上手な「比較」の使い方
夕食後、リビングでスマホを眺めながら
「また今日も運動できなかった」
と肩を落とすTさん(仮名)。
40代の彼女は、
健康のために運動を習慣にしたい…と思いながらも、
忙しさに追われて運動が続かない日々を送っていました。
ジムに申し込みに行く?手軽にウォーキングをする?
いや、その前にやる気がない…
と途方に暮れる毎日。
5年ほど前になりますが、
私との雑談の中で、そんなことを話してくださいました。
私は話を聞きながら、
「思考ツール」を使って図にまとめていきました。
Tさんと一緒に、
運動を習慣にするための方法をいくつかリストアップしました。
「ジムに通う」
「家で筋トレをする」
「朝のウォーキング」など。
そして、
それぞれのメリットとデメリットを紙に書き出していきました。
すると、
自分にとって現実的な選択肢がだんだんはっきりとしてきました。
「ジムは移動時間がかかるけれど、家なら準備もいらない」
「朝のウォーキングは続けられるか不安だけど、外の空気を吸うのは気持ちよさそう」
こうして比較するうちに、
「家で5分だけ筋トレをする」
という新たな小さなスタートラインをつくることができました。
比較のポイントは、
自分のライフスタイルや優先順位に合った方法を選ぶこと。
例えば、健康的な食事を習慣にしたい場合でも、
「自炊」
「デリバリーのヘルシーメニュー」
「簡単に作れるレンチン料理」
などを比較することで、続けやすい選択肢が見つかります。
そして、
どれかを絶対にする!というのではなく、
さらに別のアイデアを生み出してみること。
完全でなくとも、
短時間だったり、種目を減らしたりして
「昨日より少しでもできた」
と思える積み重ねが、次の一歩を後押ししてくれるはず。
Tさんは、無理なく続けられる方法を見つけたことで、
「今日はたった5分だけど運動できた」
と日々の達成感を味わうようになりました。
あなたもぜひ、やってみたいことを書きだし、
今の自分に合った選択肢を見つけるために、
「比較する」というステップを取り入れてみてください♪