ちょっくらシルクロード横断してきます 〜中東・アジア旅行記⑦〜
三十路センチメンタルジャーニー 第一章イスタンブール編
ep7,シリア領事館とイタい僕
翌日はシリア領事館に突撃するため、午前中の早い時間に宿を出る。報告までにカラスミパスタは惨敗。カラスミって高いけど高級品を食べ慣れていない僕にはやはりというかなんというか、本当に「珍味」でした。まあいい経験になったのでそれはそれということで。
気を取り直し、シリア領事館だが、ここにはツーリストビザの獲得のために向かった。日本で取得することもできなくはないのだが、イスタンブールでビザ取得をしたほうが安いのと、日本で取得するとなんだか色々面倒くさいということで、今回はここイスタンブールで取得することにしていた。
シリア領事館はスルタンアフメットからは少し遠い。おまけにハイソな地区にあった。ということで領事館の近くには、ハイソブランドや高級レストランなどが立ち並ぶ。そんなアウェイ感にビビりまくって小さくなって領事館に向かった。
中島みゆきのファイトを心で歌いながら、大きくなったら、こんなとこで余裕でご飯食べられるようになってやると新たな野望をそっと胸に抱いた。それはそうと東京もそうなのだが、大使館とかはなんで高級な地区にあるんだろうと不思議に感じていた(なおこの野望はいまだかなっていない)。
ちなみに到着した領事館自体は、ビルの中に入っている小さな事務所といった感じであった。実際トルコの首都はアンカラなわけで、正式な大使館はアンカラにあるわけだから、当たり前だなと感じながら大阪船場にあるインド領事館を思い出していた。
領事館に入り、ツーリストビザ専用のドキュメントに必要事項を記入、ちなみに英語ドキュメントだったと記憶している(それじゃなきゃ書けないよね)。そこに一人の日本人女子が現れ、僕と同じようにビザ申請をしようとドキュメントの記入に手こずっている。ちらっとこちらを見て、この縄文顔を同郷と判断したらしくヘルプを求められた。
若い女子・・・手伝わないはずがない。おっさんの下心とニヤニヤをグッと抑えつつ、親切な紳士のふりをしながら一緒にドキュメントを一通り書き終え、パスポートと一緒に窓口に渡すと受付終了。お金をどのように支払ったか記憶にないが、多分このとき一緒に現金で払ったと思う。
いつも思うのだが、外国でビザ取得のためパスポートを大使館に預けるということは、申請中のパスポートが戻ってくるまでの間になんかあって、身分証が必要な場合はどうなるんだ??と感じてしまう。これまでそうした期間中にパスポート提示を求められるようなことはなかったけど誰かわかる人いたら教えて下さい。
明日また来るように言われ(めちゃめちゃ早いやんけ)、とりあえず領事館の外に出る。そしてヘルプをを求められた若い女子とお茶することに。ウヒョーキターーーと思いつつ、とはいえここは高級な街。そうです、つまり物価が高い・・・が余裕な顔してコーヒーぐらいごちそうするのが、その時の自分にできる精一杯のいらないプライドとおっさんの見栄。そうそれは、キャバクラの行動心理というやつです。
ということで余裕な顔して高級そうなカフェに入り、余裕な顔してメニューを眺める。もちろん心の中では、うおおおおたけ~、サバサンド何個食えるんだよ!!なんて顔には微塵も出さずに余裕な顔して余裕で注文。
この女子の話を聞いたら、なんとこれから中東一周コースだそうで、今回初めての一人旅らしい。正直な感想として、初めてのパッカー旅行で中東一周ってすげーーーと心から想った。なんせ30手前のおじさんで、これまでもあっちこっちいってた僕は、ただの小心者であり、中東こえーと思っていたので、この女子本当にすごいと心から感じた。しかし、もちろん余裕をつくろった顔で余裕な口調で「へー、そうなんだ、わかんないことあったらいつでも連絡しておいで」と虚勢をはる僕は本当にイタいおっさんです。
読んでくれた人へ
今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったらよってみてください(^^)