単元別ポイント05_池上彰「『自分で考える時間』をもとう」(光村中2)
自分の経験をもとに、中学校の国語教科書教材におけるポイントを簡単にまとめていきます。
中学2年生の光村教科書から開始し、いずれは3学年分すべて作成できればと思っています。
第5回はテレビでもおなじみ池上彰さんの「『自分で考える時間』をもとう」。教科書が改訂されてコラムのような扱いになっていますが、「メディア」について考えるよいきっかけになると思うので、この教材もしっかりと扱いたいところです。
※記号の凡例
・:作業、確認
◎:発問
★全3時構成
〈第1時〉
◆「メディア」についてのアンケート実施
・「メディア」と聞いて思いつくもの(ブレスト)
・各メディアの利用時間調査
(テレビの平均視聴時間が1日60分以下の生徒が多く、時代の流れを感じました・・・。)
・SNSの利用調査
◆アンケートのフィードバック
・クラスごとに、各問のデータを紹介
◆「メディアリテラシー」について
・下記参考サイトの視聴
◎「メディア・リテラシー」とは何か。動画を参考にしても良いので、あなた自身のことばで書いてください。
※辞書的な意味ではなく、自分の言葉の中で「メディアリテラシー」を捉えさせる。
◎今後、あなたはメディアとどのように付き合っていこうと考えますか。
※時間があれば400字程度の作文、時間がなければ一言コメント程度。
〈第2時〉
◆教科書教材の読解
◎本文を一読し、筆者はなぜ「『自分で考える時間』をもとう」と述べているのか、その理由を簡潔に書いてみよう。
・本文の文章構成の確認
※一気に文章構成を板書していくのが個人的な好みです。
〈第3時〉
◆旧版「メディアと上手に付き合うために」との読み比べ
◎「『自分で考える時間』をもとう」・「メディアと上手に付き合うために」を読み比べ、その共通点と相違点を箇条書きでまとめておこう。
※共通点では、「メディアについての文章」「具体例が多いこと」など、
相違点では、「教科書教材では発信者側の意識についても書かれていること」などが挙がりました。
◎二つの文章を踏まえ、私たちがメディアと上手に付き合うために気をつけなければならないことは何だと考えるか。あなたの考えを記しておこう。
※第1時と連関。第1時が一言コメント程度であればこちらをレポートにしてルーブリック付きのパフォーマンス評価の対象にするのもありかもしれません。
〈一言コメント〉
小学校の頃からスマホ・タブレットを手にし、多くのSNSに若いうちから触れている現代の子どもにとって、「メディア」について考えることは非常に大切だと考えます。
今やクラスの生徒の中にYouTuberがいる時代です。これまでの「受信」だけでなく、「発信」側にも目を向けて「メディア」の特性について考えさせたいですね。
※参考サイト、文献
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