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(詩) その森
ときときの葉に集められた水のつぶは人の手では作れないまるさ
僕はその葉の先から落ちてきた雫で埋め尽くされている
水にのった緑色の匂いが僕の鼻の中のどを通って肺の中のうみそいっぱいに立ち込める
もう無理ですこれ以上は入らないよ
と、止めようとしても無理
満員電車ってこんな感じだろうか
僕はたくさんの粒々になり将棋倒しになってゆく
葉の匂いなのか幹の匂いなのか
僕にのしかかるそれを
吸い込んで吐く
多分それは二酸化炭素じゃない
写真はhttps://x.com/poemu_man/status/1848116531609358631?s=46 綿帽子様
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