詩を読むというのは、読み方を発想することだ。

詩を読むというのは

詩を受け止めて
解釈する
というだけではなく

詩によって思い起こすものを受け取る
ということでもあり

さらに
詩の表面を目でなぞるという行為から
さらに奥へ踏み入るための手立てを「発想する」
ということでもある

詩を読むための「発想」は
単に漫然と読んでいても
なかなか生まれず
とりあえず感想を書き始めると
その途中で
ふいに
その感想が手を引いて導いてくれるように
生まれることが多い

それゆえに
詩の感想を書く
とは

感想を持ったからそれを書き記す
というよりも
感想を書いているうちに
読むための「発想」を獲得し
その「発想」によって
その詩を真に読むことができるようになる
ということだ

ゆえに
詩を読むとは
読む人の「発想」によって
詩を書き継ぐことだ

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