マガジンのカバー画像

【ジャーナリズム】社会について

16
個人的に気になる時事問題、社会問題について考えてみました。
運営しているクリエイター

#HSP

【ジャーナリズム】現実がネット化した今、秋葉原通り魔事件から考えること。 (秋葉原事件 加藤智大の軌跡/中島岳志を読んで)

今、秋葉原事件について考えると言うこと。 求愛行動としての「ネタ」。 インターネットにアクセスするためのデバイスがパソコンに限られていた頃、現実の世界とネットの世界は「現実/非現実」という風に綺麗に分かれていた。 「現実/ネット」という二分法が成立していたわけである。 しかし、そんな二分法は本来成立し得ないということを、世に知らしめた出来事がある。 2008年に起きた「秋葉原通り魔事件」である。 近年「思いがけず利他」が話題となった中島岳志氏は、2011年に発表した

【ジャーナリズム】HSPブームがもたらしたもの。「HSPブームの功罪を問う/飯村周平」を読んで。

HSP(Highly Sensitive Person)という言葉を知ったのは、2014年頃だったと記憶している。今から10年近くも前の話である。 その頃はこの言葉に対する認知度は今ほど高くはなく、関連本はもちろんのこと、この本でも取り上げられているような、SNSでHSPを自称する人も皆無に等しかった。 それから月日は流れた現代。検索エンジンしかりSNSしかり、「HSP」という言葉を入力してみれば、関連書籍、解説ブログ、診断サイト、HSPを自称するアカウント、コミュニティ