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駄本はいかに処分すべきか
かつて学者渡世に身をやつしていたこともあって、本を買うことが食料品や各種消耗品を買うのと同等の行為となってしまっている。そのため、自室には大量の本があふれ返っていて、ただでさえ狭い賃貸物件に住んでいるというのに、年々狭まる一方の居住スペースをどうするかでいつも頭を悩ませている。中でも最も頭が痛むのは、箸にも棒にもかからぬ駄本をどう処分すべきかという問題である。
もちろん、古書店にまとめて売却する
ムソルグスキーの『死の歌と踊り』
ムソルグスキーの『死の歌と踊り』は西洋芸術音楽史上最高の歌曲集だと思わざるを得ない。シューマンやマーラーの歌曲も大好きだしすごいと思うのだが、やっぱりムソルグスキーの歌曲に比べるとどこかひ弱な感じがする。これは、終曲の「司令官」。歌詞の内容がダイレクトに伝わってくるぐらいにロシア語を勉強していて本当に良かったと思う。最近はチェコ語にばかりかまけているとは言え、今でもちゃんと辞書を使えば何の問題もな
もっとみる「オカマ」という言葉について
「オカマ」という実に穢らわしい言葉を浴びせかけられて散々泣いていたことは、悲しいかな「ミー・トゥー」である。小学校低学年の時にも中学年の時にも高学年の時にも散々な目に遭ったことを思い出してしまった。「俺」という人称代名詞が使えないだけでも、この言葉や「おとこおんな」などといった言葉を浴びせかけられて嫌な目に遭った(いまだにこの人称代名詞は嫌悪の対象でしかないので、絶対に使いたくない)。あの時の怒り
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