けんたろう

大阪にて6年間、広告デザイン会社に勤務(営業)。現在は東京にて建築会社に勤務(営業)。…

けんたろう

大阪にて6年間、広告デザイン会社に勤務(営業)。現在は東京にて建築会社に勤務(営業)。社内ニートを満喫。

最近の記事

親友の彼氏を好きになれない_3

音信不通だったRから、Instagramでメッセージが届きました。 メッセージの内容はこんな感じでした。 ・LINEから男を消せと言われて削除した。男が加入しているグループも退会している。 ・連絡先を残したいと言ったところ、家から追い出され、荷物を玄関から投げ出された。 ・抜き打ちでLINEをチェックされており、SNSでしか連絡が取れない。 ・暴言もひどく、文字にするのも憚られるほどのことを言われている。 ・このメッセージも見られると相当やばいので、後で消去する。 ・喧嘩

    • 30歳、西巣鴨のコインランドリーで親切を知る

      同棲している彼女から、ベッドシーツやブランケットなどの大物をコインランドリーで洗ってきてほしいと頼まれた。この日は夜から来客の予定で、休日にもかかわらず朝から掃除に励んでいた。自分の分担を終えて時計を見ると11時を過ぎたころ。床掃除にいそしむ彼女の隣でくつろぐわけにもいかず、ここは素直に従うことにする。 IKEAのトートバッグに洗濯物を詰めて外に出ると、まだ午前中というのに相変わらずの暑さ。一番近いコインランドリーまで、歩いて10分ほどで到着。巣鴨の商店街を横切り、住宅街を

      • 親友の彼氏を好きになれない_2

        僕の親友Rと連絡が取れなくなりました。 Rも僕も、どちらかにパートナーがいるときには必要以上に連絡を取りません。しかし、1か月もLINEが既読にならないことに不安を感じた僕は、推測を立てました。 1.何らかの事故でスマホが壊れてしまい、連絡先がなくなってしまった。 ひと昔前ならよくあった出来事ですが、近年のスマートフォンにはバックアップという機能があります。良くも悪くも、一度保存したデータはそう簡単にはこの世からなくならないのです。表面上削除しようとも、どこかには残ってい

        • 親友の彼氏を好きになれない_1

          僕の親友Rに彼氏ができました。 Rも僕も、マッチングアプリを使って恋人を探していました。Rはマッチした相手の写真とプロフィール文のスクショを僕に送りつけ、査定を求めました。女性が大好きな僕からすれば、男の自撮り写真や自分がどれだけイケてるかをまとめた文章など毛ほども興味ないのですが、一応ちゃんと意見しました。(上級者のプロフィールは僕のプロフィール改良の参考にさせていただきました、ありがとうございました。) いつものように届いたアプリ画面のスクショには、さわやかな好青年が

        親友の彼氏を好きになれない_3

          親友の彼氏を好きになれない_0

          大学時代に知り合った異性の友達、Rがいます。まだLINEにふるふる機能が残っていたあの頃、そこらじゅうの同級生と連絡先を交換した中に彼女はいました。学部の同級生で、同じサークルに所属し、お互い古着屋めぐりが好きで実家住み。音楽の趣味が合ってカラオケが好き。仲良くなるのに時間はかかりませんでした。授業の空き時間にランチしたり、古着屋を巡ったり、夜の原付置き場で恋バナしたり、そんな心地のいい友達関係を続けて2年、喫茶店に呼び出されました。 神妙な面持ちのRから出た言葉は、「今ま

          親友の彼氏を好きになれない_0

          ようこそ30歳、さらば20代

          3月で30歳になりました。20代後半からずっと30歳になることに漠然とした不安を持っていましたが、いざなってみると何も変わりません。ビバ30歳。 ふと20歳になったときのことを思い返してみると、やはりそんな大層な思い出は残っていませんでした。実家暮らしの大学3年生でしたので、当日は家族に祝ってもらったような気がします。そういえば、当時同じサークル内でお付き合いしていた女の子から、同期みんなのメッセージを集めた寄せ書きを貰いました。その子とは大学卒業前にお別れしてしまいました

