16歳から始めたバイオリン上達の道のり⑤RCM(トロント王立音楽院)の試験を受ける編その1
こんにちは。
この記事では、RCM(The Royal Conservatory of Music)のバイオリンのグレード試験について書いていきたいと思います。
バイオリンを始めて、どうやって上のレベルまで行くのか、技術や知識を正確に身につけるのかは結構難しい問題だと思います。
何か小さい頃から楽器を始め、優秀な先生につき、将来は音楽家という人はそういった道筋があるんだと思いますが、私のような特に経験も才能もお金もコネも家族の協力もないような人ならそれなりに練習してもそれ以上は難しいという壁があります。
具体的にいうと、鈴木の教本で8巻まで終わり、次モーツァルトのコンチェルトだけど…カデンツァ弾くの難しいなという壁です。
上手くなりたいけど、イマイチなあということが私にはありました。
そのタイミングでカナダに留学し2年弱経った時に、RCMのグレード試験を知りました。
日本でもピアノ等のグレード試験があると思いますが、ちょっと違うかもですがそれのカナダ版という感じでしょうか。
大まかにいうとグレード1からグレード10まで試験内容が事細かに定められており、点数を付けられ合否を判定されます。
RCMのいいところは、ピアノだけではなく、アコーディオン・バスーン・チェロ・クラリネット・ダブルベース・ユーフォニウム・フルート・クラシックギター・ハープ・ハープシコード・ホルン・オーボエ・オルガン・パーカッション・リコーダー・サックス・演技・トロンボーン・トランペット・チューバ・ビオラ・バイオリン・声楽でグレード試験を行っています。
楽器を始めた小さな子どもがグレード1から始めて、毎年1回試験を受けて実力をつけていくようなイメージです。
ある程度のグレードまでいくと、教えることが出来るとか、高校の音楽のクレジットになり授業を免除されるとかがあります。
グレード10で音大入試レベル、それ以上も2段階ほど上のレベルの試験もあります。
つまり何が言いたいのかというと、今の自分のレベルが分かれば、その次のレベルに行くためほぼ自動的にやることが決定します。
上手くなりたいけど、どうしたらいいのか分からない、音階・エチュード・コンチェルト・ソナタ・聴音・音楽理論などなど何を弾いたら、何を学んだらいいのか分からないという問題が解決されます。
また、それを教えられる先生もカナダ各地にたくさんいます。どの先生に習ったらいいのか分からないという問題もあまりないと思います。
また、別に大人でも何歳でも試験は受けられます。
私は、日本では鈴木の8巻ぐらいまで終わったレベルでRCMはLevel 7 からスタートしました。
Level 7、Level 8、Level 9、Level 10のバイオリン実技と、Level 8の音楽理論の試験を今まで受けて合格してきました。
それでは、次回からそれぞれの試験についてどんな内容だったのか書いていきたいと思います。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!