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Photo by
masakazu
(詩)過去
あなたはあなたの時を過ごしてほしいのと君は言った
僕は君がのぞむなら
それを叶えるのが僕の仕事だと思った
僕は僕の時間の内へひっこんだ
君と過ごした時間がどんどん遠ざかっていく音を僕は部屋のドアを開けたり電車に慌てて駆け込んだり
タブレットの光る画面を眺めることでなるべく聞かないようにしていた
君がどんどん遠ざかる
いやそれは間違いで
僕の座る椅子を時の手が後ろへ引っ張っていて
僕はその椅子からいつだって降りられたんだ
いつだってね
⭐︎お題は 六畳一間@6jou_1ma_no_uta様
#六畳一間の詩
『曲がる砂時計』
あなたはあなたの時を過ごしてほしいの
始まります。
を、使わせていただきました。
別れを告げられた恋人のおはなしかしら、とイメージさせていただきまして……未練たらたらだけどすっかり過去になってしまっている、未練というより言いなりのまま別れた自分への後悔、みたいな。
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