認知症の祖母に殴りかかられ、閉め出された

その日は介護認定調査のため役所の方が来ていた

母が現状を伝えると

「私はそんなことしないよ」
「そんな、バカなこと言わないで」

と祖母にとってはある事無い事言われ刺激の強かった1日

祖父は趣味で畑をやっている

役所の方が帰った後、祖父と母は畑に出かけた

畑は自宅から少し離れたところにあり、そこに祖父と母が行っている間、私は祖母と2人で留守番をしていた

祖母の機嫌が悪いことは分かっていたため、いつもより気を張っていた

案の定、祖父が出かけてから、窓から祖父が行った方向をずっと見ていた

祖母の機嫌を取るため

「おばあちゃん〇〇しよう！」

と色々提案してみるが「いい」の一点張り

そして、前に話した「その部屋入ったら泥棒と同じだよ」事件発生

怒って、警察行ってくると出て行きそうな祖母

私は絶対に祖母外に出さないよう窓にも防犯用の二重ロックをし、門にも鍵をかけた

門が閉まっている事を確認して帰って来た

窓から出られることもわかっているため窓に向かった祖母

始めは二重ロックで開かなかったが何度も諦めず、最後は力ずくで二重ロックを開けた

靴を持っていなかったため出ることを躊躇していたがしばらくしてスリッパで出ていこうとしたため、「せめて靴履いて」と私が言ったら靴を探しに行った

「鍵閉めないで、閉めたら蹴飛ばすよ」

と言われ閉めずいた

結局違うスリッパを持って来てそのまま出ていった

私も全力で阻止すれば良かったが、殴られかかられた後だったこともあり諦めてしまった

5分後、ムスっとして帰って来た

そしてまたすぐ出かけようとしたため

「一緒にお散歩行こう」

と祖母に言った

怒りながらも頷いた祖母

なんとなく嫌な予感がしたため鞄と車の鍵を持った

家を留守にするから普通に防犯で門の鍵を閉めようと鍵を持って外に出た

その鍵自体に嫌な思いがある祖母は

「そんな鍵なんかしなくていい」

とまた怒り出した

一緒に外に出るんだから大丈夫だよと言ったり門の外で祖母においでと言ったりとやりとりを何度かしているうち、嫌な予感は的中

祖母が1人で家の中に入って鍵を閉めた

やられた、閉め出された

あいにく、家の鍵は持っていなく、祖父と母も外出中のため中には入らない

夕方で肌寒かったため、祖父と母の帰りを車で待つことに

数分前、車の鍵を持って出た自分に拍手

祖母も少しクールダウンすれば落ち着くだろうと車の中から様子を見ていて、少しして玄関に行ってみると祖母の影がガラス越しに見えた

「おばあちゃん寒いから開けて」

と言っても

「いい」

会話になってない

何を言っても「いい」

「おじいちゃんもう帰ってくるって連絡あったよ、だから開けて」

と言ったら

「おじいちゃんが帰って来たら開けてやるよ、お前は散歩行ってきな」

と言われた

その後、祖母が玄関から離れたため、車に戻りもう少し様子を見ることに

また少ししたら祖母が外に出て来た

そして第一声

「〇〇ちゃんもう悪いことしない？」

いや、してないし、なんか私が悪いことして閉め出されたみたいじゃん

その前に殴りかかられてることもあったし、挙げ句の果てに閉め出された

イライラMAXで爆発しそうだったが、私はニコッと笑い

「しないよ、だから一緒にお散歩行こう」

と言った

しかし、また行かないと始まったがなんとか説得し祖母を外に出し、鍵をかけることに成功した

そして結局散歩には行かず、2人で庭でで祖父の帰りを待ち祖父が帰って来た

祖父が帰って来た途端、今までのことはすっかり忘れ、何もなかったかのように祖父を迎えた

忘れるのはわかってたし仕方ないけど、今日の一連の出来事を忘れてる祖母にものすごくムカついた

祖父と母にもその出来事を話したが、耳が悪いため、聞いているようで聞いていない、絶対に私がされた事を理解していない祖父にもムカついた

閉め出されたのは私が初めてだった

母は祖母に

「お母さん〇〇にちゃんと謝って、ごめんねって」

と言ってくれ、祖母は何もわかっていないため半分ふざけて

「ごめんね♡」

と謝って来た

イラっとした

しかし感情は抑え、その後私も何もなかったかのように2人の夜ご飯を作って帰って来た