(5)お仕置き
月曜日。昨日妹2人にいじめられた僕は、いつも通りの学校生活を迎えていた。昨日ゆかに顔を蹴られた時に痛めた首に湿布を貼っているが、なかなか痛みが引かない。
「あれ、まさきくん首どうしたの?」
隣の席の女子が話しかけてきた。彼女の名前はかおる、黒髪ショートの褐色少女で空手部の主将で勉強もできる文武両道な人だ。彼女とは席が隣になってから仲良くなり、家が近所だということを知ってからはたまに一緒に帰るようになった。ちなみに胸はほぼない。
「昨日妹と遊んでてさ…」
「へー、君帰宅部なのにそんな活発に遊んでたんだw」
「うん、まぁ……」
僕は苦笑いを浮かべた。
「ねぇ、今日部活休みだし一緒に帰らない?」
「いいよ」
退屈な授業が終わり放課後になった。
「よし、まさきくん帰ろー」
「おう!」
僕たちは学校を出た。
「お兄ちゃん待ってたよ〜♪」
あかりとゆかがこちらに気づき近づいてきた。
「この人は?」
「かおるさん。うちの近所に住んでるんだ」
「こんにちは」
「あかりです!よろしくお願いします!」
「ゆかです」
「邪魔しちゃ悪いから先帰ってるね!」
そういってあかりとゆかは先に行った。
「かわいい妹さんたちだね!」
「まあね…帰ろうか」
それから僕とかおるは他愛ない話をしながら帰った。
「ただいまー」
僕がリビングに入った瞬間、ドカッ!バキッ!!
「ぐふぅ……」
あかりに殴られ、ゆかに蹴られる。
「お兄ちゃん、彼女がいたんだね。私たちの足奴隷兼サンドバッグのくせに」
「あかりたちの足よりあんな子の方がいいなんて生意気だね」
あかりとゆかは交互に蹴りながら言ってくる。
「待って…あの人は彼女じゃなくて友達なんだ…」
「言い訳なんか聞きたくない!」
ドカッ!!バキッ!!
「んん!!」
「お兄ちゃん、自分の立場分かってんの?」
「お仕置きが必要だね」
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