好適環境水と無限の可能性
日本人の物の考え方は素晴らしい。
うなぎ、クロマグロをはじめ絶滅危惧種が増えてきている。
他の分野でもこのテーマでの問題は山積している。
原因は乱獲や海の汚染、環境の変化。
それに対して「漁獲量制限」や、「禁漁時期の設定」等の規制で対処しようとしている。
しかし、それに対する考え方の多様性は、必ずしも同じ方向性を得るに十分であるとは言えない。
近畿大学や岡山理科大学山本准教授率いる研究グループの提案が、日本を更には、世界を救おうとしている。
それは山本准教授の好適環境水の発明だ。
淡水魚と海水魚が同じ水槽で泳ぐ姿を誰が想像出来ただろうか。
くまのみと金魚が一緒に泳ぐ姿、不思議な感覚に襲われる。
しかし、この水の発見は発想を豊かに、取り組みを自由にしている。
それこそ山の中でも、海水魚の生産が出来る。
大都市周辺の耕作放棄地等を使えば、一石二鳥。
配送が廉価、鮮度が保たれる。
海水魚は体内で塩分濃度調整の闘いをするので、成長自体にかなりの影響が出るらしい。
この要素が、好適環境水の中では必要無くなるので、魚の成長はとても早くなる。
水は綺麗な地下水を使うので、病気や赤潮のリスクが回避出来る。寄生虫も付かない。台風も恐れずに済む。
汚水は浄化し、循環させるので、環境に悪い影響は出ない。
東南アジアの海老養殖ではマングローブの林を切り開いて養殖池にし、汚れればまた次のマングローブ林を潰す。
地球環境には最悪だ。
この海水魚養殖実験を砂漠の国モンゴルで取り組んだそうだ。
見事、海水魚生産に成功。
この循環サイクルは画期的なもので、世界を救う一手となるかも知れない。
世界の人口が激増する中、深刻な食料問題がある。
このやり方が一般的になれば、一筋の光明が差し込んで来るだろう!。
絶滅危惧種の生態もだんだん解決され、うなぎ、クロマグロの完全養殖が理論値では解決出来た様子である。
上記の魚は回遊魚なので、解明されてない分野がまだまだ沢山有る。
特に産卵先の環境特性や孵化後の食べ物の解明で、稚魚の生存量に大きな差が生まれるらしい。
しかし、完全養殖の完成は、世界各国の争いや飢餓の回避のスタート地点になる事は、ほぼ、間違いないと思う。
しかし、いくら良い方法を開発しても、人間の愚かさは消えないだろう。
レアアースや安全を担保された原発処理水の海への放出による魚の輸入制限、ウクライナ小麦輸出阻止、尖閣、南沙諸島では当該国の自戒は無く、相手を一方的に攻め、政治問題を種々の経済制裁にすり替えるやり方等では、国際的な賛同は絶対得られないだろう。
先ず理解してくれる国に、その益を供与するのが、ベストなのかな?