見出し画像

ちょっくらシルクロード横断してきます 〜中東・アジア旅行記④〜

三十路センチメンタルジャーニー
ep4,水上警察VSサバサンド

 ここ最近日本でも結構当たり前に食べれるようになったサバサンドだが、当時は日本にサバサンド屋さんなんて、存在しなかった(多分)。しかも、日本で売っているサバサンドは、本場トルコのものとは違い、どうもアメリカナイズされている。

 例えばコストコ(アメリカのスーパーだけど・・・)で売っていたサバサンドは、中にたっぷりタルタルソースのようなものが入っていたし、福井と京都をつなぐ通称鯖街道(昔、海の魚が取れない京都にサバを運んだ道、痛みが早いサバをシメ鯖にしたり、鯖寿司にしたりした)に最近できたサバサンドのお店もアメリカのジャンクフードライクな感じだ。

 もちろんそれはそれでとっても美味しいのだが、トルコのサバサンドは至ってシンプルだ。塩焼きしたサバの切身をたっぷりのオリーブオイルと生の玉ねぎスライスを、トルコの世界一と言われているパン(トルコ人いわくだが本当に美味)、エキメッキに挟んでレモン汁をかけたものである。不思議とサバの臭みはなく、これが素晴らしく美味しい。

 イスタンブールでは路面店でももちろん売っているのだが、ガラタ橋のたもとで水上警察の目を盗んで観光客に売りに来る水上ボートが好きだった。ボートの上には、鉄網と炭火で焼かれている大量のサバが白い煙と香ばしい匂いをを出しながら、海の向こうからやってくる。注文するととても手早くパンにサバをはさみボートの上からオールのような木の棒で渡してくれた。それを水上警察が追ってくる、そうすると一目散に再び海に消えていくなんていう茶番が見られたのだが、残念ながら、今では取締りが厳しくなったようで、この光景はもう見られないのだなと少しさみしい気持ちになる・・・

地図水上サバサンド出没地点

 と思っていたら、今ではすっかり観光名物になって、いまでは水上警察に追われることもなく堂々と営業しているそうだ(違うボートかもしれないし、無許可ボートが追われていたのかもしれないが)。ちなみに本当にうまいサバサンド屋は、ガラタ橋を渡って西に入った魚市場にある店のようだ。僕が入った店は、地元民しか客はおらず、さすがパイせんバックパッカーが教えてくれた店だけあって他の店より3割ほど値段が安く、そしてビックマック顔負けのボリュームで、大満足なトルコ初ご飯となった。

地図美味しいサバサンド屋さん Karakoy Fish House

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^

HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったらよってみてください(^^)


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集