”断る”という決断
自分の形がわからなくなる。
押されるとついつい流されたり、断れず相手の要望に少しだけ答えてしまう自分がいないだろうか。
優しさってバターに似てると思う。冗談じゃなく、
相手に分け与えた分、自分の中の”余裕”や”感情”がすり減っていく。
最初は与えることで幸せを感じていたはずなのに、満たされていたはずなのに、
切り刻んで、せっせと刻みまくって渡していた中身が使い物にならない小さいものになって、初めて自分で自分を刻んでいたことを自覚する。
その優しさを使うべきはだれ?
その優しさを分け与えるのはいつ?
ーあなたはその味を知っている?
バターは溶ければ相手の心に染み込み、時として幸福をもたらすけれど、
過剰な摂取は、相手を肥えさせ、堕落させる麻薬でもある。
与えるだけ与えられ、それに依存した人はどうなるのだろう。
あなたを本当に大切にしてくれる人は、何かにつけ見返りを求めたり、要求してきたり、与えすぎることはないと思う。
でも、何を”おいしさ”とするかは人それぞれ。
私にくれた優しさが必ずしも私にとって優しさになるわけじゃないから難しい。
それは時にプレッシャーだったり、嫌悪感のある苦味として私に還元される。
その苦味に私を思う気持ちがほんの少しでもあったこと、
あの頃の私は、それがわかるほど大人じゃなかった。
ごめんね、
”あなた”の全てを理解することはできないと思うけれど、
いつか、その味がわかる大人になりたいな。
こんな苦しく生きづらい世の中に生きる”あなた”へ
「ろにい」ちゃんより
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