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戦略的思考と諦めない心 - 【推しの子】 #3 -

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

令和という「タイパの時代」に
提唱する連続哲学シリーズ
「マンガは令和の哲学書!」

今回で第3弾

今回も引き続き「【推しの子】」の
第3巻から学んでいきましょう。


アクアが出演することになった
恋愛リアリティショー
「今からガチ恋♡始めます」
通称「今ガチ」がメインの本巻。

手応えがなく焦っていた
黒川あかね のとっさの行動が
不幸にも ネット炎上を起こしてしまう。

いくらテレビ出演しているとはいえ、
彼女はまだ高校2年生。

想定外の事態に
「いったい どうなってしまうのだろう」と、
展開にハラハラした読者も
少なくなかったのでは?

もっとも 個人的に一番
「この後 どうなっちゃうの!?」
と思ったのは、1巻の最後に
アイが刺されちゃった場面だったけど…

まぁ それはともかく、この3巻は
一段と考えさせるテーマが多い気がする。

ひとつは やはり上にも書いたように
ネット上での

” 炎上 ”

あるいは「ネットリンチ」と
言ってもいいかもしれない。

これは決してマンガの世界のことだけではなく、
現実世界でも問題になっていることだ。

私も note や X で記事や
コメントを投稿するときは、
日常生活以上に神経を使っているつもりだよ。

なぜなら ネットの世界では
表情や声のトーン、その場の雰囲気といった
要素が伝わらないからね。

それにしても、
黒川あかね という人物はスゴイね。

アイの研究動機の是非は ともかく、
狂気…いや猟奇的ともいえる深い考察と洞察
(そしてそれらを完璧に演じきる天性のセンス)

参照する相手の思考をも
トレースしてしまうとは、
スゴイを通り越して恐ろしい。
あそこまで追求すると威力は大きい、
相手に刺さる実際、アクアも驚くほどだった。

note でも画面の先の読者に対して
そこまで気持ちを汲み取ることができたら、
きっと心に深く刺さるような文章が
書けるんだろうなと思ったよ。
(私は他人の心を汲み取るのが下手だけど)

…と語りたい魅力がいっぱいの3巻だけど、
今回 私が掘り下げたいのは
実はそれらじゃない。

3巻の流れに感心した点のひとつが、
炎上

…からの巻き返し


幸い ガチ恋メンバー同士の仲が良かったことで、
あかね 以外のメンバーが彼女を救うために
オフショット動画を作成・投稿する場面。

もちろん そのアットホーム的な
雰囲気も良かったけど、
炎上を収めるために
その動画作成と投稿には
よく練られた戦略が用いられた。

ここが個人的に「なるほどなぁー」と
響いたポイントだったんだ。

また、その頃 事務所でヒマを持て余していた
ルビー と 有馬かな が宣伝のために
覆面筋トレ系ユーチューバー「ぴえヨン」
コラボする話も関連して面白かったね。

「宣伝には有名な人とのコラボするのが
 一番手っ取り早い!」

って ぴえヨン理論(?)は、
なんだか note にも通ずるなと思ったよ。

…ということで 今回は

「SNS における戦い方」

について考えていきたい。


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