんでいて,現在使用中の筆者のパソコンのなかからはみつからない。
ということで,いまのところ未発見ゆえ提示できないが,9年前に書いていたこの記述はつぎのように,その破壊してしまったパソコンのことをくわしく説明していた。
つぎに「ソニーVAIO Fit 15A」の画像を出しながら説明する。
この液晶画面に向かって説明すると,右下部分のヒンジ金属の部分が「人体になぞらえていえば,骨折した骨そのもの(関節の部位)が,そのまま剥き出しになっている状態」になってしまった壊れ方であった。
当面の対策としては,そこを強力なセミ(鉄製の文具)でもってはさみ押さえながら,本体(筐体の部分)から浮き上がらない工夫もくわえたつもりで,なんとか使用していた。
この画像の註記欄(以下の小文字)でも,その壊れ方に関した説明をくわえてみる。なにせ画像資料がみつからないので,このようにくどくど,グダグダと説明するほかなくなった。
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使用しているうちにいつの間にか
自然に剥がれるかのようにして
しかもそのヒンジそのものが外れて浮き上がるように壊れていた
そこで文具の大きめのセミ(鉄製)を使い
その部分をはさんでひとまず固定させておき
動かない・ぐらつかない状態で使用する
という応急措置を採ったわけである
ともかくそのセミをとると,液晶画面全体が右下から離れ浮き上がった状態となる。そのときは,もうお話にならないほど,まさにぶっ壊れた姿のご披露となる。しかも,その状態のままだと,液晶側のフタ側となる部分を開け閉めすることはできない。だから,液晶画面を開いた状態のまま使用していた。
要は,このバイオ・ノートパソコンは,2013年11月中旬に購入してから途中でそのように, “あたかも破裂したか” ごときかっこうになるまで壊れていた。まだ実質10カ月に満たないの時間しか経過していないにもかかわらず,2014年の9月ころに起きたこのパソコンの破壊現象であった。
いずれにせよ,思い返してみる「まあ,なんとも情けなく,みっともないこと」が起きていた。ともかく,故障したその時点でデジカメに撮しておいたのだが,その画像はみつからない。
しかし,画像に付されていあった「文字情報」では,sony-pc20140831 ならびに sony-pc20140901 という日付だけは分かっている。ということで,故障が発生した時期が2014年の8月下旬であった事実だけは,いまでも確認できる。
ということでともかくも,「壊れたそのときの状態」(左側画像)と,その後も「まだ使用しているときの状態」と(右側画像)を,このように並べて比較しつつ紹介したしだいである〔ということであったが,その画像はみつからず紹介できなかったのでご容赦……〕。このノートパソコンはその後感じるに,液晶画面の周囲をめぐる筐体の作りがとくに貧弱に映った。
本体そのものを全体的に薄くしあげるために工夫した結果(しわ寄せ)なのか,その部分(とくに液晶前面をかこむ「ゴム質感のプラクティック系部品」液晶フレーム)は,かなりにペラペラ状であり,厚紙ともいえない程度の厚みしかなかった(この点は使用終了後に分解して実際に確認)。
2024年12月27日・補注)今年の初夏であったが,レノボのノートパソコンX220の液晶を四方から押さえる関係で使用されるその枠組(ゴム質感のプラクティック系部品でできた液晶フレーム)を部品単体で購入し,これを交換する作業をしたことがあるので,「9年前にそのように〈ペラペラ状で厚紙程度の厚み〉にもならない,こちらのソニーのノートパソコンの造りには,いささかならず興味が湧いた。
人によっては,1日1回しか開け閉めしないという使い方をしている場合もあると聴くが,ふつうでは,ノートパソコンであれば日常的に開け閉めするのだから,とくに負担のかかる箇所(部分:ヒンジ金具およびヒンジキャップまわり)が,簡単に壊れた事実には,本当にがっかりさせられた。
【参考画像資料】
◆ 参考意見 ◆
「サポートがクソといえば,昨今押しなべてメーカの多くがそうなのではないですかね」
「デフレ・リストラ煽りのサポート外部委託で風通しが悪く,おかしさに気づいて連絡した時の対応はお決まりの『他での発生はありません』で片づけ,トラブル事例が反映しないで直らず,さらにトラブルが積み増されている構図」。
註記)http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000672507/#tab 以上の指摘はバイオ関係のクチコミ・意見であった。
ところが,以上にとりあげて説明したソニーのノートパソコンを購入したのち,会社側が要請してくる製品登録に応じたさい,メールマガジンの配信を了承していた関係で,その後もしばらく当方に対しては,VAIO製品の関連情報がいつも送信されてきた。
