2024年7月9日(火)もうひとつの詩、もうひとつの思い

先日、テレビを観ていたら、ブルックナーが嫌われる理由、というようなことを言っていた。どうしてだろう、ぼくも以前からブルックナーは少し苦手だ。

なので昨日は、ブルックナーをずっと流しながら、詩の仕事をしていた。

「ブルックナー、悪くないじゃないか」と、感じた。

ほんとは好きすぎて嫌われる、というようなものか。

そういえば、今朝、村下孝蔵の「初恋」を聴いていたら、聴きなれない歌詞が出てきた。いつもの、「五月雨は緑色」で始まってはいた。でも途中から知らない歌詞だ。

こんなふうに歌っていた。

<♪>

鮮やかな虹のように
心ときめかせ
通り過ぎた日

あのころがよみがえる

モノクロの世界
初恋の人

張り裂ける思いさえ言えないで
遠くから見てただけ

君が笑う、走る姿
今でも焼き付いて

取り戻せない
震えた心

けがれた胸の奥

今はもう誰も
あのころのように

<♪>
夕映えは あんず色

帰り道一人
口笛吹いて

恋をして
寂しくて
届かぬ想いをあたためていた

どうしてなんだろう
あの頃を
いつも想い出している

君はただのクラスメイト

今はどこにいる

愛と書いてみては

震わせていた

浅い夢だから
胸を離れない

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕は
いつでも君を探してた

浅い夢だから 胸を離れない
胸を離れない

今も胸を離れない
胸を離れない

今も胸を離れない
胸を離れない



これも悪くない。3番と4番の歌詞があったということだろうか。

そういえば思い出すのは、清水哲男さんがいつか(最後にお会いした時だったかもしれない)、「詩集『喝采』の中の詩を、そのままのタイトルで、また全部書いてみようか」と、言っていたのを思い出す。

『喝采』の2番は、どこまで書かれていて、清水さんの引き出しのどこかに、ほんとにあるのだろうか。



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