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笑顔ひとつが誰かの人生を変える

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・エッセイスト として、
自らを定義しています。

何の脈絡もないですけど、
「笑顔」っていいですよね。
笑うと健康にもなるというし、
気分も晴れやかに、穏やかになるし。

怒っている人の周りには
人が集まりにくいかもしれないけど、
やさしい笑顔が人を遠ざけることは
あまりなさそう。
(笑顔なのに人が寄ってこないなら、
 きっと他に原因があるのでしょう)

笑顔が増えれば、きっとあなたの人生は
より良いものになるんじゃないでしょうか。

でも、良い影響を与えるのは
何もあなた自身の人生だけじゃない。
それはきっと、別の誰かの
人生をも変えてしまう力がある。

何しろ、私が影響を受けた
当事者のひとりだから。

今回はそんな話。


私の人生を変えた笑顔

衝撃的な出会い

それは今からちょうど10年前だった。
友人からの誘いで合コンに行き、
私は自分の運命を変える女性と出会う。
(残念ながら今の妻ではない)

彼女は年も近く、
お世辞を抜きにして素敵な容姿であったが、
それだけだったら街を歩いていれば
そこかしこに見かけるレベルだろう。
(世の中、美男美女ばかりだからね)

だが、そのとき私は彼女に衝撃を受けた
...という表現は、どこかピンと来ない。
俗にいう「ビビッときた」わけではない。

「衝撃的だったのか
 衝撃的じゃなかったのか、
 どっちやねん!?」
そのツッコミについては、後述する。

ただ、はじめは とにかく
「あぁ、笑顔が素敵だなぁ…」
「笑っている顔がかわいいなぁ」

と思ったのを覚えている。

この合コンでは、幸運なことに
連絡先を get することができた。
(幹事経由だったけど)

二十数年来の奥手

話は変わって、自分について。
私はこの出会いのときまで、
度を越した「奥手」だった。

それはもう、とにかく
「『受け』の極み」みたいなものだった。
(それも大山康晴十五世名人レベルの。
 将棋ファンにしか伝わらないかもしれないが…)

どんなに好きな女子がいても
自分からアプローチすることはできなかったし、
告白もその先も 言わずもがな。
そりゃ告白しようと考えたことはあったけど、
結局「うまくいかなかったら どうしよう…」
と怖気づいてやめてしまう始末。

よく「王子様が私を迎えに来ないかしら」
なんて乙女チックなことを言う女性を
馬鹿にするマンガのシーンとかがあるが、
私は完全にそれの男性版。

しかもそのくせ、自分も好意を寄せる女子が
せっかくアプローチしてきてくれた機会も
台無しにしてしまう有様。
( ↑ フラグをへし折る音が聞こえそう)
お前はいったい、何をどうしたかったんだよ!?

...書いてて、悲しくなってきた。

その奥手の殻をぶち壊す!!

そんな奥手の私が合コンに参加するように
なったこと自体 大きな進歩ではあるのだが、
それはまた別の話

話を彼女に戻そう。

たぶん今までだったら、「素敵だな」と思っても、
きっと うじうじ悩んだ挙句に
何もアクションを起こすことはなかっただろう。
(↑ 傍からは、何もしてないようにしか見えない)

でも、彼女に関してだけは違ったんだ。
そりゃたしかに、最初は「うじうじ」だったさ。
それがデフォルトなんだもの。

だが、次第に気持ちは高まっていき
「ここで何もせずにチャンスを逃したら、
 一生後悔するような気がする」
「彼女はきっと、僕の運命の人!」
「彼女とどうしても仲良くなりたい!」
「そしていずれはお嫁さんになってほしい!」

とヒートアップしていった。

うーん、気持ち悪さ全開…
女性と交際したこともないから、
どうしてもすぐ
「仲良くなる=交際=結婚
みたいに考えてしまう。

悲しいけど、これ(私がキモいのも含めて)
全部 実話なのよね。
(特攻する中尉風に)

でも結局 私は、「自分から」彼女に
アプローチを仕掛けた。
信じられる?
「二十数年来の奥手だった」私が、よ?

その二十年来踏み出せなかった
一歩を踏み出すに至った、
(自分の中で)高い高いハードルを
跳び越えるに至った、
それだけのエネルギーが湧いてきたことが
何より「衝撃的」な出会いだと
思ったのだ。

さて その後、彼女とは
何度かお茶に食事にデートに行った。
デートの中では、これまた「自分から」
交際の申し込みもした。
そこから先は、
悲しい思い出だから書かないけどね…

エピローグ

心理的な成長

その後は転勤もあり、
彼女とは物理的な距離も遠くなった。
まぁ近くにいても、何も起きなかったと思うけど。

あれだけ気持ちが(勝手に)盛り上がったから、
それはそれは悲しかったさ。
でも、それ以上縋り付いたら
ストーカーにしかならないし、
そこまでするのは(倫理面の問題は別にしても)
私の本意でもなかったから、結果は受け入れた。

よく
「やらないで後悔するより、
 やって後悔した方がいい」

なんていうけど、あのとき一歩を踏み出した私も
そのように思った。
「たとえうまくいかずともいい(よくないけど)。
 ここで何もしなかったら、きっと一生後悔する。」

そう強く思ったことは、鮮明に記憶している。

そして新たな出会いへ…

彼女と出会い、私は変わった。
転勤先でも、自ら勇気を出して踏み出すように
「意識的に」生き方を変えた。

その結果、まもなく
新たな女性と出会うことになる。
その女性は今、私の「妻」となってくれている。
彼女もまた、とても「笑顔」が素敵な女性だ。
私は彼女の笑顔を毎日見て、幸せな気持ちになる。

もちろん妻との出会いも運命なのだろう。
(たとえドラマティックではなくとも)

ただ、間違いなくその前に
「笑顔の君」との出会いがなかったら、
妻との出会いや結婚もなかったことだろう。
真偽はどうあれ、私はそう考えている。

まとめ

どうだろうか
(私のキモさに対しては訊いてないよ!)

少なくとも私は
「ひとりの『笑顔』」をきっかけに
人生が大きく変わった。

笑顔は人生を大きく変える。
それは「あなた」の人生かもしれないし、
あなたの笑顔を見た
「他の誰か」の人生かもしれない。

ただ、誰の人生が変わるにしても
きっとそれは良い方向に向かうことだろう。

だから、これからも世界中に
笑顔があふれる社会になってほしい。
私はそう思って止まない。

お読みいただき、ありがとうございました。

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