つぎにとりあげる話題は,その方面の題材に移ることになる。ここまであれやこれやと,口ウルサく言及してきた内容と,比較しながら読んでほしい。
※-6 「VAIO Pro 13 | mk2」の発売広告メールが意味したものはなんであったのか
昨日〔ここでは2015年10月29日〕に着信した「本メールは,ソニーのパーソナルコンピューター VAIOの製品登録をし,『登録製品に関する情報」の受信を希望されたお客様にお送りしています』」ということであって,ソニーマーケティング株式会社が,その2015年10月29日に発信したメールであった。
この受信したメール中にリンクの張ってあった「VAIOからのお知らせ」は,「パーソナルコンピューター VAIO (VAIO株式会社製)」(法人のお客様はこちら)の案内として,以下の「タフ モバイル パーソナルコンピューター VAIO Pro 13 | mk2 」に関する,つぎの製品情報が送信されてきた。
13.3型ワイド VJP1321
109,800 円+税 〜
ブラック シルバー
※ ソニーマーケティング株式会社は,VAIO株式会社製 VAIO の販売代理店です。VAIO株式会社について詳しくはこちら……。
(続く内容についてはこの枠から出したかたちで,次段からさらに本文として続けて引用する)
1) 特 長
VAIO Pro 13 | mk2 でめざしたのは「実用性を重視」した薄さと軽さ。剛性や耐久性,キーボードの打鍵音やキーボードに手を置いたさいの手首の角度など。カタログに掲載される数値だけでは測れない使いやすさを実現しつつ,薄さと軽さを追求しました。
緻密な設計,過酷な試験が,VAIO Pro を強くした。自宅で,オフィスで,カフェで,満員電車で,カバンのなかで…。モバイル PC は,思わぬ危険や圧力にさらされています。
VAIO Pro 13 | mk2 の開発は,VAIO Pro 13 の耐久性をもう一度みなおすことから始まりました。
ユーザーの使用環境の一つひとつを注意深く観察することで,ボディ内部の負担のかかりやすい場所を抽出し,リブで補強。内部から強化されたボディ全体を Hexa-shell デザインで仕上げ,堅牢性を高めました。
そして,理論や計算だけでは追いこみ切れない,実際の使用環境下での剛性や耐久性を測るための過酷な品質試験をおこなっています。補強リブで堅牢性を強化。
補注)その「バイオ耐久試験画像」についてはたとえば,つぎを参照されたい。
キーボードやタッチパッド,ケーブルの抜き差し部分など,ボディ内部の負担がかかりやすい箇所に立ち壁状のリブを追加することで,堅牢性を高めました。剛性の向上は,キーボードやタッチパッドの操作性の向上にもつながっています。
Hexa-shell デザイン。断面が六角形状に形づくられた「 Hexa-shell(ヘキサシェル)」デザインは,衝撃に対する耐久性とデザイン性を兼ね備えます。
2) 過酷な品質試験
VAIO Pro 13 | mk2 は,使う人にとって本当に必要な強さを厳しく追求。モバイルPCにとって危険なシーンや蓄積されるダメージを具体的に想定した試験を実施。弱点をあぶり出し,改良を重ねた結果が製品に集約されています。
ただ「薄い」「軽い」ではなく,実用性を備えた「薄さ」「軽さ」を。モバイルPC に求められる最低条件。それは,ストレスなくもち歩くことができる「薄さ」と「軽さ」。
けれど,数字上の「薄さ」「軽さ」だけをやみくもに追いかければ,本来PCに求められる機能やデザインは,必ず制限されます。薄さや軽さは妥協せずに,使いやすさとデザイン性をいかに両立できるか。VAIO が考えるモバイルPC の本質は,そこにあります。
たとえば今回,HDMIにくわえ,VGA端子とLAN端子を内蔵したのは,外付けアダプターなしで,対応できる拡張性も,欠かすことのできない機能だと考えたから。使い勝手を考えた機能の取捨選択を慎重におこないVAIOらしいデザインとカラーで包むこと。それが,VAIOの答えです。
薄くて軽いボディに,充実の端子を内蔵。ノンタッチモデルなら,質量 1.03kg,最薄部 13.2mm。この軽量,薄型ボディにHDMI端子,VGA 端子,LAN端子,USB端子 × 3を内蔵。外付けアダプターなしで,対応します。また,HDMI/VGA 同時出力,自液晶を含めると3画面同時出力が可能です。
長時間バッテリーライフ,USB 端子付小型ACアダプター。約9.4 - 10.4時間(JEITA 2.0)* のスタミナを誇ります。これだけのスタミナがあれば,長時間の外出や打合せも安心です。( * は, Windows 8.1 Update モデルの場合)
宿泊出張時や旅行のときなど,ACアダプターの携帯が必要な時でもコンパクトなのでもち歩きのストレスがありません。またUSB端子が付いているため,PCを経由せずにスマートフォンの充電ができます。
