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味噌汁最強伝説

 世界三大スープってのがある。タイのトムヤムクン、フランスのブイヤベース、ロシアのボルシチ。たまに中華のフカヒレスープが混ざったりもする。僕はそれを聞いて、憮然としてしまうのである。

 スープ最強は、どう考えても味噌汁だろって思う。例えば日本人にとって、キムチは食材界きっての暴れん坊だと思う。食事の途中でキムチを口に入れると、それ以外の食材の味が分からなくなってしまう。つまり、キムチに負けちゃうのである。しかし、そのキムチを味噌汁に入れると、なんとも優しい味になって味噌汁を引き立てる。味噌汁の一勝。

 さらに、世界三大スープと言っても、ブイヤベースは魚介限定だし、トムヤンクンは海老とココナッツミルクとレモングラス、ボルシチはプーチンと、具材が限定されているのである。レギュレーションに守られた、所詮は階級戦の中での勝者である。

 ところがである、味噌汁は何を入れても味噌汁である。キノコを入れても美味しいし、大根、豆腐、玉ねぎ、魚にお肉。何を入れても不思議と美味しい。全階級制覇で絶対負けない!そう言う訳で、また一勝。

 さらに味噌汁は、発酵食品である。発酵食品の健康への良さは、みなさんの知るところである。そしてだいたいの他の発酵食品との相性も、味噌汁は抜群である。納豆を入れても良いし、チーズを入れても美味しい。発酵食品の健康効果が相乗効果でかけ算される感じ。またまた味噌汁さんは、計らずも一勝してしまうのである。

 味噌汁を三大スープの仲間に入れろなんて、ケチなことは言わない。味噌汁さんは世界最強スープってことで、どうかなって思う今日この頃、いかがでしょうかね。

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