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中学卒業

色々ありながらも中学を卒業。

先生もこのタイミングで別の学校へ。
副担任の先生も保健の先生も☺️

うちの父は日本全国、津々浦々、どこかへ行っているので大抵、叔母と暮らしている時はどこで何をしているのかわからない。
そしてしばらくそばにいる時は父が準備した家で暮らす。そんな生活を小さい時からずっとしている。

そんな中、高校生になり気を使わなくても良くなった周りも先生達も父親がいる時はうちに遊びにくるようになった。

父も先生もお互いに慕っているのがわかっていたしまぁいいかとも思っていた。

相変わらず副担任の先生や保健室の先生もたまに遊びにきてくれてて。
楽しい時間を過ごしたり。
大人の世話を焼いたり。

先輩とも付き合ってるのか別れてるのかわからないけど何とか関係を保っていたようなそんな状態。

沢山の大人達に囲まれて私は過ごす。

そんな中、

父が段々おかしい事を言うようになる。

『先生はどうだ?』


何言ってんだろ、うちの親父は。
バカだな、ほんと。

先生には奥さんとかわいいお子ちゃま達がいる。
そして私は先生の事をオトコとして見ていない。

寧ろ、父的存在だった。

父親が居ないときは私の父親代わり位になっていた。
私も先生のお子ちゃま達が可愛い。
歳の離れたきょうだいみたいに可愛いがった。
一緒に遊び、一緒にお風呂に入り。
そして一緒に寝る。

何だか私の知らない先生の顔を見るようになる。
家庭の事情は知らないけど、
神妙な顔をしてる会話から私はただ聞き耳だけを立て、自室に籠る。

いつの日か。

先生が突然、一番上のお子ちゃまを連れて家にやってきた。

笑ってもいないから何かあったんだろう。
お子ちゃまも泣いてる。

そのあと知ったのは。

奥さんが上の子を虐待しているって事だった。

実はずっとそうだったらしい。
仲の良かった先生達も事情は知っていたらしいし
父親も知っていた。

そうか私が知らなかっただけか。

その時からずっとお子ちゃまの事が気になっていて。

先生が一人で来る日も増えた。

聞いたら先生の実家でお母さん【おばあちゃん】が面倒をみてくれたりしてると。

先生はいつの日からか
先生ではなくただの男性になっていた。
先生自身が。

私は元担任。
を超えて父親の飲み友達。

この辺から歯車が狂っていく。


先生も父親も私の前で平気で下ネタもいうし
『きもー』位に思ったいた😅

一人部屋で寝ていた深夜。

誰かが部屋に入ってくる。

何度か先生もきたけど
怪しい雰囲気になったらすぐにかわし、
部屋から追い出したし、まさかね。位に思ってた。
先生は大丈夫。
そう勝手に私は安心しきっていたのだ。

その日はいつもより怪しい。
父親には何度も内鍵をつけてとお願いしていたのにつけてくれなくて。

寝ていたところを夜這い。
ゆるせーーーん。
と思っていたあの時。
抵抗もしたけど、もう力つきる。

家には何故か先生と私だけしかいなかった。

うちの親父はどこいった。

あのやろ。

私はその時、先生と一生会わないと思ったし腹も立った。
おじさんに興味もないしそれに不倫?!!
やめて。そう思っていたけど。
家も暫く出禁にした。

父親は怒るわけでもなく。
わかってたんだ。始めから。
何なら父親も協力者だった。

バカモンだ。

娘を売るなあほ。

そう思ったけど。
今なら何となく理解できる。

父親の中で先生はもう先生じゃなかったんだ。
自分の大切な友達。弟みたいに思っていたのかも。そして私を幸せにしてくれると思ったんじゃない?

私はこんな事された側だけど。
何も先生の気持ちに気付こうとせず知らないフリを続け、しょうもない恋愛ばかりして傷ついてる娘がいるなら一層の事、先生の気持ちを知っていた父は幸せにしてくれ、娘を。
そう願っていたんでしょ。

先生はずっと前から離婚しようとしていた。
上の子への虐待もあった。
夫婦仲も良くない。

でも離婚を拒む奥さんと離婚したい先生。

周りも先生の状態をしりながら
先生を皆んなで支えていた。

そんな中、私への感情に気付く。

先生として出会ったけど。
先生だっただけ。

もしも父親の友達として出会っていたなら
どう思っただろうか。

ずっと葛藤していたんだろう。

私はよく父親が夜中にお酒を飲みながら
泣いているとこを目にした。
2階から降りてきたとき、泣いてる父を見てきて。階段で父が泣き終わるのを待つ。
そんな静かな時間。

高校生になった頃から特に父が泣く所を目にするようになった。

今までずっと守ってもらうのが当たり前だった。
父も人間だという事だ。
私、しっかりしないと。そう思うようになった。

私ができる事から始めよう。
家の掃除や洗濯。
お弁当位、作れるように。
そうやって一つ一つ覚えていった。
アイロンも周りの女性陣達に手取り足取り。
料理も。先生達にも教えてもらった。

そうやって私は境界線のない世界を生きていく事を知っていった。

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