          ようこそ30歳、さらば20代

          大人になってからの好きという言葉は軽くて重い

          2023年3月をもって、29歳になった。自分が学生の頃、大人として尊敬していた30代がすぐそこまで迫っている。あの頃は、いつか結婚して、いつか子どもができて、30歳になるころには家族というコミュニティを形成しているのだと、本気で思っていた。スマン、過去の自分よ。29歳の僕は何一つ成し遂げていません。 中学生や高校生の頃、彼女はいなかったけれど、好きな人はいた。放課後に教室で二人っきりになるイベントも、運動会で一緒にダンスを踊るイベントも発生しなかった。クラスが変わるたびに好

          大人になってからの好きという言葉は軽くて重い

          数年会っていない友人の結婚式に参加するかしないか問題

          とある日、LINEで結婚式の案内が届いた。同級生のAちゃん(女性)からだった。 Aちゃんは地元が同じで、小・中・高校と一緒だった。といっても仲良くなったのは高校から。地元が同じもう一人の友人、Dくんといつも3人で下校してたっけ。Aちゃんは美人で友達の多いタイプで、誰からも人気者だった。地元が同じというだけで高校3年間、3人仲良くいられたのは奇跡的だったな、と今になって思う。高校卒業から10年。僕らも29歳になり、「もう結婚」から「やっと結婚」と言われる年齢になってしまった。

          数年会っていない友人の結婚式に参加するかしないか問題

          マッチングアプリ概論

          東京への引っ越しをきっかけにマッチングアプリを始めた。月額4000円の利用料を男性だけが支払うシステムに納得がいかない。1週間分の食費ほどの金額を払っているのだから、そりゃいい出会いが欲しい。あわよくば付き合いたいし、あわよくば結婚したい。 成功の可能性をあげるため、マッチングした女性のみなさんにダメな男の特徴を聞いてきた。簡単にまとめます。 その1:何がいいのか分からない男 よくわからない男。自己紹介文に「よろしくお願いします」としか書いていない男。プロフィール写真に

          マッチングアプリ概論

          アマンダコーヒー

          「アマンダコーヒー」をご存じだろうか。愛媛県に3店舗存在するカフェの名だ。 僕は大学卒業まで愛媛県に住んでいたが、松山市でカフェのチェーン店といえば、スタバ・ドトール・アマンダ(アマンダコーヒーの略称)の3強で、アマンダには本当によく行った。週3アマンダしてた。 当時はアマンダが全国チェーンの店だと思っていた。なんならカフェはアマンダ以外必要ないとすら思っていた。今日はそんな私を魅了するアマンダの魅力を紹介したい。 アマンダコーヒーの魅力アマンダの魅力を3つ挙げてご紹介

          アマンダコーヒー

          無駄になった教員免許

          地方国立大学の教育学部を卒業し、現在は中小ゼネコンの営業をしている。もちろん教員免許も取った。10年ごとに更新すればずっと使えるのだと思ってたら、教育にかかわる仕事じゃない限り更新できないらしい。もったいないなあと思うが、まあこれはこれでよかったのかな。 教育学部に進学したきっかけは、教員免許が欲しかったからに他ならない。金銭的な都合から地元での進学を余儀なくされた僕にとって、学部なんてどこでもよかったのだ。ただ、何の収穫もなく4年間を過ごすのが嫌で、大学でしか取れない資格

          無駄になった教員免許

          人の死なない仕事

          新卒でデザイン会社に入社した。営業企画という何屋か分からない部署だったが、その通り何でもやった。営業に出て新しい販促物の提案をしたり、デザイナーに渡すための指示書を作ったり、発注先の印刷会社をと商談したり、請求書作ったり、ネット記事の撮影に同行したりと忙しい毎日だった。 劣悪な労働環境で働かせる会社のことを、ブラック企業と呼ぶが、当時の支店長曰くうちの会社は「オフホワイト企業」だそうだ。やかましいわ。 作るもののほとんどは販促用のポスターとかチラシとか。あれ、簡単そうにで

          人の死なない仕事