nounoとは
今回は、僕らnounoが具体的にどのような活動を行なっているのか、そして、これからの一年間、どのような活動を行なっていく予定かについて書きました。
nounoとは、農の未来を変えたいと志す人が集まる持続可能な農の探究拠点です。メンバーがそれぞれが農に対する様々な価値観や課題意識を持ち、賛同したプロジェクトに参画して活動できる現場をつくり、そのノウハウを共有して新しい農の形を社会に提言できる場を作りたいと考えています。プロジェクトとしては、例えば、農作物の栽培方法に関する研究、農作物の販売方法の模索や、サポートテクノロジーの開発、農業ツーリズムなどが挙げられます。
これまでのnounoの活動
nounoの活動は、2021年の11月にnounoの企画のもとになるものができ、それに伴って陽太が参画。2人でnounoの企画を作ってきました。2月に陽太が僕らの活動拠点である大崎下島久比に移住して以降、本格的に活動を開始し、今に至っています。以降の項では、具体的なこれまでの活動について紹介します。
畑の開墾
nounoの企画が持ち上がって以降、nounoとして、まず実際に自分たちの実験圃場をつくり、現場を持つため、耕作放棄地を開墾しました。
3月、普段からお世話になっている地元のおばあちゃんの紹介で、海の見える傾斜が比較的緩やかな段々畑をお借りし、ボランティアの方々にもお越しいただいて耕作放棄地の開墾を開始しました。
畑は、20年以上放置されており、アカメガシワをはじめとした樹木が生い茂り雑木林となっていました。季節的に、草木が本格的に芽吹く前で気候的にも過ごしやすく、作業は思いのほかはかどりました。樹木がある程度成長している耕作放棄地では、比較的下草が少なく、木を切ると一気に拓けることが分かりました。
また、作業後分かったこととしては、切り倒した後の木々の処理、切り株をどうするかなどの課題が出たこと、そして開墾時期は気温が低く気候的にも動きやすい冬にやるべきだということなどが分かりました。以前、別の耕作放棄地を夏に開墾した時と比べ、体感的に5分の1以下の労力だったように感じます。
農床づくり
実際に、自分たちで農作物を育てることはどういうことなのか。どのようなプロセスが必要で何が大変なのかを理解するため、2月から実験的に農床を開始しました。農床(ノウトコ)とは、僕らがいる久比の文化で家庭菜園のスペースのことです。近所のおじいちゃんおばあちゃん達にも教わりながら、白菜やキャベツ、大根やイチゴ、ネギやニラ、シソやニンジンなど、普段使ういろんな野菜の栽培に挑戦しました。久比のあいだすの一角の荒れ放題だった場所を耕し、畝を立て、無農薬無肥料でやってみました。
久比を訪れた方にも手伝ってもらったり、地域の子ども達が水やりをしてくれたり、道ゆく地域の方に話しかけてもらうなど、農床はあいだすでの交流の場となりました。一方で、なかなか野菜が大きくならなかったり、発芽しなかったり、虫に食べられすぎて原型を留めてないキャベツができたりと、なぜ、世の中の農業が農薬や化学肥料を使っているのかが痛いほどよく分かりました。また、やはり草刈りに一番労力を割かれることや、農薬や化学肥料、除草剤に変わるしっかりとした代替案が提示されない限り、なかなか世の中の大多数は変わらなそうだということも実感しました。
甘夏プロジェクト
2022年4月、nounoはあいだすの敷地内の甘夏畑の甘夏を試験的に販売してみることで、現状の小規模農家が農作物を販売するにあたってどのような問題を抱えているのかを体感するために、「甘夏プロジェクト」を行いました。
甘夏プロジェクトの詳しいレポートは以下のリンクからご覧ください。
nouno これからの一年間
nounoのこれからの一年間は、主に持続可能な農の探究拠点として機能させていくための土台づくりに取り組んでいこうと考えています。農の未来を変えたいと志す人が集まる場にしていくため、具体的な2つのプロジェクトを実施していきます。また、実験圃場に関して、今年一年間はどんな作物が作りやすく、何に気をつけなければならないのかを探る期間にしようと考えています。
農×Web3 プロジェクト
このプロジェクトは、自分たちが自らの暮らしに関わるインフラである「農」に携わることに、ゲーム的要素を組み合わせて楽しさや意義を見出すことができ、かつ持続可能な仕組みを、ブロックチェーン技術を背景にしたWeb3のアイデアで実現しようというプロジェクトです。
また、このプロジェクトの仕組み自体がnounoのコミュニティのインフラであるという状態を目指します。農に関わりたいと感じている全ての人が多様な農への関わり方ができる未来を実現していきます。
さらに、このプロジェクトをnounoの最も中心になる軸とし、コアメンバーを募りながら、nouno全体を前へ進めていきたいと考えています。
詳しい内容については、近日中に別の記事として公開します。詳しい内容については、近日中に別の記事として公開します。
お楽しみに!!!
Project Nozuchi
Prpject Nozuchiは、人と自然の共生を目指し、草刈り装置の開発を目的としたプロジェクトです。レーザー照射装置によって植物の成長点を焼くことで、植生をコントロールし、畑の中に生態系を築くことが目標です。生態系の作用により、単一の植物種や生物種が異常繁殖することを防ぎ、人手をかけなくても野菜や果樹を育てることができる畑をつくることができないかと考えています。
また、このプロジェクトでnounoの農のサポートテクノロジーを開発していくためのメンバー集めや体制づくりを構築していくことも裏テーマとして考えています。
詳しい装置の仕組みやプロジェクトの内容に関しても、また近日中に別の記事として公開します!!!
最後に
nounoの活動は、これから本格的に開始します。全ての人にとって農が身近な社会を世界を目指して、土、水、生物、つくる人、社会、経済あらゆる要素に置いて持続可能な農の未来を目指して活動していきますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。また、一緒にこれらのプランを考えてくださる方、伴走してくださる方、アイデアにご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただければと思います!
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