80歳初の体験 手術入院 切ない別れ

ある日突然顎関節に異常が出て、トーストを潰して入れようとしも、痛くて開かない。それを見た妻が歯医者に電話し緊急予約をした。歯医者に行った。レントゲンを撮った。先生は顔色変えずここでは出来ません。大きな病院に行って下さいと言った。即座に大病院に車を向け、診察を受けた。担当医は即手術をしますと、言った。貴方の予定を教えて下さい。そこは丁度、計画的に休みを頂いて期間が有った。旅行の予定だった。勿論全て諦めた。入院後,2日目、手術当日。下顎骨腫瘍摘出手術が行なわれ、アッという間に終わった。全身麻酔の為何が有ったかは記憶にない。YouTubeで手術の様子は色々見ていたので不安は無かった。術後夫婦別々の生活が始まった。2人共初体験。そこにいて当たり前の人が居ないので、如何にベテランじいさんでも不安が募り、アタフタと慌てふためいてしまった。妻は健気に、平静を装いドンとしていた。強い奴だ。私は病気知らずが唯一の自慢だったから、自信喪失。老人だと言うことを強く教え込まれた。当たり前な事に感謝出来なかった己を恥じた。病院ルールで面会時間はたったの15分。でも妻は毎日来てくれる。病室のマドからは駅が見える。そこから健気に歩いてくる。この動画は大変な仕事の後、無理して駆けつけ、電車の時間に間に合う様に帰って行った時の動画です。4回も振り返り、頑張れよと日傘を振ってくれた。経験した事もない現実に胸が締め付けられた。私も今年80歳。私が死んだらと思うと、妻はどうするかと考えると何故か涙が流れ出してしまった。妻も2人の生活以外を知らないからだ。早く帰り、しっかり家庭を確実なものに戻し、安心させたい。ありがとうと何回も心で呟いた。

拙い文ですが、溢れ出る思いを、人に伝えたいと願っています。日常にある小さな出来事ばかりですが、その視点により皆が幸せになれると嬉しいです。何より読んで欲しいと切望しています。宜しくお願いしますね!