ビジネスパーソンの要求に応えることは,細部の使いやすさを突き詰めること。モバイルPCにもっともきびしいビジネスパーソン。その要求の一つひとつに応えることは,結果的にPCの完成度を高めることになる。
VAIO はそう考えます。
ディスプレイの美しさ,ストレスを抑える細かな配慮,そして意図した操作を的確に受け止め,実行する確実性。新しい VAIO Pro には,いいわけができないビジネスの現場にも耐えうる使いやすさが凝縮されています。
註記)以上の引用は,http://www.sony.jp/vaio-v/products/pro2/ から。この文章の途中には画像・動画が多く挿入されていた。
--以上,VAIO Pro 13 | mk2 の発売に関する宣伝文句の数々であったが,あえて,そのいちいちについて紹介してみた。この文章なかではリブという用語が2回出ていた。
▲ その1 「ボディ内部の負担のかかりやすい場所を抽出し,リブで補強。内部から強化されたボディ全体を Hexa-shell デザインで仕上げ,堅牢性を高めました」
▲ その2 「キーボードやタッチパッド,ケーブルの抜き差し部分など,ボディ内部の負担がかかりやすい箇所に立ち壁状のリブを追加することで,堅牢性を高めました」
ネット上で調べると「筐体リブ」という用語がみつかった。当方が2013年11月に購入したソニーのノートパソコンの場合は,筐体のヒンジ金具部分を中心とする故障(損壊し,開け閉め不能)が2014年3月ころから,すでに発生していた。
もちろん早速,ソニー(当時)のサポート窓口に何度か相談し,検討の旨を強く申し出たが,結局,半年ももたないで,前掲写真(これは未掲だったが)のような壊れ方が発生していた。
最終的には,1年と数ヶ月ほどの使用で,廃棄処分とせざるをえなくなった。なんといっても,呆れてモノがいえなかった。値段的には,5万~10万円単位の製品価格であったが,百円ショップでの買い物とはわけが違う。
3)結論として一言
今回,ソニーのノートパソコン・VAIOの場合に関して発生した破損の問題は,自社製品に関する欠陥・脆弱情報,その問題点にかかわってとなれば,実はなにもすなおに認めていなかった。もちろん,リコールに相当するはずの対応・手当もいっさいおこなう様子が,皆目感じられなかった。
要は,今回問題にしたソニーのノートパソコン・VAIOの場合,〈2013年秋からに発売された一時期の特定製品〉を購入した消費者は,実験台にされた感が払拭できない。顧客側が踏みつけ(踏み台に利用)にされたうえで,前段に引用した以下のごとき自社製品に関する宣伝・強調用の文言は,上の空におけるキレイゴトにしか感じられなかった。
いわく『ユーザーの使用環境の一つひとつを注意深く観察することで,ボディ内部の負担のかかりやすい場所を抽出し,リブで補強。内部から強化されたボディ全体を Hexa-shell デザインで仕上げ,堅牢性を高めました。』
どんなモノであって,100%完全にその宣伝文句なりの製品を造りあげることはむずかしいかもしれない。だが,法人関係の利用面でいえば,「5年の耐用すら維持できない」品物としての「該当のノートパソコン:VAIO Fit 15A 」であった。問題がありすぎた。
当方,そのノートパソコンを実際に購入し,使用しはじめてから,乱暴にあつかうわけすらなかった利用状態であっても,1年以内に右側のヒンジ金具付近から液晶右下の部分が大々的に破損した。電気製品でふつうに使用していて,それに該当する故障が起きたら,すぐに現物を交換するのが「保障期間内の対応としては筋」。
ところが,当時においてVAIO株式会社のサポート担当者が応対したときの態度は,故障して問題となった製品を「交換することなどは絶対にしない(させない)ぞ」という印象を強く受けた。当然,当方消費者の立場としては「高水準にご立腹」。もうソニーの製品は絶対買わないとなるのは,必然的な経過。
ソニー(バイオ)側は,自社製品に発生していた欠陥性を消費者から教えられてもいたのだから,その後につづく同型の製品系列を製造・販売していくさいしては,密かに対策をほどこしてきたはずであり,さらにまた改善をくわえるためにも生かしてきたはずでもある〔と思いたい〕。
以上は,ソニー系列のVAIO株式会社がまだ,よちよちと歩きだした時節における出来事であった。会社側が採算に,とりわけきびしくこだわるをえない時期,「自社製品の欠陥(故障・破損)」を伝えてきた顧客の声に,すなおに耳を傾ける姿勢がまったくなかった。そうした態度に接したこちらの感想としては,非常な違和感というか不信感を抱いた。
最近はカスハラだとかなんとか問題にされる時代になっているが,顧客(消費者・購買者)側の立場を,軽んじる会社が完全になくなるわけではない事実は,2024年も終えるこのごろになったところでも,なお認識を新たにせざるをえない。
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