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○○でいい→○○がいい!って言おう
何かを選ぶときに「○○でいいよ」と言うことがあると思う。
この言葉には以前から引っかかっていた。無意識に自分で言っていることがあるし、周りの人が言っているのを耳にすることもある。気にしているのはわたしだけかもしれないなと思っていたから、誰かに話したことはない。
では、自分の中で何がそんなに引っかかるのか。
「~でいい」の「で」が、これじゃなくて本当はほかのものを選択したかったのか?という疑問が生まれるからかもしれない。
--今まで誰にも話したことがないこの件を、突然書こうと思ったのには理由がある。それは、昨日行った喫茶店にたまたま置いてあった本を読んだときに、以下の内容が目に入ってきたからです。
喫茶店で人を待っていると、隣の人が、ウエイトレスに「コーヒーでいいです」と言って、コーヒーを注文している。「で」の使い方に違和感を覚えた。「余り物で間に合わせます」、「狭い部屋で我慢します」、「この辺で妥協します」、「アーチストへのお礼は、なしでいいです」など、「で」には、諦めと譲歩のにおいがつきまとう。
4 わたしの珈琲作法|多和田葉子 ゆずる物腰ものほしげ
より一部引用
本屋さんでこの本を見かけても、手に取らなかったかもしれない。喫茶店で珈琲を飲みに行ったあの状況、あの雰囲気、あの環境だったからこそ出会えた本だったと思う。
※こちらの本には、52編ものエッセイや詩などが収録されており、それぞれ別の作者です。パラパラ読みしてたまたま目に留まったのが上記の内容でした。
念のため書きますが、上記を書かれた作家の方も、例文に上げた「で」の意味を全て妥協/譲歩と捉えるのは間違いだろうとも言っている。
それを踏まえた上でも、わたしは『そうだ、今まで「で」に引っかかっていたのは、諦めているように思えたからかもしれない』とすんなり頭の中に入ってきた。
すごく小さいことかもしれないけれど、「で」の使い方を考えるきっかけになった。そして今まで引っかかっていた原因も分かった。
わたしは「自分の意思で自分の望んでいる1番のことを選んだよ」と堂々と言いたいから、何かを選択するとき「○○でいい→○○がいい!」と言うことに決めた。
ちょっとしたことでも、変える決意をすることで、自分自身が変われるんだと思った今日この頃でした。