パーティレポ#3 BEATCHILD

 まずこのイベントを自分なりに一言で表すなら「最高な演者と微妙な観客が織りなす最高のイベント」だった。演者の仕上がりに観客の質が追いついていなかったところだけが残念だったけど、あとは概ね素晴らしかった。以下良かった点と悪かった点。

 良かった点はいくつもあるけど、演者がみんな"BEATCHILD"というイベントに対してリスペクトを持って挑んでいたところは凄かった。個人的に食らったのはlilbesh ramkoとみんなのきもち。lilbesh ramkoは2番手と冒頭の出番でありながら会場のボルテージを最高潮まで引き上げることに大成功していた。彼がいなかったら盛り上がりに欠けたまま進行していたと思うから、イベントの序盤を形作るうえではこれ以上ない活躍をしたと思う。そしてみんなのきもちはMall Boyzの前に場を一度リセットする、コース料理のグラニテのような役割を果たしていた。しかしながらインパクトは絶大で、間違いなく"BEATCHILD"の持つ理想像みたいなのに1番沿ったDJをしていたのは彼らだったし、それを裏付けるかのようにVJとの相性はピカイチだった。Mixのクオリティも非常に高かったし、ある意味このイベントには役不足だった(その理由は後述)。他にもvyst x hyoriのB2Bは聴いていて楽しかったし、peterparker69ののびのびとしたアクトもとても良かった。あとこれは完全な好みだけど、lil soft tennisと JUMADIBAを初めて生で観れたのは嬉しかった。
 続いて悪い点。これは端的にひとつだけ。それは観客の質がまあまあだったこと。みんなのきもちがBEATCHILDには役不足だったと言ったのはこれが理由で、(体感)客の9割が誰もみんきものDJを聴いていなかった。めちゃくちゃ良かったのに。それどころかちらほら「長い」だの「Tohji〜」だの野次も聞こえてきて、結構残念だった。ちゃんと聴こうぜ。

 ただ全体通して良いイベントだったことは確かで、終わった後の満足感と喪失感はかなり大きかった。次回のBEATCHILDも楽しみにしたい。


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